2023ラグビーワールドカップ

いよいよラグビーワールドカップの開幕が迫ってきている。今大会は、フランスで9月8日に開幕し、日本の初戦は、9月10日のチリ戦となっている。
私自身ラグビー観戦は好きなのだが、ここ最近はそれ程熱心に見ている訳ではないのだが、情報に疎くなってしまっている。それでも2015年、2019年に熱狂したこともあり、今大会も非常に楽しみにしている。簡単ではあるのだが、開幕前に事前記事を書いておきたい。
前回大会の事前記事はこちらから→2019ラグビーワールドカップ | ヤクルトファンの日記 (ysfan-nikki.com)

2015年大会は、南アフリカから大金星を挙げるなど、予選プールで3勝し、自国開催となった2019年大会では、アイルランド、スコットランドを倒し、ベスト8入りを果たした日本は、ここ10年で世界トップとの差を確実に縮めてきている。前回大会は自国開催というアドバンテージもあったため、今大会は日本ラグビーの実力を示すために重要な大会になってくることは間違いない。前回大会からHCを務めるジェイミー・ジョセフを中心に積み上げてきたものを世界に示さなければならない。
しかし、2019年以降、サンウルブスの撤退やコロナ禍による活動に縮小などもあり、思うように日本代表としての完成度を高めることが出来なかったのではないか？という懸念事項がある。
ワールドカップ直前のテストマッチでも思うように結果を残せなかったこともあり、正直不安を感じたままワールドカップ本番を迎えることとなってしまった。直前のテストマッチでは、リーチやラブスカフニが退場になるなどのアクシデントもあり、最後の最後まで実戦形式でチームの戦い方を詰め切れなかったという部分はあるのではないだろうか（本番直前に退場者を出した中でどう戦うか？という経験が出来た部分をプラスに捉えることも出来なくはないが…）？

今大会日本が入ったプールDは、チリ、イングランド、サモア、アルゼンチンと同組になっている。イングランド、アルゼンチンの2強に日本、サモアがどう絡むか？という見方が基本になってくると思われる。初戦を戦うチリに関しては、私は全く分からないのだが、ここでしっかり1つ勝って、チームに勢いを付けたい所である（出来れば4トライ以上を獲得し、ボーナスポイントも取りたい所だろう。）。
今回の日本代表は、前回大会、前々回大会を経験しているベテランが中心となっている印象である。もちろん初出場の20代前半の若手も選ばれているのだが、基本的にはこれまでの経験値を活かして戦っていきたいチームなのではないだろうか？
2015年、2019年に結果を出したことで、以前に比べれば、強豪国とテストマッチを行える機会は増えてきている。特に2015年と比べれば高い強度の代表戦を行う機会は確実に増えているのではないだろうか？しかしその一方で上記の通り、サンウルブスが無くなってしまったり、コロナ禍によるマイナス面もあり、最終的にワールドカップの代表を選出する際に、ベテラン中心のメンバーを選ばざるを得なかったという部分もあるのではないだろうか？この選出が吉と出るか凶と出るか見守りたいと思う。

どちらにしても決勝トーナメントに進むためには、イングランドかアルゼンチンのどちらかには勝たなければならない可能性が高い。その2強を崩したいのだが、今のメンバーでどのように戦うのだろうか？特にFW戦で互角程度に渡り合えなければかなり苦しいゲームになることが予想される。個人的に注目しているのはロックのワーナー・ディアンズのコンディションである。高さがあり、強さ、速さも兼ね備えているディアンズがある程度のコンディションで戻ってきてくれるのであれば、これ程心強いことはないと思っている。ディアンズ、コーネルセンが揃えば、面白くなるのではないだろうか？
そしてSHとSOをどう組み合わせて戦うか？という部分も注目してみたいと思う。チームの司令塔となるSHとSOは、本来であればある程度固定されていた方が良いと思うのだが、今回は固定されないまま本番を迎える形となってしまった。SHは、ベテラン流、スピードのある斎藤、福田、SOは、ベテラン松田、ここ1年代表でも実績を重ねて李、ユーティリティ性を買われたと思われる小倉が選ばれている。経験値を考えれば流ー松田のコンビでスタートする可能性が高いのだろうか？

やはり前回大会に比べれば不安な点が多く、決勝トーナメントへの道という意味では、奇跡を起こさない限り難しい（前回大会は、厳しいプールながらもしっかり準備し、必然の奇跡という言葉を使えたが…）。運も含めた様々な要素が重ならなければ、決勝トーナメントに進出する可能性は難しいと予想する。しかしそれでも日本がワールドカップという大舞台で世界の強豪に挑むのを楽しみにしたいと思う。