まだまだ終われない。8回集中打で逆転勝ち。

ヤクルト8-4阪神

8回の集中打でメッセンジャーを攻略してみせた。昨日の大敗を吹き飛ばす逆転勝ちとなった。これで首位阪神とのゲーム差は2となった。まだまだ終われない。

先発の石山は良く粘ってくれたと思う。今シーズンは調子が良くても悪くても大崩れせず、それなりに試合を作れるようになってきた。今日は味方が先制点をプレゼントしてくれた直後の初回に福留のタイムリーであっさり同点に追いつかれてしまったのだが、その後は粘りの投球を披露してくれた。相手の先発がメッセンジャーだっただけに昨日の藤浪同様、簡単に失点を続けてしまうと一方的なゲーム展開になってしまう危険もあったのだが、2回以降は5回まで阪神打線を無失点に抑え、試合を作ってみせた。6回に簡単に2アウトを取ってから、今成、伊藤隼、藤井に3連打を浴び勝ち越しを許してしまったのはもったいなかったが、6回を被安打7与四死球3の2失点という数字はチーム全体で苦手としている甲子園でのゲームということも考えれば上出来の結果だと思う。試合によってまだまだ波はあるのだが、絶好調でなくてもそれなりにゲームメイクできる試合が増えてきたことは今シーズンの石山の成長を示していると思う。
リリーフ陣は7回は久古、秋吉のリレーで無失点に抑え、味方が逆転した後の8回はオンドルセク、点差が開いた9回は徳山とつないで逃げ切ってみせた。
久古は鳥谷にヒットを打たれるなどピンチを招いた場面で降板となってしまったし、徳山は上本に2ランホームランを浴びてしまったのだが、秋吉、オンドルセクは力を発揮してくれた。特に秋吉はタフな起用法が続いているが、今日はピンチでゴメスを三振に斬って取るという見事な投球を披露してくれた。7回のあの場面については、阪神に追加点を奪われてしまうと一気に阪神の勝ちムードが高まる場面だっただけにプレッシャーもかかったと思うのだが、秋吉はしっかり仕事を果たしてみせた。その後の見方の逆転を呼び込む、秋吉のピッチングだった。今日は秋吉に勝ちが転がり込んだのだが、これだけ奮闘しているのだから秋吉にご褒美が与えられて良かったと感じる。
オンドルセクは、4点のリードをもらった中での登板となったのだが、阪神の息の根を止める投球で8回を三者凡退に仕留めてみせた。点差はあったものの甲子園ではファンも味方につけて阪神打線が息を吹き返すこともあるため、その雰囲気すら作らせなかったオンドルセクもいい仕事をしてくれたと思う。
共に58試合目の登板となった秋吉とオンドルセクが疲れが溜まる中でもチームに勝利を呼び込む見事な投球を披露してくれた。頭が下がる思いである。

打線は初回に比屋根がヒットで出ると盗塁を決め、川端のサードゴロの間に3塁を陥れると畠山にタイムリーが飛び出し、先制点を奪ってみせた。比屋根が足で先制点に大きく貢献してくれた。昨日の大敗の嫌な雰囲気を吹き飛ばすような思い切ったプレーでチームに勢いを与えてくれた。「切り込み隊長」らしい役割を果たしてくれた。
その後はメッセンジャーの前にほぼ完璧に抑え込まれてしまい、7回終了時点で3安打しか打てなかったのだが、8回にようやくメッセンジャーを攻略してみせた。球数も100球に到達し、少し球威も落ちて来ていたかもしれないのだが、今浪がヒットで出塁し、比屋根が送った後に川端にタイムリー2ベースが飛び出し、同点に追いつくと山田は右中間を破る勝ち越しタイムリー3ベースで続き、メッセンジャーをマウンドから引きずり降ろしてみせた。代わった福原からも畠山が四球を選ぶと雄平が犠牲フライを放ち、1点を追加し、ミレッジがヒットでチャンスを広げると代走三輪の盗塁の後に代打ユウイチにレフト前のポトリと落ちる2点タイムリーが飛び出し、この回一挙に5点を上げて一気に試合をひっくり返してみせた。山田の3ベースで勝ち越した後に代わった福原からも3点を追加できたことが大きかった。9回には山田にダメ押しとなる33号2ランホームランが飛び出し、試合を完全に決めてみせた。何だかんだで山田が3安打1ホームラン3打点と気を吐いたのだが、脇役陣も渋い活躍を見せてくれている。一昨日の巨人戦でも感じたのだが、ここ最近ではあまり見られなかった粘りが打線にも見えてきている。今日は投打が上手くかみ合ったナイスゲームだったのではないだろうか?

