デーブ・ハフを獲得

ヤクルトは20日、左腕のデーブ・ハフ投手(33=韓国LG)と契約を締結したと発表した。

1年契約で年俸は130万ドル(約1億4700万円)プラス出来高払い。背番号は45に決まった。

今季は韓国で19試合に登板し、6勝4敗、防御率は2・38だった。メジャーリーグでは09年にインディアンスに在籍して11勝を挙げるなど通算25勝。最速152キロの直球とカットボール、チェンジアップ、カーブ、スライダーと多彩な変化球が武器だ。

奥村国際グループ担当部長は「左で一級品のコントロール。このレベルの投手を捜すのは困難。先発として考えているが、抑えも出来る。カラシティや秋吉がはまらなかったら、(9回も)あるかも」と先発ローテの柱として期待した。
(日刊スポーツ引用)

上記の通りデーブ・ハフの獲得が発表された。ハフについてはヤクルトが獲得するのでは?という報道が為されていたのだが、カラシティーとアルメンゴを獲得した事と今シーズン先発として結果を残したブキャナンが残留していたため、もしかすると獲得せずにリリーフタイプの投手の獲得に向かうのではないか?という予感も個人的には持っていたのだが、事前報道の通りハフの獲得が発表された。

動画を確認した第一印象としては、元オリックスの具 臺晟(ク・デソン)のような投手かな?と感じた。力強いストレートとカットボール、スライダーを中心とした多彩な変化球で打たせて取る投球に特徴がありそうである。ストレートに力があるものの「本格派」というイメージよりは「技巧派」というイメージの方に近いのかな?と感じる。
事前報道を見る限りでは完全な先発タイプなのかな?と思っていたのだが、上記の日刊スポーツでの奥村国際グループ担当の発言を見ると場合によってはリリーフ起用も念頭に置いていそうである。ストレートに力があるためリリーフでは先発とはまた違った投球スタイルを見せてくれるだけの引き出しは持っていそうな雰囲気は感じる。私が第一印象で似ていると感じた具 臺晟も先発、リリーフどちらでも対応できる投手だったように記憶している。ハフもヤクルトのチーム事情によってはリリーフでの起用もあり得るだろうか?それでもハフ自身のことを考えると先発として長いイニングを投げるほうがより適性が高いように感じる。リリーフとしては空振りを奪える変化球という意味で少し不安を感じる印象もある。

それでも実績的にはヤクルトの外国人投手の中で№1の投手である事に違いはない。どういう起用法であろうとチームに貢献できるだけの力を持った投手だと感じる。

これでヤクルトの外国人選手は現状野手はバレンティン、投手はブキャナン、カラシティー、アルメンゴ、ハフとなった。おそらく開幕地点では投手3人、野手1人体制でスタートする事になりそうである。チームバランスを考えると投手3、野手1というバランスは悪くないと思うのだが、完全なリリーフタイプの投手がカラシティー1枚という部分に関してはいささか不安を感じる部分もある。今シーズン96敗を喫し最下位に沈んでしまったヤクルトが来シーズンの浮上を狙うのであればリリーフ陣の整備は必須項目だと感じている。しかし今の投手陣の面子を見るとリリーフで信用のおける投手が他球団に比べて不足している状況にあることは間違いない。そうなると15年シーズンのオンドルセク、バーネットのようにパワー型リリーバーを2枚、状況によってはロマンも含めた3枚という構成を18年シーズンも検討して良いのではないか?と個人的には感じていたのだが、現段階での外国人投手を見渡すと先発2、リリーフ1というバランスになる可能性が高そうである。
カラシティーに関しては、補強ポイントに合致した投手に感じるのだが、オンドルセクやルーキ程数字を残せるという確証はどこにもない。カラシティーがある程度活躍してくれれば良いのだが、カラシティーが使いものにならなかった場合には投手陣のバランスは大きく崩れてしまうように感じる。ブキャナン、アルメンゴ、ハフのいずれかをリリーフに回すということはかなり高い確率であり得る事態だと思うのだが、個人的には3人ともに先発適性の方が高い投手であると感じるため、付け焼刃的なリリーフ起用になってしまうように感じる。
ブキャナンもアルメンゴもハフも個人的には好きなタイプの投手ではあるのだが、投手陣全体のことを考えると危ういバランスの補強であると言う事も言えるのかもしれない。

それでもハフは動画と今シーズンの韓国での数字を見るとかなり期待出来そうな投手だと感じるため、早く実戦での投球を見たい気持ちでいっぱいである。
投手陣のバランスという意味では不安も感じるのだが、ブキャナン、カラシティー、アルメンゴ、ハフという布陣は面白い面々だなと感じている。

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コメント

  1. ななし より:

    個人的にはアルメンゴは先発より中継ぎ、リリーフ適性のほうがあると思ってます
    スタミナは無さそうだし

  2. k より:

    これで外国人の補強は終了でしょうね。
    ハフは私も先発の方がいいと感じますね、打高投低の韓国リーグでの防御率二点台は立派ですね。気になるのは年俸が高いので最近のヤクルトにくる元メジャーリーガーにならなければいいかなと(韓国まできて野球してるので甘くは見てないと思いますが)
    これでカラシティとハフの新外国人が加入しましたが個人的には映像みてカラシティが怪しいと感じてるのでリリーフ陣が心配になりますね。ハフもジョーダンも先発タイプで左の先発が手薄だったので二人とも先発で勝負して欲しいですが、どちらかは後ろに回りそうですね。
    この四人の外国人投手ではブキャナンが一番信頼できるので彼をクローザーなんて面白いと思うのですが・・・・・。
    まだ支配下枠はあるので、まだ補強はありますかね?やっぱりリリーフ陣が心許ないですよね。

  3. FIYS より:

    > ななしさんへ

    なるほど。リリーフ適性の方が高ければ高いでチームにとってはプラスに働きそうですね。

  4. FIYS より:

    > kさんへ

    現代野球はやはりリリーフ陣の整備が欠かせませんからね。先発が揃ってさえいれば優勝できる時代ではないですからね。それだけにリリーフ陣が心許ない部分は不安ですね。

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