2025他球団のドラフト

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今年も他球団のドラフトを振り返っておきたい。
2024他球団のドラフト | ヤクルトファンの日記
2025年FIYS的1人モックドラフト | ヤクルトファンの日記

ソフトバンク ドラフト1位 佐々木麟太郎(スタンフォード大)右左 内野手
・1位入札は佐々木に向かい、DeNAとの抽選の結果見事交渉権を獲得してみせた。佐々木に関しては、スタンフォード大に在学中であり、メジャーのドラフトに掛かる可能性もあるということで、現時点ではNPBでプレーするかどうかは不透明な状況である。そんな中でも2球団が1位入札したということは、長距離砲としてそれだけ高く評価しているということだろう。花巻東高校時代は世代№1スラッガーとして名を轟かせた実力は疑いようがない。この佐々木が入団するかどうかが今ドラフトの大きなポイントとなりそうである。
2位~4位で稲川(九州共立大)、鈴木(大商大)、相良(岐阜協立大)という大学生投手を獲得し、5位で高橋(JR東日本)を獲得。投手力の強化と佐々木が獲得できなかった時にもその穴を補填できる高橋を獲得した形だろうか?
先発でもリリーフでも面白そうな稲川、津森の後を追えそうな鈴木は1年目から楽しみである。

阪神 ドラフト1位 立石正広(創価大)右右 内野手
チームが軌道に乗っていることを感じさせるドラフトとなった。1位立石は、大山、佐藤輝、森下に続くドラ1スラッガーとしてチームの中心選手になり得る逸材である。まずはこの選手をしっかり獲得出来たことが大きい。
そして2位谷端(日大)、3位岡城(筑波大)と野手を重ねてきた。高い打撃技術を持つ谷端、アスリート系の外野手岡城と立石とともに非常に楽しみな選手である。
4位早瀬(神村学園)、5位能登(オイシックス)という2人の投手もチーム事情にマッチした化ければ面白い投手だと感じる。
個人的には育成1位の神宮(東農大北海道オホーツク)にも注目している。

日本ハム ドラフト1位 大川慈英(明大)右右 投手
・立石、平川(仙台大)を抽選で立て続けに外してしまった日本ハムが外れ外れ1位で指名したのは大川だった。常総学院時代から注目されていた投手ではあるのだが、1位指名には驚いた。日本ハムなりに勝算を感じての指名なのだと思う。リリーフとしてどの程度結果を残せるか注目である。
2位以下はエドポロ(大院大)、大塚(東海大)、半田(日大藤沢)、藤森(明徳義塾)と名のある野手を獲得したのだが、この辺りは現時点では将来像が浮かびにくい部分もある。しかし、日本ハムだけにしっかりとしたビジョンを持って指名しているはずである。数年後この4人の野手がチーム内でどのような立ち位置でプレーしているか注目してみたい。
日本ハムだからこそ、今後が楽しみなドラフトになったように感じる(他球団が同じ指名をした場合はあまり評価されないような気がする。)。

DeNA ドラフト1位 小田康一郎(青山学院大)右左 内野手
・DeNAのドラフトは、驚きの連続だった。1位入札佐々木も驚いたし、4位片山(Honda鈴鹿)の指名、本指名5位で終了という部分も驚きだった。
小田、宮下(東洋大)、成瀬(NTT西日本)については、ある程度の実践力を兼ね備えている印象があるため、時間をかけてチームに欠かせない選手に成長する可能性はありそうである。特に小田が打撃でどの程度結果を残せるのか注目してみたい。
片山に関しては、来年28歳ということで、このタイミングで指名されるとは思わなかった。おそらくDeNAは即戦力の先発として期待しているのではないだろうか?
指名人数が育成含めても6人に終わったことはどういう意図があるだろうか?今後のチーム編成含めて気になる所である。

オリックス ドラフト1位 藤川敦也(延岡学園)右右 投手
・オリックスらしい一本筋が通った指名をしてきた印象である。1位入札は石垣(健大高崎)だったのだが、抽選の結果外してしまうと、続く外れ1位で獲得に向かったのは藤川だった。個人的には過去記事でも「今年の高校生投手で№2評価」、「ヤクルトが2位で指名しても違和感はない。」と書かせてもらったくらい評価が高い投手だった。この藤川を石垣の外れ1位で指名し、2位に森(大阪桐蔭)、3位に佐藤(健大高崎)と高校生投手を立て続けに指名してみせた。今年は高校生投手の層が薄いとの声もあったが、そのことを逆手に取るようなオリックスの指名はやはり印象的だった。4位の窪田(札幌日大)まで高校生の指名を続け、7位でも捕手の野上(明秀日立)と中々振り切った指名となった。
その年によってドラフトの方針が明確であるオリックスも、まだまだチームの勢いは失っていないと感じた。

