ヤクルト4-1阪神
野球と私生活は全く別物であり、投手高橋奎二の魅力と人間高橋奎二の魅力がリンクしているとは言い切れないと思っている。板野友美が高橋奎二のどの部分に魅力を感じていたのかは分からないのだが、高橋奎二の魅力に気付いているのは板野友美だけではないことは確かである。甲子園で優勝投手となった華やかさ、怪我から復帰した努力家の一面、モデル体型からしなやかなフォームで投げ込まれる質の良いボール、ポテンシャルの高さ故に批判を浴びやすい弱い一面、どこか危なっかしい雰囲気と魅力的な様子が詰まった投手である。
ここ数試合結果が残せず、前回登板では3回持たずにKOされてしまっていた。非常に不甲斐ない投球内容であり、その後中4日での先発起用も予定されていたのだが、雨天中止もあり、今日の阪神戦での登板となった。高橋は崖っぷちに追い込まれていたのだが、そんな中で粘り強い投球を披露してくれた。こういったところも高橋奎二の魅力の一つである。
今日の高橋は、6回で108球を投げ、被安打8(被本塁打1)、与四球1の1失点というスタッツで勝ち投手となった。降板する6回まで毎回ヒットを浴び、ピンチの連続ではあったのだが、失点は坂本に浴びたソロホームランの1点のみで凌いでみせた。
登板前の高橋に期待する姿は、首位相手でも強力打線相手でも力でねじ伏せてしまうような圧倒的な投球なのだが、そんな投球がコンスタントに出来る状態ではないことは理解している。今日の高橋も力で阪神打線をねじ伏せたような投球内容ではなかった。それでも6回1失点でまとめてみせた。ここの所不甲斐ない投球が続いていたのだが、中堅という年齢に入った中でこういった粘りの投球が出来るようになってきている部分もある。高橋本来の魅力とは違った姿かもしれないが、年齢と共にこういった変化を遂げなければ長年プロの世界で生き残ることは難しいことである。決して絶好調時の投球ではなかったのだが、首位阪神相手にしっかり勝ち投手になれたことは、次回以降の登板に繋げてもらいたい。
7回からは、ウォルターズーリランソー清水のリレーで逃げ切ってみせた。3点差とは言え、2夜連続サヨナラ負けを喫している中で9回のマウンドに上がった清水にはプレッシャーが掛かったと思うのだが、今日はしっかり無失点で抑え、試合を締め括ってみせた。
打線は、今日は1番ショート長岡、2番センター岩田、3番ファースト宮本、4番ライト増田、5番レフト西村、6番セカンド内山、7番キャッチャー松本直、8番サード武岡、9番ピッチャー高橋というオーダーとなった。昨日も感じたことなのだが、池山監督の起用法、采配はどこまでも実験的であると感じる。
2回までは阪神先発の下村に抑え込まれてしまったのだが、1点ビハインドの3回に武岡に同点ソロホームランが飛び出した。同期の長岡と比べるとボールを捉える確率では劣ってしまうのだが、捉えた時の打球の飛距離はもしかすると武岡に軍配が上がるのでは?と感じさせてくれるようなホームランを時折放ってくれる。高校時代から着実にパワーアップしてきていることを感じさせてくれている。それだけにもう少し打率を上げていきたいところだろう。
6回には4回のチャンスで凡退していた内山、松本直が連続タイムリー2ベースヒットを放ち、勝ち越しに成功してみせた。チャンスとは言え2アウトだったため、期待薄ではあったのだが、内山も松本直も前の打席に凡退を取り返してみせた。こういった一打は、内山、松本直自身にとっても大きな一打になったのではないだろうか?
それにしても池山監督の選手の起用法はどこまでもオーディション的だし実験的だと感じる。高津監督初年度も私の常識とは違う選手起用に驚いたことを記憶しているが、池山監督は高津監督以上に私の想像からは外れた選手の起用法をしてくる。シーズン終了まで楽しむことが出来そうである。
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コメント
この試合では、高橋奎二のダイナミックなフォーム、球の切れに改めて惚れ惚れしました。前 高津監督の著書で、彼は自分がエースにならなければいけないという意識がとても高い選手なんだということを知りました。スワローズ・ファンとしては、勝ちを積み重ねていってほしいのは当然なんですが、彼の投球スタイルの美しさが、少しでも長く観れることを願います。
内山選手にもタイムリーが出てよかった! 彼の野球センスは、日本プロ野球でも屈指のものだと思うので、まだまだ私は満足していませんよ!
ツバメひとすじさんへ
高橋の投球フォームはダイナミックであり美しいですよね。
内山にはチームの顔になってもらいたいですよね。
日本プロ野球で野球センスが素晴らしいなあ、と思っていた選手が何人かいます。
大谷翔平やかつての西武ライオンズの秋山幸二選手に感じるように「すごい!」という感覚ではなく、ヤクルトの名ショートだった宮本選手のような職人に感じる感覚ともちょっと違います。
かつてのPL学園から巨人に入って素晴らしいフィールディングを見せた桑田投手が、もしショートだったらと夢想するような感覚や、数年前までのソフトバンクのショート・今宮選手に感じる感覚でしょうか。
高校時代は、捕手やショートをしていて、現在はユーティリティー・プレイヤーとして活躍している内山選手ですから、かつて投手であった桑田選手や今宮選手とは、タイプは違うのかもしれませんが、その野球センスの良さで、同じような感動を与えてくれるような気がします。内山選手は まだ若いですから、8年程前の今宮選手ぐらいには、育ってほしいと思っています。
ツバメひとすじさんへ
確かに内山には「センス」という言葉を使いたくなりますね。