思い出ショートショート㉝
1988年~1994年までラグビー日本選手権7連覇を達成した神戸製鋼は、その後サントリー、東芝府中に王者を明け渡し、復権を狙っていた。そんな時期に神戸製鋼が補強した選手がスタンドオフのアンドリュー・ミラーだった。私は、ラグビーを見始めた頃に圧倒的な強さを誇っていた神戸製鋼よりもその神戸製鋼にチャレンジする相手チームに惹かれることが多く、特にファンだった永友「永友洋司 | ヤクルトファンの日記」がいたサントリーを応援することが多かった。そういう視点で見ればミラーは厄介な選手だった。正確なキックと状況判断に優れ、当時の日本ラグビー界では№1のスタンドオフだったのではないだろうか?ミラーがいるのといないのとでは、チームの姿そのものが変わってきてしまうと感じる程影響力の大きいプレーヤーだった。
そんなミラーが桜のジャージーを身に纏い日本代表として戦ったのが2003年のワールドカップだった。それまでの日本代表も外国にルーツのある選手がメンバー入りすることはあったのだが、おそらくスタンドオフを日本人以外の選手が務めることは初めての事だったのではないだろうか?そのミラーは大会前に負傷してしまい、チームに合流できたのは大会直前だった。それでもミラーを中心に戦う他なかったのが当時の日本代表だった。
初戦のスコットランド戦こそ先発を外れたのだが、フランス戦、フィジー戦、アメリカ戦では先発出場を果たし、日本の攻撃を操ってみせた。フィジー戦で決めた超ロングドロップゴールは特に印象的だった。最終的に日本代表は、4戦全敗という結果に終わってしまうのだが、ミラーが居てくれることの安心感を感じることが出来た。
ミラーにボールが渡った際にどんなプレーを選択するのかワクワクしたものである。キックの正確さという大きな武器を持ちつつ、相手の綻びを見付けると自らランで仕掛けていく姿も印象的である。もしミラーが負傷せずに大会を迎えることが出来ていたならば、2003年ワールドカップの結果は違ってきたのではないだろうか?などという「タラレバ」を考えたことがあるラグビーファンは数多いのではないだろうか?
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コメント
具志堅用高とともに わが青春のスポーツヒーローであった平尾誠二がいた神戸製鋼を記事にしていただき、これに優る喜びはありません。
チームスポーツにおいて、「スクラム」そして、爽快に走る バックスのトライ、手に汗握る敵・味方フォワードによるゴールラインをめぐる攻防 など、15人全員が ONE FOR ALL, ALL FOR ONE の気持ちで 力を尽くす、これほど団体スポーツの魅力を伝えてくれるスポーツは なかろうと思っています。
私は 平尾誠二がヒーローだったので、神戸製鋼のファンですが、サントリー伝統の華麗で攻撃的なパスラグビーも、素晴らしいですよね。
アンドリュー・ミラーは、2003年ワールドカップのフィジー戦で見せた 距離52mのドロップゴールは、忘れられません。
ツバメひとすじさんへ
野球以外の記事にもコメント頂きありがとうございます。
おそらくツバメひとすじさんが夢中になっていた頃の日本ラグビー界は今とは違った意味で熱量が高かった時代ですよね。
アンドリュー・ミラーは神戸製鋼ファンにとっては頼もしい存在だったのではないでしょうか?
ラグビー中継を観ているとき、常々 注文したくなってしまうことがあります。
ラグビーは、なかなか わかりにくい反則があり、さらに、密集の中 プレーが行われることも多いのですが、反則の名称だけ言っても、視聴者には、わかりにくいことが非常に多いのではないでしょうか。(長年のラグビーファンである私にもそういうことがあります)
サッカーでも 野球でも、直後に映像のリプレイをしながら、反則等をした選手をチョーク・マークなどして 解説したり、オフサンドラインをリプレイ映像に重ねて明示したりしていますよね。
ラグビー中継の場合、まったくもって 丁寧さが足りないと思っています。
ラグビーは 相手との接触がある 激しいスポーツゆえ、国際統括団体《ワールド・ラグビー》の「ラグビー憲章」において「価値」が厳しく定められており、その中に《尊重 (Respect):相手チームやレフェリー、観客を敬う》があるので、もしかしたら その影響もあるかもしれませんが。
でも、ラグビー普及のために、ぜひ 中継放送においては、改善してもらいたいです。
ツバメひとすじさんへ
《尊重 (Respect):相手チームやレフェリー、観客を敬う》があるので、もしかしたら その影響もあるかもしれませんが。
なるほど。確かにそういった影響はありそうですね。