バレンティン3ホーマー8打点!

ヤクルト12-4中日

バレンティンが5月1日のDeNA戦に続く1試合3ホーマーを記録した。凄い!凄すぎる!そしてどこか完成度が低く、波が激しい所には愛らしさを感じる。面白い助っ人外国人だ。

今日の先発は、ヤクルト石川、中日吉見ということで投手戦を予想していたのだが、好調のヤクルト打線が苦手吉見をも打ち崩して見せた。
まずは2回、先頭の畠山が四球で出ると、続くバレンティンが初球を叩き、レフトスタンドに飛び込む先制2ランホームランを放つ。初球のインコースのシュートを上手く肘をたたんでさばいた技ありの一発だった。
この一発で吉見への苦手意識が吹き飛んだのか、3回にはヒットの田中を2塁において、またもバレンティンがタイムリー2ベースを放ち、点差を3点に広げる。
こうなると石川も自分のペースで投げられるのでは、と思ったのだが、4回に先頭の和田に2ベースを浴びると、井端、平田にもヒットを浴びてしまい、1点を返されてしまう。
それでもその裏、松井淳、相川、石川の3連打で0アウト満塁とすると、ミレッジのタイムリーヒットと田中浩の犠牲フライで2点を追加する。苦手吉見を4回で引きずりおろす。
これで今度こそヤクルトペースになると思ったのだが、6回に石川がブランコに2ランホームランを浴びてしまい、点差を2点に縮められてしまう。
しかし今のヤクルトは本当に打線がよく繋がる。その裏石川が自らヒットで出ると、ミレッジ2ベースの後、田中浩、川端の連続タイムリーヒットで2点を追加。そして1アウト後、またしてもバレンティンが左中間スタンドに飛び込む3ランホームランを放ち、10-3と点差を一気に7点に広げる。
石川は、8回にも犠牲フライで1点を失うが、大量援護がある中で8回4失点にまとめた。一度もリードを許さないでの4失点、8回まで投げ切った投球は、とりあえず及第点を与えても良いのではないだろうか?もちろんエースとして誉められた内容ではないのだが…
試合は、8回裏にバレンティンがこの日4安打、3ホーマーとなる2ランホームランをバックスクリーンに運び、中日にとどめを刺す。9回は押本がきっちり締め、12-4で大勝した。

今日は、何と言ってもバレンティンである。信頼して良いのかは分からないのだが、吉見の厳しいコースのシュートをレフトスタンドへ!高橋聡の低めの変化球を泳がされながらも左中間スタンドへ!小笠原の高めのボール球をバックスクリーンへ!様々なタイプの投手から様々なコース、球種のボールをいとも簡単にスタンドへと運んだ。これでは流石の谷繁もお手上げだろう。打てない時は全く打てず、穴だらけの打者に感じるのだが、絶好調時はどこに投げてもホームランである。安定感はないが、爆発力はある。一昔前の助っ人外国人を思わせる懐かしい雰囲気も漂わせている。元ヤクルトのミューレンと重ね合わせて見ているファンが多いようだが、神懸っている時は、元近鉄のブライアントを彷彿とさせる。
この活躍はいつまで続くのだろう。1軍に復帰してからここまでは好調を維持しているが、いつ打てなくなるか分からない。それが明日来てもおかしくない。しかしそんな所もひっくるめてバレンティンが大好きなヤクルトファンは多いだろう。私もその一人だ。
打線は、その他にもミレッジ、田中、石川が2安打。松井淳が猛打賞と気を吐いた。先発投手が苦しんでいる中で交流戦明けからの打線の好調は嬉しい誤算である。
明日の先発は館山である。あまり贅沢を言ってはいけないのだが、そろそろ先発がピシャリと抑える勝ちゲームを見てみたい。

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