ヤクルト2xー1広島(延長10回)
9回を任されたキハダが後1つのアウトをきっちり取り、1-0で勝利し、プロ初登板初先発となった西舘に勝ち星が付くことが最も理想的な勝利だったことに違いはないのだが、二夜連続の延長戦で今日は代打古賀がサヨナラ犠牲フライを放ち、これまた二夜連続のサヨナラ勝利となった。7月はマツダスタジアムで二夜連続のサヨナラ負けがあったのだが、その借りを返すような勝利となった。雨での中断もあり、嫌な雰囲気もあったのだが、古賀が最低限の大仕事を果たしてみせた。
今日のゲームに関しては、まずは西舘である。2023年のドラ1右腕は、ルーキーイヤーに右肘のトミー・ジョン手術を受けるなど、怪我に苦しみ、一旦は育成契約となっていた。
過去記事はこちらから→「西舘昂汰が支配下復帰 | ヤクルトファンの日記」
その西舘が今日のゲームでプロ初登板初先発となった。過去記事にも書いたように、このタイミングでの支配下復帰は、時期尚早では?という個人的な思いもあったため、今日の投球に注目していたのだが、まずは189㎝、94㎏という雄大な身体が印象に残った。マウンド姿が非常に映える投手だなと感じた。現日本ハムの杉浦がこういった雰囲気だっただろうか?大型投手でありながら身体の動きはスムーズであり、流石専大時代に高く評価されドラフト1位でプロ入りした投手だけのことはあるなと感じさせてくれた。
球種は主にストレート、スライダー、シンカーの3球種であり、シンカーはいわゆるハードシンカー気味のある程度球速のあるボールであるため、緩急を使って打ち取るというよりは、150キロ近い球速を記録するストレートを軸としながら打者の内外角をスライダー、シンカーで広く使って、打たせて取る投球スタイルになるだろうか?
初回にコントロールも定まらない中で2アウト満塁のピンチを作ってしまい、球数も増えてしまったのだが、このピンチを凌いだことで、多少気分的には落ち着いた部分もあったのではないだろうか?その後もコントロールには苦しみ、5回で5つの与四球を与えてしまったのだが、それでも被安打は2に抑え、5回を無失点で投げ切ってみせた。5回で100球を要してしまったようにまだまだ1軍クラスで安定した数字を求めるところまでは至っていないかな?というのが個人的な感想である。もう少し2軍での実戦経験も積みながら、1軍での先発機会を少しずつ与えていく形で良いのではないだろうか?その逞しい体躯含めポテンシャルの高さは感じることが出来た。
そして何より、プロ入り後苦しんできた中でホーム神宮のファンの前でしっかりとした投球を見せてくれたことが嬉しかった。西舘にとっても非常に感慨深いプロ初登板になったのではないだろうか?
昨日のゲームが延長12回となり、多くの投手を起用していたため、今日は各投手が連投となった。阪口ー廣澤ー清水ーキハダーリランソと今日投入したリリーバー全員が連投となった。これは池山監督就任以降非常に珍しいことだったのではないだろうか?
阪口、廣澤、清水で1イニングを無失点で抑え、1-0のまま9回に突入したのだが、雨が降る中キハダが2アウトを取りながらも後1つのアウトを取ることが出来ず、ピンチを招くと秋山にタイムリーヒットを浴びてしまい、土壇場で同点に追い付かれてしまった。交流戦頃の最も悪い時期に比べれば、まだストレートも走っているとは思うのだが、前半戦のチームの快進撃を支えていた頃のような投球は出来ておらず、防御率もついに3点台に突入してしまった。交流戦時にも感じたのだが、そろそろ配置転換を考えなければならない。
後アウト1つで勝利、そして西舘のプロ初登板初勝利が手に入ったのだが、その勝利はするりと逃げていってしまった。こうなると流れは一気に広島に傾いてもおかしくなかったのだが、キハダが何とか同点で踏ん張ったことで、まだ試合の流れを何とか均衡させることが出来ていた。
延長10回は先頭の塩見が2ベースヒットで出塁するとボークと2つの申告敬遠で0アウト満塁とサヨナラの大チャンスを迎える。赤羽は三振に倒れてしまったのだが、続く代打古賀がライトへの犠牲フライを放ちサヨナラ勝利を手にしてみせた。
今日の2得点は丸山和と古賀の犠牲フライだったのだが、決して外野深くへのフライではなかったため、本当に紙一重の2得点となった。
相手先発が栗林だったため簡単なゲームではなかったのだが、投手陣が踏ん張る中で少ないチャンスを活かすという今シーズンのヤクルトがやらなければならないゲームで勝ち切ることが出来た。こういったゲームを数多く拾えていたのがシーズンの前半戦であり、拾えなくなったのが交流戦からである。そう思うとやはりキハダの存在というものが今シーズンのヤクルトの浮き沈みを握っていたのだと感じることが出来る。勝っても負けてもクローザーとして責任を負ってくれていたキハダの存在は大きい。もし配置転換になるようであれば、その後釜に座る投手がすぐには思い付かないことも確かである。池山監督をはじめとする首脳陣はどんな決断をするだろうか?
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