2017オープン戦⑤

過去記事はこちらから→「2017年キャンプのポイント
今日でオープン戦の全日程が終了した。7勝7敗4引き分けという数字が残った。オープン戦であるため、勝敗はそこまで気にしなくて良いのだが、あまりにも勝てないと心配になる部分もあるのでこれくらいの数字が丁度良いのではないだろうか?今日も個人的に挙げていたポイントに沿ってまとめていきたい。

①投手陣のサバイバルレース
・先発投手については、しっかり6枚揃えることに成功した。当初から期待していた投手がしっかり開幕ローテーションを確保してくれたのは首脳陣としても嬉しいのではないだろうか?石川、小川、山中、オーレンドルフ、ブキャナン、館山の6枚は決して派手さはないが、仕事の出来る6枚が揃った印象である。しかしこの6枚以降の選手が全く計算出来ないため、出来る限りこの6枚で回して行きたいところではないだろうか?「エース」と呼べるだけの存在はいないかもしれないが、QS率を高められそうな投手が揃った印象である。それだけに開幕投手が内定している石川がチームに勢いをもたらせるかどうかに注目してみたい。
次点としてはリリーフに回った原樹理、そして2軍でも結果を残し続けている土肥辺りの名前が上がって来るだろうか?2人とも総合力で勝負するタイプの投手であり、どちらかと言えば先発向きの投手だと感じるだけに結果を残し続けてチャンスを待ちたいところだろう。土肥に関しては、久々に2軍でしっかり結果を残して1軍入りのチャンスを掴み掛けている投手なだけにファンとしては楽しみな投手だと感じる。

先発に比べてリリーフ陣は不安を残したまま開幕を迎えることとなる。とりあえず開幕時は、秋吉、石山、ギルメットの3枚に7,8,9回を任せることになるだろうか?秋吉はWBC球からNPB球にボールが変更になることからその部分の不安は拭い切れないまま開幕を迎えるだろうし、ギルメットもまだまだ投げてみなければ分からない部分が大きいと感じる。それでも石山がキャンプ、オープン戦通してリリーフとして結果を残してくれた部分については心強い。元々抑えの経験もあるだけにもしかすると開幕時は石山に抑えを任せるようなことも考えられるだろうか?
ここに平井と星というMAX150キロを超えるパワー系右腕2人が加わってくればブルペン陣の層は厚くなるのだが、平井は思ったようなボールを投げることが出来ていないし、星はまだまだ細かいコントロールに不安がある。開幕からすぐにフル回転を期待するのは時期尚早のような気がする。
このほかに左では中澤、村中、右では先発でも名前を上げた原樹理、土肥辺りが候補として入ってくるだろうか?もちろん昨シーズン結果を残したルーキもギルメットとの外国人枠争いをもっと激しいものとしてもらいたい。

先発、リリーフともに昨シーズンの開幕前よりは投手が揃った印象がある。

②大引VS西浦、谷内
・前回も書いた通り、開幕時はショート大引、サード西浦でほぼ確定のようである。大引は派手さはないが、遊撃手としてのポジショニング、足の運び、グラブ捌き、送球の性格さは流石である。守備範囲と言う部分では、多少衰えてきている部分も感じるのだが、大引がショートを守ることによってチームにとってはプラスに働く部分が多いのではないだろうか?
西浦に関しては、潜在能力の高さは見せてくれたのだが、オープン戦後半レギュラーで起用されながら結果を残せなかったのは気になる。それでもパンチ力のある打撃は良い意味で意外性があり、下位打線であれば面白い存在になるのではないだろうか?
谷内は昨シーズン怪我前の好調さに比べるとかなり苦しんでいる印象である。それでも谷内は「ただ打つだけ、ただ守るだけ」の選手ではないため、チーム力を高めるために必要な選手になってもらいたい。

