2026他球団のドラフト

ドラフト


プロ野球ドラフト会議 : 日刊スポーツ




今年も他球団のドラフトを振り返っておきたい。
・2025他球団のドラフト | ヤクルトファンの日記
・2026年FIYS的モックドラフト | ヤクルトファンの日記

阪神 ドラフト1位 榊原七斗(明大)左左 外野手
・1位入札は渡部(青山学院大)で固いと思っていたのだが、実際には三拍子揃った外野手である榊原へ入札し、見事に一本釣りしてみせた。似たタイプの近本が30歳を超えている中で良い選択をしたのではないだろうか?本当に近本のような選手に成長する可能性がある選手だと感じる。
1位できっちり榊原を獲得したことで2位以降も予定通りに進められたのではないか?馬場(日体大)、常深(大経大)、的場(天理大)は、投手陣の層を厚くしてくれそうだし、相羽(ヤマハ)、越川(東京ガス)も補強ポイントと合致する。巧いドラフトだったように感じる。

ソフトバンク ドラフト1位 鈴木泰成(青山学院大)右右 投手
・1位鈴木、2位有馬(立命館大)、3位渡辺(慶大)、9位佐藤幻(ペンシルベニア州立大)は、全員ドラ1級の投手である。鈴木は、今ドラフト№1投手と言っても過言ではないし、有馬、渡辺のサウスポーもソフトバンクでどう育つか楽しみである。佐藤幻に関しては、入団の可能性は限りなく低いかもしれないが、能力の高さは疑いようがない。5位猪俣(東北福祉大)含め、非常に派手な指名となった。4位の藤森(法大)もソフトバンクであれば、もう一伸び、二伸びするのではないか?という期待感がある。
ソフトバンクは、数年前より本ドラフトはある程度完成度のある選手と一芸系の選手を獲得する方針になっているのかな?と感じるのだが、今年もそういったドラフトとなった。本ドラフト9名、育成ドラフト15名という指名人数なのだが、練習環境が整っており、着実に成長する選手が数多くいるという印象がある。ある程度完成され、伸びしろという意味でどうかな?と思っていた選手が想像以上の数字を残したり、ソフトバンクでレギュラーを獲れなかった選手が他球団で大活躍するなどの事例が多くみられ、ドラフトと育成、チーム運営が噛み合っている。
ソフトバンクはNPBのモンスター球団である。


巨人 ドラフト1位 織田翔希(横浜高)右右 投手
・メジャー挑戦を表明していた織田を強行指名したり、育成ドラフトで中学生の関(川崎市立向丘中)を指名したり、もっと言うと新監督に松井秀喜氏を招き入れたりと、良くも悪くも「昔の巨人」を思わせるような意欲的な動きを見せてきた。
アラフォー以上の野球ファンにとっては、こういった巨人にはダーティーなイメージを持つ人も一定数はいると思われる。個人的には織田を指名するのであれば、大谷指名時の日本ハムのように事前に「こういった理由で指名します。」としっかり公表してもらいたかったという思いがある。今回の織田と巨人は違うと思うのだが、ドラフト史というものを振り返れば、手を変え品を変え、何としてでも獲得したい選手を巨人が囲う動きを模索し、社会問題にまで発展した過去がある。時代は変わり、今は巨人中心の野球界ではなくなっているのだが、もし織田が巨人に入団となれば、その後に球団や選手がバッシングに晒されてしまう危険が高いと思われる。織田と巨人の行方はしばらく注目の的となりそうである。
織田含め上位4人は高校生となった。ある程度の完成度がある杉本(智弁学園)が最も巨人にマッチした選手であるように感じる。戸郷や井上のような成長曲線を描いてもらいたい選手である。
中学生の指名に関しては、野球界に一石を投じるという部分で意味のあることだと感じる。高校野球があるからこその日本野球界という図式が長らく続いているのだが、そんな姿も変わりつつある中で、世代のトップ層の選択肢が広がることは悪いことではないと思う。

