畠山和洋引退

選手

今季限りでの現役引退を発表したヤクルト畠山和洋内野手(37)が13日、都内で引退会見を行った。
(日刊スポーツ引用)

畠山が37歳の誕生日である今日、引退会見を行なった。専大北上高校時代からその長打力が評価されていたのだが、プロ入り後芽が出るまでは時間がかかった。プロ入り2年目にはイースタンで結果を残していたため打撃面での才能は非常に高かったと思われるのだが、いわゆる「打ってナンボの選手」だったこともあり、中々1軍の壁を破れずに2軍で燻っている期間が長かった。正直2008年シーズンに高田新監督が就任し、スピードを重視した野球に完全にシフトチェンジしたことから畠山の存在自体も忘れられかけていた。私の記憶が正しければ、キャンプは2軍スタートだったように記憶している。当初は髙田監督からは構想外に近い形で考えられていたのではないだろうか?それでも怪我人が出る中で試合出場の機会を得ると結果を残し、高卒8年目のシーズンにして初めて1軍のレギュラーを確保して見せた。
ポジションの問題もあり、その後も助っ人外国人選手の後塵を拝する事が多かったのだが、2011年シーズンはバレンティンと共に低反発球をもろともしない長打力を発揮し、前半戦のチームの快進撃の立役者となってみせた。その後は中々数字が上がらず、ファンからの厳しい視線も感じていたはずではあるのだが、2015年シーズンにシーズン通して主軸として活躍し、26本塁打105打点を記録し、打点王に輝くと共にチームのリーグ優勝に大きく貢献してみせた。
バレンティンを欠く中で長距離砲の存在は必須だったのだが、その役割を畠山が見事に果たしてくれた。正直バッティングに関しては、ここからもう一段レベルアップし、元楽天の山﨑武司のようなイメージで30代後半になっても数字が伸びる可能性があるのではないか?と予感していたのだが、ここからは怪我に苦しむこととなり、昨シーズンからは満足に走ることも出来なくなっていた。

本来持っている能力からすれば力を出し切ったとは言えない選手なのかな(バッティング技術という意味ではそれほどまでに高いものを持っている選手だと感じていた。)?とも感じるのだが、長距離砲としてチームを支え、タイトルホルダーにもなり、リーグ優勝も味わう事が出来たということで幸せな野球人生だったのではないだろうか?練習嫌いを指摘されることもあったが、その分ファンに愛される選手でもあったと感じる。

これまで本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。

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コメント

  1. k より:

    正直、畠山に関しては入団して数年は全く気になる選手ではなく、すぐに戦力外かなと思ってました。
    やっぱり彼は小川監督がいれなければ、とっくにプロ野球からいなくなっていた選手でしょうね。
    印象的なのは高田監督辞任の後で小川代行監督になってレフトで起用された事ですね、あれで畠山のプロ野球人生が変わったかなと感じましたね(小川監督は守備に目をつむり若手の打撃を生かす我慢強さは他の監督では絶対に無理なので、打者の育成に関しては評価されることでしょうね)
    それとファースト守備が以外に器用で特にハンドリングとタッチの早さは上手いと思いましたね(ファースト専門の守備コーチも出来そうですね)
    彼も下半身のケガでしたが晩年は代打専門で生き残るかなと思っていたので少し早い引退かなとも感じましたが二軍でも走れないとなると代打も厳しいですから賢明な身の引きかたでしたかね(畠山のコーチは配球の読みとかはファーストの守備ならいいんでしょうけど若い頃の不真面目さがあるのでどうなるか気になるところではありますね)

  2. FIYS より:

    > kさんへ

    2015年のことを思うと今シーズンでの引退は少し早く感じますよね。

    小川監督がレフトで起用したことは畠山にとって1つのターニングポイントとなったでしょうね。

  3. タラちゃん より:

    宮本慎也のサードコンバートが無ければサードでずっと使って欲しかった選手。
    送球は意外と安定していてグラブさばき良かったのでね。
    鉄人衣笠っぽく、スタートはサードで終盤はファーストで。と。
    育て方は村上の参考になるのかと。
    どうしてもファーストですと外国人選手。彼らと競わないといけない。そして補強するにもファーストの選手って獲得しやすいですし活躍しやすいのあるのでね。

    ああ見えて、
    器用で右打ちや打点稼ぐ内野ゴロなど打つ野球脳あった選手。
    それを教える感じになってほしいものです。

  4. パイン より:

    甲子園で、凡打でも打球の速さは印象的でしたので、下位で指名されたこと
    には驚きませんでした。

    私は、守備については厳しい方だと自負しておりますが(笑)、彼に関しては
    始めから「打つ人」ですから、体型にも動きにも違和感はなかったですね。

    打撃フォームは、どうかなと思うこともありましたが、スムーズな重心移動から
    的確にミートするのは、高校生のころから変わりません。

    小川監督に育て上げられた自覚があるでしょうから、指導者として起用される
    チャンスがあれば、経験を活かして欲しいですね。

  5. FIYS より:

    > タラちゃんさんへ

    タイプ的にもポジション的にもどうしても外国人選手と勝負しなければならないので抜擢が遅れた部分もありましたかね。

  6. FIYS より:

    > パインさんへ

    畠山が引退後にコーチをやってみたいとコメントするとは思っていなかったので少し意外だったのですが、経験を活かせば面白いコーチになるかもしれませんね。

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