③畠山VSグリーン
・畠山が開幕前に何とか帳尻を合わせたかな?という印象である。ホームランも飛び出し、このまま開幕ファーストレギュラーで良いのではないだろうか?山田、バレンティンという強力な打者もいるため、相手投手からすると威圧感を感じる打線になっていると思う。畠山のマークが少し緩むことも考えられるだけにそこにベテランらしい読みで対峙すると想像以上の成績を残す可能性もあるように感じる。
グリーンに関してもおそらく使い続ければそこそこの数字を残せる選手だとは感じた。しかし外国人枠の関係もあるので、まずは2軍スタートということになるだろう。セリーグのチームにいる以上苦手であっても守備に付かなければならないため、2軍ではDHではなく、あくまでもファーストとして出場を重ねてもらいたい。外国人枠の関係で突然チャンスが巡ってくる可能性もあるため、しっかり準備しておいてもらいたい。

④中村VS西田
・中村が最後の最後で体調不良?で試合に出られなかったのは残念だったが、代わりにマスクを被った西田がストロングポイントの打撃で結果を残してみせた。中村、西田共にしっかりアピールできたキャンプ、オープン戦だったのではないだろうか?普通に考えると中村が開幕マスクを被ると思うのだが、中村の状況次第では西田が開幕マスクを被ることもあるだろうか?どちらがマスクを被っても遜色のない2人だと思うだけにそんなに心配していないのだが、好調を維持していた中村の状態は多少心配である。おそらく捕手としての総合力という意味ではまだ中村に分があると思うのだが…

⑤出でよスピードスター
・私が期待していた、上田、比屋根、山崎に関しては、アピールし切れなかった印象である。現状レギュラーポジションの確保は難しい状況である。特にもう若手ではなく中堅選手である上田、比屋根がもう一歩アピール不足に終わってしまったのは残念だった。それでも自分の長所や役割をしっかり自覚した中で少しでも1軍の戦力として働いてもらいたい。

その他には、高卒2年目廣岡がオープン戦終盤まで1軍にしっかり帯同したこと、戦力外から獲得した榎本、大松がそれぞれアピールを続けていること。便利屋的存在になりつつある荒木がバットで結果を残したことなどが気になった。
また采配面では先発投手を早い段階から打席に立たせていたことが気になった。私は以前よりオープン戦であっても開幕が近付いてきたら出来るだけ投手も打席に立たせて欲しいと感じていたため、その辺りの采配は納得の出来るものだった。
とにかく開幕したら1つでも多くの勝利を積み重ねてもらいたい。WBCもあり、山田、秋吉、バレンティンの状態も把握しづらい部分があるため、真中監督はじめとする首脳陣も開幕直後は選手の見極め(外国人枠含む)が難しくなるのではないだろうか?それでも今シーズン優勝を狙うのであれば開幕の出遅れは致命的になりかねないため、好スタートを期待したい。

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コメント

  1. 井野ファン より:

    ④中村 VS 西田

    個人的には井野もこの競争に介入できるようになっていただきたい。
    マスコミは中村と西田の名前はよく挙げるが、井野の名前は挙げているのを見たことがない。
    この際緊急時の控えでもいいから、常時一軍にいてもらいたい。
    少なくとも、中村か西田がイニング間にプロテクター装備中の代理キャッチングで見られるし。

  2. sabo より:

    オープン戦順位から言って例年より期待できる戦力です
    特に先発助っ人2人が計算できそうなのは有難い
    ローテ以外の先発には不安がありますが例年はそもそも怪我人ばかりだったですし、村中由規たちもシーズンのどこかで調子を上げてくれると信じてます
    リリーフは抑えに石山と秋吉で悩みますね
    真中監督は多分秋吉想定でしょうけど連投得意の秋吉を登板機会が多くクリーンナップに回りやすい8回任せたい気もしますね

    野手は荒木が結果出しているのでファースト起用でもいいかな
    あと外野手で榎本、大松が期待以上に良いのでこれまた楽しみです
    上田比屋根は一転ピンチかもですね

  3. FIYS より:

    > 井野ファンさんへ

    井野は開幕1軍入りを逃してしまいましたね。それでもどこかでチャンスはやってくるのではないでしょうか?

  4. FIYS より:

    > saboさんへ

    新外国人投手が使えそうなのはプラスポイントですよね。しかし投手陣の層は薄いので由規辺りにも頑張ってもらいたいですよね。

    榎本、大松はオープン戦やイースタンでしっかりアピールできましたね。

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