西武 ドラフト1位 川尻啓人(亜大)右左 投手
・平良、高橋の流出に備えるという意味でも上位で投手を確保するという明確な意図を感じることが出来た。川尻はポテンシャルの高さが注目されていたが、この秋しっかり結果を残したことで投手として成長している姿を見せてくれた。ボールの威力と結果が比例し始めている。柿本(パナソニック)、沢山(ヤマハ)は、先発でもリリーフでも考えられる所が強みである。酸いも甘いも経験してきた中でのプロ入りということで、その辺りの経験値の高さもプラスに働きそうである。
本当は上位で1人くらい野手を指名したいという思いもあったと想像するが、チーム事情を考えればこれくらい思い切った指名の方が正解だと思う。4位田中(日大三)、5位中津(日本生命)も西武であれば育て上げられるのではないか?

DeNA ドラフト1位 星野世那(大商大)左左 投手
・DeNAは、1位入札、1位指名で毎回何らかの仕掛けを用意しているように感じる。ドラフトにもエンタメ要素を持ち込んでいるチームということが出来るのではないだろうか?今年も菰田(山梨学院高)へ入札する可能性が高いかな?という事前報道が多かった中、完成度の高いサウスポー星野へ入札した。結果的にはチーム事情にマッチした指名ではあるのだが、DeNA球団の色を感じるドラフトとなった。2位で菰田に引けを取らないと言われる大型選手保西(日本航空石川)、3位でドラフト直前に名前が挙がってきたこちらもポテンシャル重視の杉本(ブリティッシュコロンビア大)とロマンに溢れる指名をしてきた。育てるのが難しそうな雰囲気もあるのだが、意欲的なドラフトであることに違いはない。
個人的には4位の小金井(青森大)がセリーグ全体を見渡してみても即戦力度が高い投手だと感じている。

日本ハム ドラフト1位 菰田陽生(山梨学院高)右右 投手・内野手
・ソフトバンクが大学生のドラ1級を1位~3位で獲得したのであれば、日本ハムは菰田、牟禮(九州国際大付属)、末吉(沖縄尚学)と高校生のドラ1級を3人重ねてきた。菰田は二刀流、牟禮はグラウンド外でのゴタゴタ、末吉は左肘の状態とハイリスクハイリターンではあるのだが、来シーズン優勝を狙いたい状況下でこれだけ高校生に突っ込む意欲が日本ハムらしさである。打倒ソフトバンクを目指す中で考えて選手を指名しているように感じる。5位の岡本(香里丘)も私の好みの投手であるため、今回のドラフトが5年後、10年後どのように評価されているか楽しみである。ファンにとっては楽しみの大きいドラフトになったのではないだろうか?
育成で岡田(大工大)、小島(東北福祉大)、今津(慶大)というある程度の完成度があり、打撃も楽しみな選手を指名した部分も見逃せない。

広島 ドラフト1位 山里宝(亜大)右右 内野手
・いわゆる「ゾンビたばこ」問題の余波を受け、あまりにも補強ポイントが多くなってしまった広島は、ドラフト前から苦しい状況にあった。まずはチームを回していくために補強よりも補充という面を優先せざるを得なかったのではないだろうか?チームを立て直すために柱となり得る渡部に入札したい気持ちもあったのではないだろうか?渡部入札、外れで山里、渡部獲得、2位で山里というドラフトも考えられたと思うのだが、2位で山里が残っていない可能性も踏まえれば、1位山里、2位西野(立命館大)というデザインされた上位指名を展開し、3位以降で大社の投手に向かうという明確な戦略があったのだと思う。山里、西野、光弘(明大)については、すぐに出場機会が与えられるはずである。1軍でも2軍でも実戦経験を重ねながら、力を伸ばしていきたい所だろう。
投手に関しては、大社の3人とは言え、即戦力とは言いづらい3人を獲得した印象はある。6位の森(NTT東日本)については、徳島商時代の投球が印象的である。コンディションを整えることが出来れば面白い投手である。

