ヤクルト2-1阪神
今日のヤクルトの野球は決して褒められるようなものではなかった。それでもビジター甲子園で接戦をモノにしてみせた。「野球は投手」という言葉は古くから言い伝えられている言葉ではあるのだが、本当にその通りだなと感じさせるゲームとなった。ミスがあっても投手が踏ん張り、ねじ伏せればこういった勝ち方が出来ることもある。それが「野球」である。
ヤクルト先発高橋は、初回に森下にタイムリー2ベースを浴びてしまい、いきなり先制点を許してしまう苦しい立ち上がりとなったのだが、その後は、150キロ前後のストレートにキレの良い変化球を交えた投球で、阪神打線を抑え込んでいった。7回で10奪三振を奪ったことからも分かるようにボールの威力、キレは抜群だった。1回と4回以外は、阪神打線を三者凡退(7回は結果として打者3人)で抑え、球数も7回で99球と高橋にしては、ある程度の数でまとめてみせた。味方打線がチャンスを作れど、中々得点が奪えず、常に緊張状態でのマウンドになったと思われるのだが、そういったシチュエーションでこれだけの投球を披露してくれたところに高橋のポテンシャルの高さを感じることが出来た。これまで何度もボールの質の良さと成績が比例してこないことを嘆くような記事を書いてきたのだが、今日のような相手をねじ伏せるような投球を披露できるのが高橋の魅力である。投げるボールの凄みという意味では、NPBでも屈指のサウスポーであることは間違いない。安定して結果を残してもらいたいところである。
リリーフ陣は、8回清水、9回キハダというリレーになった。個人的には、ここの所のキハダの投球内容を見ていると8回キハダ、9回清水というリレーでも良いのでは?という気持ちを持っていたのだが、池山監督をはじめとする首脳陣は、オーソドックスな継投を選んだ。
8回は清水がピンチを招くものの、無失点で切り抜け、2-1というスコアのまま9回裏に突入することとなった。キハダは先頭の中野を打ち取ったかに見えたのだが、サード松下のエラーで、0アウト2塁といきなり苦しい状況に追い込まれてしまった。そこから森下、佐藤輝という阪神の中核をなす2人をアウトに取り、2アウト2塁とシチュエーションが変わると、大山を申告敬遠で歩かせ、後続で試合を締め括る策を選んだ。しかし、キハダが前川にストレートの四球を与えてしまい、2アウト満塁とピンチを広げてしまう格好となった。これが「キハダ劇場」ということなのだろうか?最後は福島を空振り三振で抑え、昨日同様、何とか試合を締め括ってくれたのだが、この投球内容はファンの心臓に悪いことは確かである。逆に言えば劇場型でも抑えを務められるだけの気持ちの強さと切り替えの上手さを持ち合わせているとも言えるのかもしれない。昨日も今日も最後は本当によく抑えてくれたと思う。
ヤクルト打線は、阪神先発プロ3年目の下村の前に4回まで無得点に抑え込まれてしまった。プロ入り後怪我で苦しんで来た下村ではあるのだが、青山学院大時代から投手としての総合力の高さを評価されていただけのことはあり、150キロを超えるストレートとカットボール、スライダーを軸にした投球に苦戦することになってしまった。それでも5回に相手のミスが絡む中で1アウト2,3塁のチャンスを作ると山野辺のショートゴロの間にホームを狙った松下が坂本のタッチを掻い潜る好スライディングで生還し、同点に追い付いてみせた。阪神ショート熊谷の守備はおそらくほぼ完璧なものだったと思うのだが、松下がタッチを掻い潜る見事なヘッドスライディングでホームを奪い取ってみせた。この辺りの器用さは松下の武器の一つである。
6回はサンタナのダブルプレーでチャンスが潰えたと思った直後に赤羽に勝ち越しソロホームランが飛び出した。下村のカットボールを前目のポイントで引っかけるように捉えた一打の技ありの一発になったように見えた。おそらく池山監督が赤羽に求めるものは、こういったバッティングなのだと思う。その後、拙攻の連続で得点を奪えなかったため、この赤羽のホームランが非常に大きな一発となった。
守りではエラーや四球、攻撃ではちょっとした走塁ミスやダブルプレーなどが目立ち、負けていても全くおかしくはないゲーム展開だったのだが、そこは高橋、清水、キハダが阪神打線をねじ伏せることで、力づくで勝利を手に入れたように感じた。甲子園での阪神戦は、1つ勝つことが大事である。
価格:7000円 |
にほんブログ村

コメント