川島亮を忘れてはならない

選手

怪我に泣いた投手はプロ野球の世界には数多く存在する。ヤクルトでは岡林洋一や伊藤智仁がよく語られる。岡林であれば92年日本シリーズの1、4、7戦での完投劇、伊藤智であれば、衝撃のルーキーイヤーとド派手なインパクトを残してくれている。強烈な光を放った分、影はより濃く感じられたということなのだろう。
岡林や伊藤智程に語られることはないのだが、川島亮も怪我に泣いた投手の1人である。2003年のドラフトで自由獲得枠で八戸大からヤクルトに入団し、ルーキーイヤーにいきなり10勝を上げ、新人王に輝いた実績がある。正統派の本格派右腕であり、ストレートの威力は抜群だったし、カットボール、スライダー、フォークといった変化球もどのボールも質が高かったと記憶しているし、しっかりコントロールすることも出来ていたと記憶している。投手としての総合力の高さも武器としており、安定感のある「負けない投手」に成長していくことを期待していた。しかしそんな川島を襲ったのは右肩痛という厄介な故障だった。2年目のシーズンこそ、復帰後ある程度の活躍を見せ、9勝を上げたのだが、その後は本来のボールが戻ることなく、プロ通算38勝止まりで現役を引退することになってしまった。
右肩故障後もある程度の数字が残せたのは、川島の投手としての総合力の高さが成せる業だったと感じるが、ボールの質自体はやはりルーキーイヤーが最も良かったのではないか?と記憶している。キレの良いストレートがあってこそではあるのだが、カットボール、スライダー、フォークと右打者、左打者関係なく投じることが出来ていたため、大崩れする心配が少なかった。見ていて安心できるタイプの投手だった。「たられば」は本来であれば厳禁なのだが、この川島亮が怪我なく投げることが出来ていたならばどんな投手になっていたのだろう?おそらくはヤクルトの大エースになっていたはずである。正統的な本格派右腕川島亮は画になる好投手だった。

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コメント

  1. sabo より:

    ほんとに怪我が惜しい選手でした。

    ドリームゲームで投げた時もまだまだ速かったですね!130超えてたはずです
    あとイケメンですよねw
    やっぱりヤクルトの投手はイケメンのイメージがあるんですよねw

  2. FIYS より:

    > saboさんへ

    まだ130キロ超えるんですね?

    怪我が惜しまれますよね。イケメンでしたね。

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