残りゲームは24試合である。まだまだ優勝争いに絡んでいる状況である。一戦必勝で戦ってもらいたい。ヤクルトファンとして私も最後まで応援し続けたいと思う。

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コメント

  1. 久保田 より:

    いい試合でした!やはり、山田選手のホームランは大きいです。9回は徳山投手でしたけれど、3回を投げて中1日での起用は、ちょっとハードだった気がします。 古野・中澤・松岡投手では抑えられないという判断だったのですかね…。山本哲投手は、なんで抹消のままなのでしょうか?

  2. K より:

    8回の先頭の今浪が内野安打で出塁したのがポイントでしたね、その後はメッセンジャーの替え時を遅くなったのが一気にたたみかけた勝因でしたね。(メッセンジャーも負けが先行していて以前の力強さがなくなってきたように見えましたね)
    あとリリーフの福原もベテランで疲れいるようなので明日も終盤の接戦に持ち込んでもチャンスはありそうですね。
    石山はよく粘ったと思いますが降板してから打線が奮起したのを見るとボール先行で守備の時間も長いのでもう少しテンポよくしないと援護が少ないままで勝ちが転がってこないですよね(牽制球は上手いですけどね)
    明日は不安定な館山ですが相性の良さだけで何とか粘って欲しいですね、岩崎も前回に比べたらどこかで落とし穴があるので、そこを逃さなければ捕まえる事は可能だと思いますね。
    8月は7月が良かっただけに反動で成績も落ち込むと思ってましたがチーム状態もそんなによくないなか何とか5割以上を確定したので阪神に勝ち越せれば本当の意味での9月は優勝争いになりますね。(日程的にも阪神・広島の直接対決が多く星の潰しあいになりそうなのでヤクルトにとっても9月は抜け出すチャンスはありそうですね、山中・バレンティンが戻ってくるならその確率はさらにあがるのですが)

  3. sabo より:

    3カード連続で負け越したときはこのままシーズンが終わるかと思いましたけどまだまだあきらめちゃいけませんね!選手がこれだけ頑張っているのだから最後までファンとして応援しようと気を引き締められました

    終盤での逆転はひさしぶりだと思います。ガラスの天才と呼ばれた(?)川端が全試合出場して奮起してくれているのは感動します。このまえ足がつって交代したときはもう今年もダメなのかと絶望的な気持ちになりましたけど、それからもこの集中力を発揮してくれているのは凄いです
    8月からは得点圏打率も良いのでは無いでしょうか?

  4. つばくろまて より:

    正直この甲子園で3タテ喰らう覚悟していたから、昨日の勝ちはマジ嬉しい♪
    今浪が最近また意地を見せて頑張っていますね。まさか昨年のトレードがここで活かされているとは…小川さんの目にって節穴じゃなかったんだ(笑)
    ブラジル代表4番がまさかのタイムリー…いや~、ベテランも頑張ってますね(笑)(今年でクビかな~と思っていたけど…嬉しい誤算ですね)
    管理人さんはひとつ勝てば良しと言ってましたが、ちょっと欲が出ました(笑)今日もまた勝ちましょう!頼むぞ、タテヤマンに打撃陣!

  5. つばくろまて より:

    いや~、何とか勝てて良かった…(笑)

  6. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    投手陣の戦力不足は明らかですよね。秋吉、オンドルセクがどこまで持ちますかね?山本哲は確かにどうしましたかね?

  7. FIYS より:

    > kさんへ

    メッセンジャーをよく打ち崩してくれましたよね。

    山中、バレンティンは微妙ですが、成瀬、新垣には期待したいですね。

  8. FIYS より:

    > saboさんへ

    川端は本当によく頑張っていますね。いかに身体が固く、怪我をしやすそうな雰囲気は今も変わりませんが、何とかこのままシーズンを乗り切ってもらいたいですね。

  9. FIYS より:

    > つばくろまてさんへ

    今浪は今シーズン渋い活躍をしてくれていますね。

    野手陣は日替わりヒーローが出始めましたかね?

  10. FIYS より:

    > つばくろまてさんへ

    全くの同感です。

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