ヤクルト4-7阪神
今の阪神は、「個」の充実度、チームの成熟度でヤクルトを大きく上回っていると感じる。この阪神相手に勝てるチームを作っていかなければならない。今シーズンのヤクルトは、相手を見てゲームマネジメントをするというよりは、自分たちの野球をやり切ることを中心としたゲームマネジメントを行っているように見える。今日に関しては、阪神もミスが多く出たゲームではあったのだが、それでも勝つことは出来なかった。明確に「阪神の壁」の高さを実感したゲームとなった。それでも勝負は来シーズン以降である。池山監督の手腕に注目していきたい。
今日「プロの壁」、「阪神の壁」を最も感じたのは、先発の増居だったのではないだろうか?コンディション不良での離脱はあったのだが、即戦力ルーキーとしてリリーフでも先発でも登板すればある程度の投球を披露してくれていたのだが、今日は初回に佐藤輝、大山にタイムリー、前川に犠牲フライを浴び、3点を失うと、3回には佐藤輝にソロホームランを被弾し、3回4失点で負け投手となってしまった。テレビで見ている限りは、今日の増居の状態は悪くないように感じたのだが、阪神打線の圧力の前に屈してしまった。初回に先頭の近本を打ち取ったのだが、中野にヒットを浴びた後に森下を歩かせてしまったことが痛かった。佐藤輝に対しては悪くない投球を披露したと思うのだが、フルカウントからのスライダーに反応されてしまった。大怪我しないクレバーな投球を披露しても初回に3点を失ってしまったことで、「プロの壁」というものを感じたのではないだろうか?佐藤輝のホームランに関しても超一流打者と対峙する時の今後の学びにしてもらいたい。
プロの力を知ったことで、増居の更なる成長に繋がることを願いたい。
そして今日は何と言っても佐藤輝である。今シーズンは絶好調で三冠王も視野に入っているのだが、2021年、2022年の村上と比較したくなるような数字を残している(2022年村上は流石に村上が上だと思うが…)。この3連戦では毎試合ホームランを放っているのだが、逆方向にも3本放り込んでおり、この辺りが昔の佐藤輝との違いである。長くボールを見て肩をギリギリまで開かずにコンパクトなスイングで捉えるため、投手は投げるボールが無くなってしまう。増居から放ったホームランも松本健から放ったホームランも見事なものだった。
それだけに9回は、対左打者対策で腕を下げた石原が佐藤輝相手にどんな投球を見せるのか注目していたのだが、ストレートのフォアボールで歩かせることとなってしまった。2アウト2塁というシチュエーションであり、投球前に衣川コーチがマウンドに行っていたため、おそらくは中途半端に甘くなるようであればボール球でも良いという指示が出ていたのではないか?と予想するが、石原には佐藤輝を抑えてもらいたかった。チームが石原に期待するのは、各球団の左の強打者を抑えることなのだから…
打線では赤羽がホームラン、タイムリー2ベース、タイムリーヒットと3安打(1本塁打)3打点の活躍を見せてくれた。伊藤将のインコースのストレートをきれいなスイングで捉え、レフトスタンドへ運んだ一発は芸術的だった。こういった捌きが出来るのが赤羽の魅力である。7回のタイムリーヒット後の盗塁失敗は痛いプレーだったのだが、ビハインドゲームであり、勝負を掛けること自体は何も間違っていない。今シーズンは赤羽にとってステップアップのシーズンにはなっているのだが、今日のような打撃が出来る日を少しでも増やしてもらいたい。
今シーズンの阪神のリリーフ陣の中では岩崎を打ち崩すことが出来ているのだが、今シーズン一気に覚醒した木下、工藤の剛腕2枚の前に今日も沈黙してしまった。昨シーズンまでの木下、工藤は球速が速くてもコントロールと変化球に難があり、主たる戦力という印象はなかった。しかし、今シーズン途中から木下は160キロを超えるストレートと150キロ台のツーシーム、フォークで打者を圧倒できるようになり、工藤も160キロを超えるストレートと140キロ台のカットボールで打者を圧倒できるようになっている。岩崎が不調、石井が長期離脱となっている中で、木下、工藤の飛躍は非常に大きなものとなっている。
今日は全体的に阪神との実力差を感じるゲームとなってしまったが、来シーズン以降に向けてヤクルトも戦力アップを図っていきたい所である。
P.S 久々にオスナが1軍に戻ってきましたね。2軍でも結果を残せていなかったため、心配しましたが、今日は打撃でも守備でも良いプレーを見せてくれましたね。サンタナもオスナもチームのために献身的にプレー出来る所が魅力ですよね。
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コメント
5回までの佐藤の2打席連続ホームラン、4安打2打点の大山、(そしてこの試合では活躍しなかったが、森下)という、強打のホームランバッターをクリーンナップとして持ち、
終盤、試合が追い付かれそうになっても、155キロ越えの剛速球ピッチャーを二人 7~9回に投入し、相手の攻撃を無効化する。
パワー系の選手の強みを存分に発揮した、阪神の試合でした。
奥川、山野が、できるだけ長いイニングを投げ2点以内に抑え、その間にスワローズの攻撃陣が、足を絡めながらでも 相手より1点でも多く先制することしか、阪神には 現在 勝つ絵が 頭に浮かびません。
現在のメンバーの戦力では、阪神戦は あまり 監督の采配の手腕で どうこうできないような気もしています。
ツバメひとすじさんへ
後一歩で勝てそうなゲームも何試合かあったのですが、そういったゲームを数多く落としてしまったということは、やはり実力差があるということなのでしょうね。