これぞ小川!99勝目!

2023試合結果


ヤクルト6-1中日

この3連戦は、最後まで5位チームと6位チームによるどこか締まらないゲームとなってしまったのだが、今日に関しては、「これぞ小川!」という言葉を使いたくなるゲームだった。集中力の高い冷静な投球と熱い気持ちで打ったタイムリーヒットは小川らしさ満載である。今日の勝利でプロ通算99勝ということで、100勝に王手をかけた。ルーキーイヤーからほとんど大きな離脱がなく、コンスタントに数字を残してくれたからこそ見えてきた数字である。このブログは2011年シーズンの終盤から書き始めているため、小川については、ルーキー時代からずっとその活躍を記すことが出来ている。おそらくこのブログの中で最も称賛する記事を沢山書いているのがこの小川だと思われる。今日は見事に連敗ストッパーの役割を果たしてくれた。

小川は非常に引き出しの多い投手なのだが、やはりストレートで打者を押し込むことが出来るときが最も状態が良い時である。今日はピッチャーズパークバンテリンドームナゴヤでのゲームであったり、相手が決して強力打線とは言えない中日だったりしたこともあったと思うのだが、そのストレートを軸に投球を組み立てることが出来たのではないだろうか?初回に先頭打者の岡林にいきなりヒットを許してしまったのだが、この回を無失点で抑えると、2回以降は危なげない投球を披露してくれた。ストレートが走り、コントロールも良かったため、変化球も交える中で、高低、内外角、緩急を自由自在に使い、中日打線を抑え込んでいった。自らのタイムリーで1点を追加した後の7回裏に先頭の細川に2ベースを許してしまったのだが、ここも石川昂、宇佐見、大島としっかり打ち取り、得点を許さなかった。8回に木下にソロホームランを浴びてしまったものの、8回で107球を投げ、被安打4(被本塁打1)、与四死球1の1失点と先発の役割を果たしてみせた。
チームの調子が良い時も悪い時も目の前の勝利に向かって投げ続ける姿には頭が下がる思いである。今シーズン中に是非プロ通算100勝を達成してもらいたい。

打線は、今日もオーダーを入れ替えてきた。
1番レフト内山、2番ファーストオスナ、3番セカンド宮本、4番サード村上、5番ライトサンタナ、6番キャッチャー中村、7番ショート長岡、8番センター丸山和、9番ピッチャー小川というオーダーとなり、不振の山田がスタメン落ちすることとなった。

中日の先発は昨シーズン1軍での登板がなく、今シーズンも初登板となった梅津だったのだが、初回は無得点に終わってしまった。しかし2回にその梅津のミスからチャンスを作ると、丸山和が詰まりながらもライト前に運ぶタイムリーを放ち、先制することに成功した。その後は5回まで梅津に抑え込まれてしまったのだが、上記の通り7回に小川のタイムリーヒットで1点を追加すると、8回、9回は相手のミスからチャンスを作り、8回は、石川昂のタイムリーエラーと長岡の2点タイムリー2ベースで3点を追加し、9回は、赤羽がプロ初打点となる犠牲フライを放ち、試合の大勢を決めてみせた。
2回、8回、9回は相手のミス絡みでの得点であり、7回も投手である小川のタイムリーということで、中日側から見れば、非常に反省点の多いゲームになったのではないだろうか?ヤクルトも決して上手く攻撃出来ての6得点ではないため、今日のゲームの振り返りもしっかり行い、明日からの阪神戦に臨んでもらいたい。




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コメント

  1. sabo より:

    気持ちいい勝利でしたね。梅津から点を取ったのはチーム初めてだそうで(自責点0は継続ですが)なんとか苦手意識を無くしたいです。打線は相手のエラー絡みだったりするのでまだまだ調子が良いとは言えないのかな。村上がね。あとほぼ一か月。最低30ホーマー目指してほしい

    とにかく小川さまさまでしたね。速報で見る限り制球と球威ともに抜群でしたね
    今や遅いチェンジアップが代名詞になりそうですが、シュート系の球をツーシームからワンシームに変えたり、ナックルカーブを遅くて大きなカーブに変えたりと常に進化を止めないところが小川の良さかもしれません。フォークも握りを野茂のに近い四本指で抑える形に変えたように見えるのですが、今年のフォークはシュート回転しにくいように思えます。
    まず100勝はマスト。そして二桁勝利も可能性あります

    • fiys より:

      saboさんへ

      そうですね。小川様々のゲームでしたね。変化することを恐れない小川の姿勢は他の投手のお手本にもなりそうですよね。今シーズン中に必ず100勝を達成してもらいたいですよね。

  2. 超匿名 より:

     山田が若い頃の三度のトリプルスリーの実績が輝いているのと同様に、小川もルーキーイヤーに16勝しての新人王が輝かしいですか、ここまで積み上げるのに割合と時間がかかったなという印象です。
     この試合で連敗を止められないと、首位の阪神が相手なので二桁が視野に入ってしまうところだったので、ひとまずほっとしました。

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      ルーキーイヤーのことを思えば、「時間がかかってしまった。」という見方もできるかもしれませんね。しかしチームの低迷期があったり、ピッチャーライナーを利き手に喰らってしまったことなどを考えると、ここまでコンスタントに投げ続けてくれたことは称賛できると思っています。

  3. sabo より:

    >超匿名さん
    わかります。ルーキーイヤーで16勝ですからね。そこから中々二桁勝てないのは意外でした。

    しかし小川が今期中に100勝達成すると11年目で到達なのでペースとしては石川雅規や楽天則本から一年遅れのペースというのは地味に凄いと思います。8年で到達した菅野や、ここから85勝積んだ石川は凄すぎですが。

    • 超匿名 より:

       同期の菅野の方がスケールや出力は上かと思いますが、息長く活躍するのは小川の方なのではとなんとなく思っています。石川みたいに長期で活躍してくれる期待をしています。

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