マツダスタジアムで勝てない。この展開でも…ピーターズでも…

ヤクルト６－７広島

今年は、本当にマツダスタジアムで勝てない。今日の敗戦で11連敗ということである。広島がリーグ3連覇を達成した16年～18年もマツダスタジアムは苦手としていた印象が残っているのだが、1試合も勝てないということはなかったはずである。これだけ同一球場で負け続けてしまったことが過去にあっただろうか？2016年に東京ドームで全く勝てず、最終戦で何とか1勝したことはあったと思うのだが、それ以外は記憶に残っていない。今シーズンの広島戦に関しては、ホーム神宮ではある程度戦えているため、おそらくは運に見放された部分もあると思うのだが、どちらにしてもここまで勝てないということは実力差もあるということだろう。
声出し応援も解禁となった中で、やはりマツダスタジアムの雰囲気というものは独特なものがあると思うのだが、それでも雰囲気を打破していかなければならない。今日に関しては、序盤で5－1と4点のリードを奪い、先発は安定感のあるピーターズだったため、「今日こそは勝てる。」と思ったのだが、この展開で、先発がピーターズだったにも関わらず勝てなかったショックは大きい。マツダスタジアムでのゲームは明日も含めて後2試合のみである。何とか勝利を手にしてもらいたい。

ピーターズは、これまで立ち上がりが抜群の良く、おそらく今シーズン初回の失点はなかったと思うのだが、今日は多少ボールを制御できない場面が見られた。それでも初回を無失点で切り抜けたため、徐々に修正して、いつも通り試合は作ってくれるのでは、と考えていたのだが、2回にデビッドソンにソロホームランを浴びると、4点のリードがあった4回には、2本のヒットと四球でピンチを招くと末包に2点タイムリー2ベース、野間に2点タイムリーを浴び、一気に同点に追い付かれてしまった。これまでもビッグイニングを献上してしまったことはあったのだが、どちらかというと球数が80球を超え始めてからスタミナ切れで苦しくなる印象があったため、今日のように前半で崩れてしまう場面はあまり見られなかった。今日に関しては、細かいコントロールに苦しみ、甘く入った所を痛打されてしまった。一旦は味方打線が勝ち越してくれたのだが、直後の5回もデビッドソンに2ランホームランを浴び、逆転を許してしまった。
今日に関しては、ピーターズの調子が良くなかったと思う。こういう時でもある程度ごまかしの投球が出来る投手だとは思うのだが、今日は後1つのアウトを取れなかったことによって大量失点に繋がってしまった。
6回からは、阪口、木澤、山本がピンチを招きながらも無失点ピッチングで粘ってくれたのだが、それでも勝てないのが今シーズンのヤクルトである。

打線は、今日も大幅に入れ替えてきた。
1番ショート武岡、2番レフト青木、3番セカンド宮本、4番サード村上、5番ライトサンタナ、6番ファーストオスナ、7番キャッチャー中村、8番センター丸山和、9番ピッチャーピーターズというオーダーになった。
山田、長岡がスタメン落ち、青木が久々にスタメンとなった。相手先発が苦手としている森下だったため、苦しい展開になることが予想されたのだが、武岡、青木の1，2番コンビが機能し、初回に村上の内野ゴロの間に先制点を奪うと、サンタナにもタイムリーが飛び出し、幸先良く2点を奪うことに成功する。3回も武岡、青木の連打と宮本の四球でチャンスを作ると、村上、サンタナは三振に倒れてしまったのだが、続くオスナにタイムリーヒットが飛び出し、相手のエラーも重なる中で3点を追加し、森下を4回でKOしてみせた。5回にも代わったアンダーソンを攻め、青木の死球と宮本のヒットでチャンスを作るとサンタナに犠牲フライが飛び出し、1点を勝ち越すことに成功する。上位打線がチャンスメイクをして、中軸で返すという理想的な攻撃が出来ていた。しかし、その裏に逆転を許すと、直後の6回表は、1アウト満塁のチャンスで今日ここまで好調の青木に打席が回ってきたのだが、ショートゴロダブルプレーに倒れてしまい、同点、逆転のチャンスを逸してしまった。するとここからは、どちらかと言うと防戦一方の展開となってしまい、7，8，9回は、大道、島内、栗林の前にノーヒットに抑え込まれてしまった。
前半は上手く打線が機能していたのだが、終盤は完全に広島のリリーフ陣に力負けをしてしまった印象である。今日のような負けゲーム（前半ある程度点差を付けながらの逆転負け）は、今シーズン何回か見られている。前半戦～後半戦まで満遍なくこういったゲームがあるということは、やはり今シーズンは他球団に比べて、力が劣っているということになってしまうのだろう。明日、チームの連敗もマツダスタジアムでの連敗も止めたい所である。