連敗ストッパー石山!想定を超える粘りの投球。

ヤクルト4-1阪神

今日も初回に先制し、いい形で追加点を奪ったのだが、正直すんなり逃げ切れる雰囲気はなかった。そんな中で私が想定していた以上の投球を見せてくれたのが石山だった。前回勝ち投手になった時はチームの9連敗を止めるゲームだったのだが、今日も甲子園での阪神戦の連敗を6で止めるという大仕事をしてみせた。この辺が首脳陣が期待している石山の潜在能力の高さを示しているのかもしれない。

約2か月ぶりの先発登板となった石山は初回からストレートを軸に飛ばしたのだが、2回、3回とランナーをランナーを溜める苦しい投球となってしまった。2回のピンチは凌ぎ切ったものの、3回には2アウトから四球と連打で1点を失ってしまう。正直この時点ではまだ3-1とリードはしていたのだが、このまま逃げ切れるとは到底思えなかった。石山の球数も3回で57球ということで長いイニングを投げるには少し多過ぎるように感じていた。しかし4回以降は中村の変化球を上手く使うリードがハマり、息を吹き返してみせた。スライダー、カーブにシュートを上手く使って阪神打線を抑え込んでいった。今シーズン前半戦の石山を思わせるような力勝負一辺倒にならない幅の広がった投球を見せてくれた。やはり昨シーズンよりは「勝てる投手」に近付いてきてはいるのではないだろうか?
7回で118球を投げ被安打5与四死球2の1失点という数字は圧倒的なスタッツではないのだが、鬼門となっている甲子園、嫌な流れでの2連敗中での投球と考えると個人的には100点を与えても良い投球だったと感じている。

石山の好投もあり、今日は8回秋吉、9回バーネットというロマン、オンドルセクを使わない継投で逃げ切ることに成功した。ロマン、オンドルセク同様登板過多気味の秋吉ではあるが、今日は力強いボールを投げ込み、阪神打線を完璧に抑え込んでみせた。バーネットは昨日、一昨日と登板のなかった分を今日の投球で爆発させるような印象を持った。今成にヒットを許したものの今シーズンを象徴するようなキレキレのストレートと変化球で危なげなく投げ切ってみせた。
今日のゲームは本当に投手陣3人が良く投げてくれた。「価値ある1勝」である。

打線は今日も好投手メッセンジャー相手に初回から得点を奪ってみせた。初回は比屋根、川端が連打でチャンスを広げると山田がしっかり犠牲フライを放ち、先制点を奪ってみせた。後半戦の初回の得点率は驚異的である。後半戦は不動のオーダーで臨んでいるのだが、特に上位打線の繋がりは素晴らしい。個々の能力の高さも勿論なのだが、打線が「線」として機能してきている印象がある。山田に回るまでの比屋根、川端の1,2番がいいコンビになってきている。相手投手に嫌がられる存在になってきている。その分山田の負担も軽減出来ているのではないだろうか?
そして3回には山田がヒットを放つと畠山がレフトスタンドに飛び込む2ランホームランを放ってみせた。畠山の今シーズンのホームランは外のボールを強引にレフトスタンドに運ぶ場面が目立っている気がする。「強引に」というのは素人目だからこそそう映るだけかもしれないが、ホームランを打つコツのようなものを掴んだのか、それともホームランを打てるツボのようなコースを掴んだのか明らかに打撃が変わってきているような気がする。このブログにも何度か書いてきたのだが、バレンティンがいない中で畠山に期待したいのはホームランを含めた長打力である。元々起用で天才肌な部分もある畠山なのだが、年齢を重ねる中で徐々に変身してきているように感じる。今日のホームランも4番らしい見事なバッティングだった。畠山は8回にも貴重な追加点に繋がる2ベースヒットを放ってチャンスメイクして見せた。
今日は山田、畠山、雄平とクリーンアップがいい場面で仕事をしてくれた。嫌な形で連敗していた中でこういった先行逃げ切りのゲームが出来たということはチーム力が上がってきている証拠だと思う。「正念場の8月」をどのように乗り切るか期待半分、不安半分の心持ちである。日々「ワクワクドキドキ」できる現状に感謝したい。

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コメント

  1. sabo より:

    昨日の負け方で大型連敗も覚悟しましたが石山が見事に仕事を果たしてくれました!次も期待して良いのでしょうか?
    そしてリリーフ枚数増やしましたね。レギュラー陣が好調の今は控え野手少な目でOKだと思います。

    それにしても雄平が最近は頼れる5番バッターになっていて嬉しいです。
    比屋根も今の調子ならレギュラーのトップバッターとして遜色ないですし、本当に正レギュラーになっちゃうんじゃないですか?

  2. K より:

    4月の良い時の石山の投球に近かったと感じます、要所でストレートで押してましたのでスライダーやシュートが効果的でしたね。新垣・成瀬は夏場は信用できないので石山には週末の中日と阪神戦の中心のローテーションになると思うので8月は先発陣を引っ張って欲しいですね。(夏場は打者も多少の疲れはあるのでストレートで押す投球が出来るかですね)
    明日は山中ですがゴメス・マートンには力勝負は挑まず緩急と怖がらずインコースを責めて欲しいですね。甲子園では6連敗で止まったので流れ的には連勝しそうな雰囲気なので山中の頑張り次第ですね。
    鬼門の7月は3つの勝ち越しで2か月連続で貯金ですし、8月最初の試合も勝利したので先発が試合を作れれば高い確率で勝利に直結すると思いますので小川・石川・石山・館山(杉浦)の踏ん張りが9月に優勝争いが出来るか3・4・5位争いになるかの分岐点になりそうですね。
    バレンティンとミレッジは8月中に戻ってくるのでしょうかね?戻ってきたら休養でロマンとオンドルセクは1度だけ交互に登録抹消するのもありかなと思ってますが・・・・。

  3. ケマル より:

    石山に感謝、感謝です。
    よくぞ7回まで投げてくれました。
    早くも来週のピッチングにも期待したいです。

    打線は相手の投手も疲れている事もあり、まずまずの点は取ってくれると思いますので、
    やはりこちらの先発投手がどれだけ粘れるかが勝負どころですね。

    明日の試合も勝利してほしいです。

  4. FIYS より:

    > saboさんへ

    後半戦に入ってからオーダーを固定できているのが大きいですね。比屋根も自分の役割をしっかりこなしてくれていますね。

  5. FIYS より:

    > kさんへ

    kさんが期待していた山中が素晴らしいピッチングを披露してくれましたね。苦しい投手陣の中で救世主的存在になっていますね。

  6. FIYS より:

    > ケマルさんへ

    石山、山中と本当によく投げてくれましたね。先発投手陣の奮闘がなければこの連勝はありませんでしたよね。

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