オリックス ドラフト1位 角田楓斗(富士大)右左 投手
・角田に関しては、個人的には新人王候補の1番手として名前を挙げたい投手である。ストレート、変化球ともに質の良さを感じさせてくれる。大コケすることはない投手ではないだろうか?
オリックスは1年ごとに高校生中心のドラフトと大学生、社会人中心のドラフトを繰り返している印象があり、今年は大学、社会人を中心に獲得するかな?と見ていたのだが、その通りとなった。仲井(駒大)、野村(佛教大)は、リリーフであれば1年目から戦力になるかもしれない。
長距離砲としての資質を感じさせる春山(大商大)を3位で抑えられたことも大きいし、本ドラフトでは唯一の高校生となった近藤(小樽双葉)も大柄でありながら身体の動きもしなやかであり楽しみな素材型投手である。

ヤクルト
・2026ヤクルトドラフト指名選手 | ヤクルトファンの日記

ロッテ ドラフト1位 米沢友翔(関西大)左左 投手
・1位で鈴木、宮原(近大)を抽選で外してしまったのだが、実戦派のサウスポー米沢を確保してみせた。昨年2位の毛利(明大)と比べても遜色がない実力派の投手である。2位では米沢とは違うタイプの高校生サウスポー前田(高岡第一)を獲得し、魅力的なサウスポー2枚を獲得できたのではないだろうか?
個人的に評価していた長屋(ENEOS)、黒田(東日本国際大)、田中(日南学園)を獲得し、5位で大器の新城(奈良大附属)も加えてみせた。私の「好み」の選手が多く指名されたのは、このロッテである。特に4位評価となった黒田の巻き返しに期待したい。スピードと打撃はプロでも通用すると思っている。

中日 ドラフト1位 宮原廉(近大)右右 投手
・1位入札は渡部に向かったのだが、抽選で外してしまい、外れ1位で宮原を獲得する形となった。宮原については下半身が安定しており、リリーフであれば最終的には160キロ近くまで球速を上げる可能性があるのではないだろうか?個人的にはリリーフで見てみたい。松山、宮原がゲーム後半を支配できるようになれば、中日は一気にチーム力が上がる可能性がある。
捕手は守備型の前嶋(亜大)、攻撃型の清水(ヤマハ)と2人獲得してみせた。ホームランテラスが出来たことで清水のような攻撃型の捕手も指名しやすくなった部分はあるだろうか?
2位の柴崎がプロでどの程度数字を残せるかも楽しみである。
鈴木(中京高)、西田(京都国際高)という高校生投手2人はじっくり育てたい所である。先発もリリーフもある程度の数は揃っているからこそ、鈴木、西田を指名出来たという部分はあるのではないだろうか?

楽天 ドラフト1位 渡部海(青山学院大)右右 捕手
・まず渡部の獲得は非常に大きいものになったと思われる。1年目から打撃で数字を残すことは難しいと思われるが、楽天の捕手は10年は安泰と言われる可能性がある。ショート宗山、キャッチャー渡部がチームの顔として機能すれば、面白いチームが出来上がりそうである。1年目から育成という目的も含めて多くの試合でマスクを被ってもらって良いのではないか?
2位以降に関しては、渡部を獲得した割には小粒な印象なのだが、スピードのある岡田(明大)、高(オイシックス)、サウスポーの樋口(王子)、渡邊(高知FD)、捕手の萩原(東芝)と補強ポイントをしっかり抑えてきた印象である。樋口はすぐにでも使えそうな完成度がある。

他球団を見渡すと、個人的にはソフトバンク、日本ハム、ロッテの指名が好印象である。ソフトバンク、日本ハムの1位~3位はドラ1級が集まったと感じるし、ロッテは、くじを2回外した割には、良い選手を確保できたと感じている。個人的な好みもあるのかもしれないが、今年もパリーグのドラフトの方が魅力的に映った。
セリーグでは、しいて言うのであれば阪神が一番巧く立ち回ったかな?という印象がある。敢えて渡部には向かわず、榊原を獲得し、2位以下では大学生投手を上手く補強してみせた。昨年獲得した立石と榊原を主力に育て上げることが現場のミッションということになるだろう。




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