石川雅規VS山下舜平大

ヤクルト５－８オリックス

43歳石川VS20歳山下という年の差対決が試合前から話題となっていた。石川は、昨年、今年と山下と同学年にあたる中日の高橋宏斗と対戦することがあったのだが、今日はリーグの違うオリックスの山下と投げ合うこととなった。おそらくは山下も球史に名を刻むような名投手になる可能性の高い投手であるため、石川ー山下が今日投げ合ったということ自体が、歴史に残るゲームになるという思いを持って観戦させてもらった。
しかし結果としては、ベテラン石川が打ち込まれ、山下に軍配が上がることとなった。

石川は、初回からオリックス打線に掴まってしまった。簡単に2アウトを取ったのだが、いずれも捉えられたあたりであり、調子はどうなのかな？と思っている矢先に森に先制ソロホームランを浴びてしまった。すると2回には紅林に一発を浴び、3回は先頭のピッチャー山下にヒットを許すとそこからオリックス打線を止められず、大城に2点タイムリー2ベースと頓宮の2ランホームランで3回までに6失点を喫してしまい、この回でマウンドを下りることとなってしまった。
交流戦に入ってからパリーグ打線を巧く石川の術中に嵌めていた印象があり、今日も初回に佐野皓、大城と打ち取った時には、今日も何だかんだで抑えてくれる可能性もあるのかな？と感じたのだが、終わってみれば佐野皓、大城は運よくアウトを奪う形になっただけで、他の打者にも気持ちよくスイングされてしまう姿が目立っていた。これだけ打ち込まれてしまっては擁護することは難しい。
今シーズンの石川は、開幕当初はペースを掴むことが出来ず、相手打線に掴まる場面があり、私自身は、その後の投球に不安を感じていたのだが、その後シーズン初勝利を掴むなど粘り強い投球を披露し、投手陣の台所事情が厳しい中で中6日での登板も機会も増えてきていた。今日もまさに中6日での登板だったのだが、全く「らしさ」が見えなかった。年齢を重ねる中でスタミナ面の課題や調整の難しさもあると思うのだが、今日のような投球頻度は少なくしていってもらいたい。
石川が3回で降板したことで、その後の継投も難しくなったのだが、今日は、4，5回を木澤、その後、石山ー星ー山本ー大西と1イニングずつ繋ぐこととなった。木澤は2イニングを無失点で踏ん張ったのだが、石山が安定せず、村上のタイムリーエラーと押し出し四球で2点を失ってしまった。
石山に関しては、徐々にボールのキレは戻ってきていると思うのだが、まだ打者に嫌がられるボールを投げることは出来ていないようである。カウントを悪くしてしまう場面もあり、まだ本調子ではない様子がある。
村上のタイムリーエラーについては、大きく逸れる暴投だったため、今後もスローイングには不安を抱えながらプレーすることになりそうだと感じた。
石川については、今日のような投球を減らしていかなければならない。それが1年でも長く現役生活を続けることに繋がるはずである。

打線は山下の前に初回を圧倒いう間に抑え込まれてしまったこともあり、不安がよぎったのだが、3回に山田の2ランホームランとサンタナのタイムリー2ベースで3点を返すなど、何とか喰らい付いてみせた。山下降板後もオスナ、サンタナがホームランを放ち、何とか追い上げムードを作ったのだが、追い上げも及ばなかった。
山下は、高卒プロ3年目の二十歳とは思えない、風格があり、すでに大きく飛躍することが約束されているような投手である。今日は暑さや神宮のマウンドに苦しんだ部分もあったと思うのだが、序盤に石川が打ち込まれてしまったことで、山下に精神的に楽な状態で投球されてしまった印象である。2回、5回にもチャンスを作ることは出来たのだが、そこであと一本が出なかった。

これでチームは5連敗となってしまった。ホーム神宮で中々勝利を手にすることが出来ない状況に陥ってしまっている。

P．S　今日は4年ぶりに現地観戦をすることが出来ました。疲れもあり、今日のブログ記事は短めにさせてもらいますが、明日以降余裕があればいつもとは違った観戦記を少し書ければと思っています。現地応援の皆さん、暑い中お疲れさまでした。

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