巨人 ドラフト1位 竹丸和幸(鷺宮製作所)左左 投手
・巨人は上位で即戦力投手、下位で野手という形の指名に落ち着いた。個人的には上位で野手に向かうのでは?と予想していたのだが、結果としては逆だった。それだけ投手陣の層を厚くしたいという思いがあるのだと思う。1位竹丸、2位田和(早大)、3位山城(亜大)は、それぞれ特徴が違うオリジナリティがある3人である。3人の共通点は強烈に腕が振れるところではないだろうか?1年目からローテ入りを期待したい竹丸、化ければリリーフ、先発として大きな戦力になる可能性のある田和、山城の組み合わせは今後が楽しみである。
野手に関しては、6位で長距離砲の藤井(浦和学院)を抑えることが出来たのは大きいのではないだろうか?じっくり育てたい逸材である。

楽天 ドラフト1位 藤原聡大(花園大)右右 投手
1位で藤原、2位で伊藤樹(早大)と即戦力投手を重ねてきた。藤原に関しては、今秋の投球に関しては、大学生№1なのでは?と感じさせるくらい威力のあるボールを投げ込んでいた。今のボールをプロの舞台でも投げることが出来れば、1年目から数字を残す可能性もあると思っている。2位の伊藤樹は中学、高校、大学とエリート街道を突き進む「THE投手」である。経験値の高さをプロでも活かしたい。
繁永(中大)、大栄(学法石川)、阪上(近大)は将来、チームになくてはならない存在になり得るだけの力を持っていると感じるし、伊藤大(れいめい)も泰のような成長曲線が期待できる。スター候補生と脇役候補生を上手くミックスしたドラフトになったのではないだろうか?

中日 ドラフト1位 中西聖輝(青山学院大)右右 投手
大学№1評価の呼び声が高かった中西を一本釣りで獲得し、2位でも安定感抜群の櫻井(東北福祉大)を獲得することに成功した。昨年の金丸、吉田の1,2位コンビに負けずとも劣らない2人を獲得できたのではないだろうか?バンテリンドームナゴヤにもホームランテラスが設置され、そのことで多少中日の野球も変わるのかもしれないが、投手を中心とした守りの野球を軸に考えていることは間違いなさそうである。後ろに松山がいて、先発には高橋宏、金丸、中西、櫻井というような若手が多くなってくると非常に魅力的な投手陣が形成されそうである。
4位以下の野手がどの程度戦力になるのか現段階では不透明だが、その中でも4位の能戸(明秀日立)の指名には驚いた。今夏は左足首の靱帯断裂の大怪我で甲子園でも本来の姿を見ることが出来なかったのだが、その選手を4位で指名したところに、中日のスカウト陣が高く評価したことを伺わせてくれた。注目してみたい選手である。

西武 ドラフト1位 小島大河(明大)右左 捕手
・過去にもドラフト1位で大物野手の獲得に向かい、ことごとく戦力に仕立て上げてきた西武らしく、1位で打てる捕手小島へ入札し、見事一本釣りで獲得してみせた。チーム事情にもマッチしてくる選手だけに1年目から古賀らとレギュラー争いを繰り広げてもらいたい。
投手に関しては2位で岩城(中大)、4位で堀越(東北福祉大)と球に力のある投手を獲得し、野手は秋山幸二、秋山翔吾に続く西武の「三大秋山」襲名を狙う秋山俊(中京大)、ヤクルトの田中のような印象がある横田(山村学園)、スピードのある川田(四国銀行)とバラエティ豊かな人選となった。
西武は近年育成ドラフトの獲得人数も増やしており、今年も新井(八王子)、今岡(神村学園)、濱岡(川和)など名のある高校生を複数指名している。この辺りの選手をどのように育てるか?という部分にも注目である。

