ヤクルト3-5巨人
今シーズンの池山監督の戦いぶりは、開幕からここまでブレてはいないと思っている。前半戦は抑えにキハダがどっしりと構えた中で、投手陣の奮闘もあり、上手いこと競り合いを拾ってきた。しかし、キハダが失点するようになった交流戦以降は、競り合いに持ち込めても後一歩で勝利を手に出来ないゲームが増えている。昨日も今日もスコア、展開は違えど、そういった類のゲームだと感じたし、もっと言えば、中日との3連戦、阪神との3連戦も同じようなゲームの連続だった。そんな競り合いを勝ちきれない所に相手チームとの「球際」の差を痛感してしまう。もっと簡単に行ってしまえば「実力差」ということになると思うのだが、球技ではよく「球際」に強い、弱いという言葉を使うことがある。野球でも良く使われる言葉である。1つの得点、1つのアウトによって勝敗がひっくり返る可能性があったゲームでその1点、1アウトに泣き続けているのが最近のヤクルトなのではないだろうか?
ヤクルト先発の山野は、巨人打線の打席での粘り強さや足を使った攻撃の前に崩されかける場面もあったと思うのだが、2点のリードを味方に多彩な球種をゾーン内外に散らし、巨人打線からアウトの山を築いていった。3回、7回以外は毎回ランナーを許してしまったのだが、ボールのキレ、コントロールは決して悪くなかったため、そこまで危ないと感じる場面はなかったように感じた。山野VS打者という対決ではシンプルに山野の力量が上回る場面が多かったのではないだろうか?6回に佐々木に浴びたソロホームランは勿体なかったが、7回で113球を投げ、被安打3(被本塁打1)、与四死球1の1失点という数字は先発投手として合格点を与えられる。前回は阪神、今回は巨人と優勝争いを繰り広げている2チームを相手にこれだけの投球が出来るということは、山野に実力があるということなのだと思う。それだけに山野に勝ちを付けたかったのだが…
8回に関しては、清水、星の継投で何とか1点のリードを守り切りたかったのだが、結果として継投が裏目に出てしまった。浦田の盗塁を鈴木が刺し、2アウトランナーなしまでこぎつけたのだが、清水が佐々木にヒットを許すとここでヤクルトベンチは清水から星にスイッチする選択を取った。今日の星のボールはキレていたと思うのだが、松本に上手くヒットで繋がれてしまうとダルベックにはフルカウントからのアウトコースへの渾身のストレートを小さなスイングで一塁線へ弾き返されてしまい、赤羽が捕球することが出来ず、逆転の2点タイムリー2ベースとなってしまった。今日の星は、フォークを引っかけてしまっていたが、ストレートの威力は抜群だったように感じた。それでも後1アウトが奪えなかった。
一旦は味方打線が同点に追い付いてくれたのだが、9回はウォルターズが甲斐に勝ち越しホームラン、その後佐々木にタイムリー2ベースを許し、万事休すとなってしまった。
打線は、初回に長岡が2試合連続となる先頭打者ホームランを放ち、先制点を奪うことに成功するとその後赤羽の2ベースからチャンスを作り山田のショートごとの間に1点を追加してみせた。巨人先発井上相手に良い形で2点を先制することが出来たのだが、ここから中々追加点を奪うことが出来なかった。4回は一旦はダブルプレーでチャンスが潰えたのだが、その後内山がヒットで出塁すると、続く山野が粘り、最後は11球目を捉えると打球はライトフェンスを直撃するヒットとなった。スタートを切っていた内山は一気にホームを狙ったのだが、間一髪で刺されてしまった。後ちょっと打球が伸びていればホームランだったし、ちょっとでもクッションボールの跳ね返りがズレていたらタイムリーになっていたはずなのだが、平山に上手く処理されてしまったし、完璧な中継プレーの前に1点が奪えなかった。ここでの巨人の中継プレーは本当にノーミスのプロのプレーだと感じた。
それでも1点ビハインドの8回に赤羽がエンドランを決め、1アウト1,3塁のチャンスを作ると、途中出場していた並木が田中瑛の初球のストレートを捉える同点タイムリーを放ってみせた。昨日は同じシチュエーションで古賀がダブルプレーに倒れてしまったのだが、並木は最高のバッティングを見せてくれた。その後の1アウト満塁のチャンスで増田がダブルプレーに倒れてしまったのは痛かったのだが、面白い攻撃を見せてくれた。
今回の5連敗は、箸にも棒にもかからないようなゲームはなく、競り合いに持ち込めているのが、本当に「球際」の部分で相手に上回られてしまっているように感じる。何とか1つ勝って連敗を止めたい所である。
P.S そんな状況下で明日の先発マウンドに上がるのはプロ25年目46歳の石川である。2軍で結果を残しての先発マウンドではないため、個人的にはあまり好きではない形での今シーズン初登板となるのだが、石川が先発するのであれば、テレビの前で正座をして石川の投球を目に焼き付けるつもりである。
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コメント
《満塁や1,2塁に走者がいるときにダブルプレーになってしまう》
これが、度を過ぎた「デジャ・ヴ」であると感じるのは、気のせいですかね。
でも、後半戦に思うのは、6月中頃までのスワローズが首位に立つこともあった時でも、「今期のヤクルトは、まだ戦力的に強いチームではない」と述べられていた fiys さんの俯瞰した冷静な視点を持たねばならないのは、今こそ かもしれません。がっかりや腹立ちも抑えられますから。
2023年8月1日 巨人・菅野に投げ勝って、プロ入り初勝利した時の涙のインタビューで、不覚にも もらい泣きしてしまった私ですから、山野投手には それ以来思い入れがあって、ここ2試合の「白星なし」は、不憫に思います。