モンテルをヒーローにしたかったが…

2026試合結果


ヤクルト1-2西武(延長11回)

交流戦って面白かったよな。ということを感じることが出来る2026年交流戦の開幕戦となった。今日の主役は平良かな?と思っていたのだが、9回2アウトランナーなしという場面で、昨年西武を戦力外となり、先日ヤクルトで支配下契約を勝ち取ったモンテルに起死回生の同点ホームランが飛び出し、試合を振り出しに戻してみせた。こうなるとホームのヤクルトが優位に戦えるかな?と思ったのだが、最終的には11回のマウンドに上がったキハダが渡部に勝ち越しタイムリーを許してしまい、これが決勝点となってしまった。9回2アウトランナーなしからモンテルのホームランで追い付くというドラマのような展開に持ち込んだだけにその後勝負を決めきれなかったのは残念だった。試合内容自体は、今のヤクルトが平良と対峙することになればこういう展開に持ち込む他なかったと思うため、良い内容のゲームだったと思うのだが、やはり最後の最後、勝てる可能性が高まった中で勝てなかったことは残念だった。

今日のゲームはまずは平良に触れてみたい。交流戦でこういった超一流の投手を改めて見られることは嬉しいことではある。平良と言えば高めのストレートというイメージが強いのだが、やはりボールのキレ、伸びが尋常ではないのではないだろうか?高めはボール球に思わず手が出てしまい、低めはバッターから見るとボール球に見えるのか手が出ない場面が目立つ。正直高低のストレートの使い分けだけでもそれなりに打者を抑え込んでしまうのではないか?と感じさせるくらいの凄みがあった。7回1アウトまでノーヒットに抑えられるなど隙の無い投球だった。
球数が90球を超えた8回に先頭のオスナが2ベースヒットを放ちチャンスメイクをし、1アウト3塁で武岡、長岡を迎えた場面があったのだが、ここでの平良の投球は圧巻だった。武岡は高めのストレートにバットを折られ、浅いレフトフライ、長岡は高めの吊り球に三振を喫してしまった。球数が100球を超えてもコンスタントに150キロ台中盤を記録するストレートは超一級品だと感じるボールだった。今シーズン何度か「これだけ良い投球をされてしまえばお手上げだな。」と感じるゲームがあったのだが、今日の平良もその類の出来の良さだった。
9回に関しては、甲斐野がマウンドに上がったため、平良よりはチャンスがあるかな?と感じていたのだが、内山、古賀が倒れ、2アウトとなってしまい、厳しくなったかな?と見ていたのだが、ここで代走から試合に出場していたモンテルが甲斐野のストレートを強振すると打球はレフトスタンドへライナーで突き刺さる同点ソロホームランとなった。打った瞬間少し下半身が崩れる姿があったのだが、ヘッドを走らせて強くて速いスイングが出来ており、芯を喰った打球はそのままスタンドに飛び込んだ。絶叫しながら塁上を駆け抜け、ホームインした後に涙ぐむモンテルの姿が印象的だった。スイング自体もまだまだ上半身に頼ったスイングに見え、粗削りなのだが、こういった結果を積み重ねながら徐々に粗さを削ぎ落していってもらいたい。最終的に勝利には繋がらなかったが、土壇場で飛び出したホームランをモンテル自身の野球人生のターニングポイントにしてもらいたいと感じた。
その直後岩田がヒットで出塁し、盗塁を決め、一気に試合を決めてしまいたい場面を作ったのだが、ここは増田が三振に倒れてしまった。10回は2アウト満塁と一打サヨナラのチャンス、11回も2アウト1,2塁と一打同点、長打で逆転サヨナラの場面を作ったのだが、10回は古賀、11回は代打中村悠が打ち取られてしまった。今日はロースコアのゲームを拾いに行き、サンタナ、オスナにも代走を起用し、ベンチに下がっていたため、相手から見て迫力には欠けていたのかもしれない。この得点力の低さが今のヤクルトの課題の一つである。

投手陣では、先発の松本健が今日も安定感のある投球を披露してくれた。相手先発の平良の状態が非常に良かったため、煽られてしまっても仕方ないような展開だったのだが、煽られることなくいつも通りの投球を見せてくれた。4回~6回は毎回先頭打者にヒットを許してしまったのだが、後続をしっかりと断ち、先制点を許さなかった。7回は武岡の送球エラーで0アウト2塁のピンチを招いてしまうと、2アウト1,3塁の場面で渡部に先制タイムリーを許してしまった。渡部に打たれたボールも決して悪いボールではなく、紙一重の打球だった。それだけに武岡のエラーで0アウト2塁という場面を作ってしまったことが痛かった。
結局今日の松本健は、7回で92球を投げ、被安打4、与四球1の1失点(自責点0)という素晴らしい数字を残してくれた。ストレート、変化球ともにコントロールが安定しているため、松本健ー古賀の意図が良く伝わってくる。今後もこういった投球を続けてもらいたい。
リリーフでは、1-1の11回にマウンドに上がったキハダがついに失点を喫してしまった。今日も先頭の古賀悠に四球を与えてしまう立ち上がりとなってしまった。これまでは、その後しっかり抑え、事なきを得ていたのだが、今日は渡部に勝ち越しタイムリー2ベースを許してしまった。これまでも危なっかしい投球が続いていたためいつかこの日が来ることは覚悟していたが、想像通りの点の獲られ方をしてしまった。今後もうしばらくはクローザーのまま様子を見ると思うのだが、少し心配である。

やはり西武戦は、両チームの先発の出来が勝負を分けそうである。ホーム神宮で戦っているだけに明日は何としても勝ちたい所である。




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