広島 ドラフト1位 平川蓮(仙台大)右両 外野手
・広島は1位入札を事前に公言してた立石を逃すと、外れ1位で平川へ向かい、見事獲得してみせた。個人的には平川は「ローリスクハイリターン」な選手だと思っているため、この獲得はチームにとって大きなものになると感じている。打撃面ではまだ時間がかかる可能性があるが、身体能力が高く、守備、走塁面でも伸びしろは大きいと感じる。大スターの道を歩む可能性もあれば野間のようにチームに欠かせない脇役になる可能性もある。全く数字を残せないという絵が描きづらい選手である。
2位で即戦力候補の齋藤(亜大)を獲得出来たことも大きいし、3位で小柄ながら力強さも感じさせる勝田(近大)を獲得出来たこともおそらくは狙い通りだったのではないだろうか?
7位の高木(中京大)に関しては、怪我の状態が気になる。元ヤクルトの中根のようにならなければ良いのだが、巨人の山崎や楽天の鈴木のようにプロでしっかり実力を発揮する選手もいるため、高木もその流れに乗りたい所だろう。

ロッテ ドラフト1位 石垣元気(健大高崎)右両 投手
1位石垣、2位毛利(明大)という並びはロッテにとっては最高の並びなのではないだろうか?ロッテは近年、高校生投手を育てるのが上手いと感じ、石垣もその流れに乗れる可能性は高いと見る。2位の毛利は新人王候補の1人だと思う。1位で消えてもおかしくなかった投手である。
3位の奥村(横浜)はまずは投手からとなりそうだが、横浜ーロッテの先輩である愛甲猛のように野手として花開く可能性もある選手だと思っている。4位櫻井(昌平)、6位岡村(富島)も将来性が高い野手である。
5位冨士(日本通運)、7位田中(Honda鈴鹿)もリリーフとして楽しみである。最下位チームらしく即戦力投手を抑えながら、しっかり将来性の高い選手も獲得出来ており、球団もファンも満足度が高いドラフトになったのではないだろうか?

ヤクルト ドラフト1位 松下歩叶(法大)右右 内野手
2025ヤクルトドラフト指名選手 | ヤクルトファンの日記

他球団を見渡して、まずはロッテのドラフトが個人的に好きな選手が1位~3位に揃ったこと、投手と野手のバランス、高卒と大社のバランスも良く非常に良いドラフトになったのではないか?と感じた。
その他では立石を獲得後、谷端、岡城と野手で上位3人を固めた阪神逆に藤川、森、佐藤と高卒投手を3人固めたオリックスの指名が印象に残った。
佐々木の交渉権を獲得したソフトバンクは、巨大戦力を持ち、育成枠の選手の育成という部分でもある程度の結果を残せているからこそ佐々木の獲得に向かえたという背景はありそうである。ドラフトと育成はセットで見ていく必要がある。
逆にDeNAの佐々木入札にはどんな背景があったのだろうか?DeNAのドラフトは近年、チーム内でしっかりとした評価指標を作り、その指標に照らし合わせて指名している印象がある。佐々木に関しても交渉権を獲得すれば入団にこぎつけられるだけの材料があったのだろうか?DeNAに関しては、少しエンタメ要素というものも意識しているのではないか?ということも考えてしまうような指名が多いように感じる。チームとしての色が出るという意味では良いことだと思っている。
皆さんはどのチームのドラフトが印象に残ったでしょうか?




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コメント

  1. sabo より:

    クジを当てると大体上手くいきますよね。
    阪神が1から3位まで野手取ったのは驚きですけどサト輝がメジャー行くんですかね?

    SBはスチュワートJrのこともあるので佐々木に行ったのはあり得る話だと思いましたがDenaが行くとは…!Denaはバウアーといい金満球団のイメージに変わってきましたね(笑)

    SBの育成使命大山投手が気になりますね。準硬式野球部ですか。これだけの成績を残しているなら硬式へ転部したりそれこそ引き抜かれたりしないのかな?と思ってしまいます。頑張ってほしいです

    有望株といわれた指名漏れの選手も毎年いますね。順位縛りなどもあるのでなんともですが吉川陽大(仙台育英)投手…勿体ない!!希少種であるスラッガーという意味では村上裕一郎(ENEOS)選手や山形球道(立教大)選手も取っても良かったんじゃ?と思うけど支配下枠とか考えると…難しい立ち位置なんでしょうね

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