ヤクルト10x-3巨人(7回裏降雨コールド)

雨の中の試合は、前日優勝を決め、主力を温存した巨人相手に石川がしっかり試合を作り、若手、ベテランが噛み合う形での大勝となった。雨の消化試合ではあったのだが、集中力を保って戦ってくれたと思う(塩見以外)。雨の消化試合でもこれだけ観客が入る事が驚きである。

先発の石川は雨が降りしきる中5回を被安打4(被本塁打1)、与四死球2の3失点としっかりしあいを作ってみせた。相手が主力を温存した巨人だった事を差し引いてもコンディションが悪い中でマウンドでも打席でも準備した事をしっかり出し切る事が出来る姿は「プロフェッショナル」そのものである。自分の役割を全うして今シーズン8勝目を上げてみせた。大きな離脱なく、シーズン通して先発として機能して8勝を上げること自体が素晴らしいことである。

野手陣では、若手の奮闘が目立った。1番山崎はゲーム後半に2安打、塩見はスリーベース含む2安打、村上、太田もしっかり結果を残して見せた。そして廣岡、松本直にはホームランが飛び出した。
廣岡の桜井から放った3ランホームランについては、桜井の高目のストレートに力負けしない見事なスイングでバックスクリーンまで打球を運ぶという廣岡の魅力が詰まったホームランとなった。開幕からの大スランプはあったのだが、今日の一発でホームランの数も10本と2桁に乗せてみせた。来シーズンが楽しみになる最終盤での爆発ぶりである。
そしてここの所スタメンで起用されている松本直にもプロ初ホームランが飛び出した。松本直の打撃に関しては、どうしても力強さに欠ける印象があったのだが、徐々に1軍レベルのボールに対応出来るようになってきている雰囲気は出始めている。消化試合とはいえ、首脳陣がこれだけ松本直をスタメンで起用するということは、それだけ力を認められているということなのだと思う。開幕シリーズからスタメンマスクを被ったということもあり、来シーズンは本格的に中村との正捕手争いが見られそうである。雨の中の見事なホームランとなった。

P.S タイトルを「雨」としたのは三輪の引退セレモニーがあったからである。グラウンドを一周してのヘッドスライディングはある意味では三輪ならではである。愛されキャラの三輪のキャラクターが存分に伝わる引退セレモニーとなった。この日の雨はヤクルトだけでなく三輪にとっても恵みの雨となった(雨でなければあんなセレモニーにはならないですからね。)。
ちなみに私は、引退試合を公式戦の中で行なうということに関しては多少の違和感を感じている。それほどまでに1軍の公式戦での1打席、1球は尊いものだと思っている(例え消化試合であったとしても)。もちろん最後まで戦力として戦い抜き、全力勝負をするのであれば公式戦が結果として引退試合となるという分には何ら問題はないと思うのだが、引退試合の数字が公式記録として残ってしまうことへのもやもや感はどうしても付き纏ってしまう。
引退試合は公式戦ではない試合(オープン戦や2軍戦)で行なう方が良いのでは?というのが私の考えなのですが、おそらく少数派の考えなんでしょうね。今の引退試合の形が球団にとっても選手にとってもファンにとっても幸せな形なんでしょうかね?

それと塩見(笑)。キャラクターは伝わってきましたが、心配になります(笑)。

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コメント

  1. 超匿名 より:

     消化試合でも石川が勝ちを重ねることができて嬉しいです。よく山本昌投手が引き合いに出され、本人も目標としているようですが、体格が全く違うので、石川が彼同様に40過ぎて活躍できるかは少々懐疑的に見ていました。もちろん若い時とは体力の低下がないということはないでしょうが、来年以降も勝利の期待を抱かせる投球を今年は見せてくれました。
     廣岡の一打で二桁ホームランがチームに六人になりました。そのうち三人は30本以上なので打線は見ていて楽しみが多いですね。
     三輪のセレモニーですが、ヤクルトらしいと言うかヤクルトだから許されるパフォーマンスでしょう。私はこういうのはありだと思っていて、だからヤクルトファンなのでしょうが、相手側の巨人だったら批判されるのじゃないでしょうか。
     

  2. k より:

    40才になる石川が8勝目で貯金2は後2年位は出来そうですかね。
    今年は見ていても何とか抑えてくれそうな雰囲気もあって試合も見れましたね。ただ他の若手投手が全く伸びておらず未だに石川に頼らざる得ないのはチームの闇を感じざる得ないですね。
    それと塩見・廣岡が打つと勝つんですよね、この2人は持ってると思うので来年どこのポジションを固定して我慢して起用できるかですね(1番ショート廣岡・2番センター塩見はロマンあって見てる分にはワクワク感はありますけどね)
    ただ、この試合でもですが廣岡の雑な守備と塩見の打席忘れの天然さと、この2人だと緻密で確実性の野球からかけ離れるのは間違いないですね(宮本慎也がきて選手及びチーム改革に期待しましたが無理だったようで今のヤクルト選手は自由にやらせた方が合う選手が増えてしまったみたいですね)
    最後に前日の中日戦で負けて交流戦含めて全球団に負け越しなんですね、これは地味にヤバい記録ですよね。ただ得点はリーグ1位なので、やっぱり投手力なんでしょうけどドラフトで投手ばかり取るんではなくてバランスを考えて欲しいですね。

  3. FIYS より:

    > 超匿名さんへ

    石川は今シーズンの投球は見事でしたよね。1年でも長くプレーしてもらいたいですよね。

    私は三輪の引退セレモニーは良かったと思っています。試合と直接関係ないところでの引退セレモニーの方が個人的にはすっきりします。 

  4. FIYS より:

    > kさんへ

    廣岡、塩見は主力になれますかね?来年、再来年当たりにどんな数字を残してくれますかね?

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