完成度の低さを感じるゲーム(増居の完成度は高かったが)。

2026試合結果


ヤクルト0-5中日

池山監督の采配は、チームが上手く回っていた頃と今とでそれ程変わっていないように感じる。このブログでは何度か「野手オーディション」という言葉を使わせてもらったが、今もそういった起用法が続いていると思う。実戦で様々な役割を与えながら、チームとしての完成度、選手自身の完成度を高めるとともに適性を見極めようとしているように感じる。前半戦は投手陣がロースコアの展開を演出することで上手く競り合いを拾うことが出来ていたのだが、投手陣が踏ん張り切れなくなる中で、負けゲームが自然と増えてしまっている。今日のゲームでは攻撃面でも守備面でも選手個人、チーム全体としての完成度低さが目立ってしまった。しかし、こういったゲームは織り込み済みの中で叩かわなければならないのが、今シーズンである。今後に向けて必要な敗戦だと捉えたい。

ヤクルト先発のルーキー増居は、私が期待する増居像を体現するような完成度の高い投球を披露してくれた。「THE 増居翔太」である。ルーキーとは言えすでに26歳であり、即戦力として期待された増居は、ここまでリリーフでも先発でもある程度の結果を残してくれている。ストレートの球速は140キロ程であり、現代のNPBのレベルではかなり遅い部類になるのだが、それでも緩急とボールの出し入れで相手打者を打ち取る術を持っている。今日は初回にいきなり福永にヒットを打たれてしまったのだが、そこからの投球は見事だった。ランナーをケアしながらも投球が雑にならず、後続を抑えると、2回~4回までは中日打線をノーヒットに抑え込んでみせた。凄いボールがある訳でもなく、コントロールがビタビタに決まるタイプの投手でもないのだが、ゾーン内で勝負する度胸とボール球を投げることを厭わない度胸の両面を持ち合わせており、相手打者、ベンチにプレッシャーを掛けることが出来ている。26歳となるシーズン前にドラフトに掛かった理由が分かるような投球内容だった。3回に自らのプロ初ヒットとなる2ベースヒットで出塁し、長い間塁上にいながら、その直後のイニングをしっかり抑えたり、マウンドに上がっている間は表情を変えずに淡々と投げ込む姿も相手から見たら嫌なのではないだろうか?
5回、6回はいずれも先頭打者に出塁を許してしまったのだが、初回同様、その後の投球内容が秀逸だった。ランナーのケア、フィールディング、丁寧な投球という投手として最低限行わなければならないことをしっかりこなすことが出来ていた。いわゆる「スペックの高さ」という意味では相手先発の金丸に軍配が上がるのかもしれないが、スペックの高さだけで勝負が決まる訳ではないのが野球というスポーツである。今日の増居の6回で87球を投げ、被安打2、与四球3の無失点というスタッツは、今の増居にとってほぼ完璧な内容だったと思っている。こういった投球を数多く見せてもらいたいものである。
8回の5失点に関しては、清水、阪口を責めるのは酷である。0アウト1塁の場面で村松の送りバントをエラーしてしまった増田の守備があまりにも痛かった。増田は最近ファーストで起用される機会も増えているのだが、元々は外野の選手である。今日のバント処理に関しては、送球エラーではあるのだが、捕球時の動き含めて課題が残った。
今シーズンのヤクルトは、ポジションが固定されている選手がほぼいない状況である(捕手とサンタナくらいだろうか?)。こういった起用法ではどうしても完成度は低くなってしまうのだが、頭一つ抜けた選手がいないチーム状況では、1試合1試合違ったゲームマネジメントの中で戦うことは仕方ないことだと感じている。今日も長岡をセカンドに回して、ショートに石井を起用したり、サードに山野辺を入れたり、モンテルと岩田の守備位置もゲームごとで違ってきたりとかなり実験的とも思える起用をしてきた。そういった中では、今日の増田のようなイージーミスも出てしまうものである。この辺りを池山監督をはじめとする首脳陣はどう振り返り、今後にどう活かしていくのだろうか?その辺りは、チーム全体としての課題になってきそうである。

攻撃面でも球審との相性に苦しんでいるようにも感じた金丸相手に2回は1アウト1,2塁、3回は0アウト2塁、4回は0アウト1,2塁とチャンスを作ったのだが、2回は先発起用された山野辺、石井が三振、3回は増居のプロ初ヒットとなる2ベースをモンテル、長岡、サンタナが活かせず、4回は岩田の送りバント失敗もあって、得点に繋げることが出来なかった。岩田の送りバントに関しては、私は賛成派なのだが、ここを決めることが出来ないのが今のヤクルトのチーム状態の悪さなのかもしれない。
やはりチームとしての完成度の低さを感じる。今日のような攻撃は、前半戦も目立ったのだが、投手陣が踏ん張ることでチームとして噛み合い、勝利を手にすることが出来ていたため、そこまで気にならなかったのだが、今のチームは投打が噛み合わなくなっており、その分こういった拙攻が気になるようになっている。この攻撃についても池山監督をはじめとする首脳陣がどう振り返り、どう今後に活かすか?という部分が大事になってくると思われる。

完成度の低さを認めた中で筋の通った采配を続けている池山監督に関しては、個人的には支持をしたい立場を取っている。

P.S 個人的にはオスナの1軍復帰を願っているのですが、2軍での数字も上がっておらず、ここの所試合にも出ていませんよね?数字を残せなくても打線にオスナがいること、一塁の守備位置にオスナがいることの安心感はあるんですけどね…心身ともに苦しいシーズンになっていますかね。




いつも、気づけば神宮に 東京ヤクルトスワローズ「9つの系譜」 [ 長谷川 晶一 ]

価格:1980円
(2026/8/6 21:32時点)
感想(5件)




にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました