山田哲人はあくまでセカンド起用か?

練習試合 ヤクルト0-4起亜

今日から練習試合が始まった。結果、内容はヤクルトスワローズの公式サイトで確認することしか出来ないのだが、今日は、1番セカンドで起用された山田が3安打2盗塁と気を吐いたようだ。

気になるのは山田の起用法である。あくまでセカンドにこだわっていくのだろうか?非常に気になる所である。正直「1番セカンド山田」というのは個人的にはかなり魅力を感じるのだが、そうなると田中浩の起用法はどうなるのだろうか?
ここら辺がヤクルト野手陣のバランスの悪さである。

山田と田中浩を争わせるのは悪くないと思うのだが、タイプが全く違うためどちらがレギュラーになるかによって他の選手に与えられる役割が変わってくる可能性がある。もっと言えば「チーム全体の戦い方が変わってくる。」と言っても過言ではないかもしれない。

山田に関しては、高卒4年目を迎えるシーズンということで伸び伸びプレーしてくれて良いと思うのだが、スローイングに難がありセカンドしか守れないというのは何とも心細い限りである。攻撃面で超一流の成績を残せるのならば納得できるのだが、今の山田にはそこまでの力はないと思われる。守備面ではショートに比べれば自信を持ってプレーできているようだが、それでもプロレベルで言えばまだまだである。そんな選手がショートと並んで内野の中心と言われるセカンドのポジションを守ることが出来るのだろうか?

小川監督の今までの采配を見ているとどちらかというと「投手を中心に1点を守る野球」を目指していたと感じている。そういうチームを作りたいのならセカンド山田は適任とは思えない。小川監督が今年も同じような野球をしようとしているなら本来セカンドに座ってもらいたいのは田中浩だろう。しかしもし小川監督が今シーズンは積極的に動く攻撃的なチームを作ろうとしているのならそのシンボルとして「1番セカンド山田」という起用法は面白いと思う。まずは山田自身がキャンプ、オープン戦で結果を残すことが大事である。

そうなると田中浩の起用法はどうなるのだろう?昨シーズンのように代打などベンチを温めることが多くなってしまうのだろうか?「個で打開できる力」という意味では山田に適わないかもしれないが、守備力は一流であり、小技や走塁と言った部分も高いレベルにある選手である。年齢的にもまだまだ30代前半であり脂が乗りきった年齢と言っても良い歳である。また宮本が引退し、内野のリーダーがいない状況であり本来ならばこの田中浩にその役割を担ってもらいたいのだが…昨シーズンの不振からレギュラーを奪われてしまった。その間に本来であればショートを守るはずの山田が、スローイングの不安からセカンドに定着し、そのままシーズンを乗り切って見せた。そこで出来上がったのが「山田VS田中浩」のセカンド争いの構図である。

個人的にどちらにより魅力を感じるか?と聞かれれば「山田」と答えると思うのだが、それでもチーム全体のことを考えた場合「本当に田中浩はいらないのか?」と不安になってしまうのも確かである。きっちり守れるセカンドの存在は投手陣にとっては非常に心強いことだろう。しかし現在のセカンド争いの構図は「山田VS田中浩」である。どちらかがレギュラーとなりどちらかがベンチに回る可能性が高そうである。

ポジション争いはプロでは当たり前であり、決して悪いことではないのだが、チームの事を考えれば2人とも出場できる状況になったほうが良いのかな?と感じることがある。山田に関しては少々特別扱いしてでも育てるべきスター候補生だと思うのだが、ショートもしくは外野への挑戦は考えないのだろうか?また田中浩にしてもショートへのコンバート含めて検討できないのだろうか?(年齢的にも肩の強さ的にも厳しいだろうか…)田中浩に関してはレギュラーで使ってこそ輝く選手だと思うのだがどうだろうか?

また好き勝手書かせてもらったが、とにかく今年のヤクルト内野陣の鍵を握っているのは山田哲人で間違いなさそうだ。練習試合は始まったばかりである。今後に注目である。

P.S ルーキーの西浦もヒットを1本放ち、守備機会も無難にこなしたようだ。チーム状況から言えば荒木のルーキーイヤーの状況に似ているかなと感じるのだが、西浦はレギュラーを奪うことは出来るだろうか?(ちなみに荒木は一応開幕スタメンを勝ち取りましたが…その後定着することはできませんでしたね。)

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コメント

  1. パイン より:

    ルーキーで開幕スタメンだった荒木には「一番守備が巧い」と言った評論家もいましたね(汗)。

    西浦が使われるようなら、セカンドは田中の方が安心感はありますね。
    田中が攻守に調子を取り戻していればですが。

    森岡や谷内が使われるなら、山田のスピードと打力を活かすのもいいですね。

    チームの構成によって、今年に関しては起用が変わるかも知れません。
    いずれにしろ、レベルの高い競争を期待します。

  2. FIYS より:

    > パインさんへ

    野手陣のバランスは昨シーズンよりは整ってきているかな?と感じています。山田を中心とした二遊間争いは中々見応えがありそうですね。

    ルーキー西浦、2年目の谷内にも注目してみたいと思います。

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