成瀬に初勝利をプレゼント!

ヤクルト4-3阪神

勝ったけれど…ミレッジが試合前に右肩の違和感を訴え試合出場を見送ったり、ヤクルトでの初登板となった成瀬は、いきなり阪神打線に掴まり5回を投げ終えるのが精一杯だったりとマイナス要素も目立つゲームとなってしまった。それでも打線が能見を捉えて逆転したこと、その後リリーフ陣が無失点リレーで成瀬に白星をプレゼントできたことは良かったと思う。開幕戦に続いて昨シーズンはあまりお目にかかることのなかった勝ちパターンだったと感じる。

ヤクルトでの公式戦初登板となった先発の成瀬は、オープン戦同様非常に苦しい投球となった。初回は先頭の鳥谷にヒットを許すと盗塁を決められ、上本にもヒットを許してしまう。打者西岡の初球に上本にも盗塁を許すと直後に西岡に3ランホームランを浴びるという最悪の立ち上がりとなってしまった。3点を奪われるまでに要した球数はわずか10球である。あまりに厳しい立ち上がりとなってしまった。その後も下位打線を三者凡退で抑えた4回以外は、毎回ランナーを許す非常に苦しい投球となってしまった。結局5回を投げ終えるまでに100球を要し、被安打6(被本塁打1)与四死球3の3失点という数字が残った。立ち上がりに4連打を浴びたことを思うとその後はヒット2本に抑えたのだから数字上は、立ち直ったという表現も使えるのかもしれないが、その分3つの四球を与えるなど内容は全く良い所がなかったと言っても良いくらいに苦しい投球だった。
オープン戦から成瀬を追いかけているが、おそらく今日のピッチングが今の成瀬の姿なのだと思う。調子が良いとか悪いとかいう次元の問題ではなく、やはり全盛期に比べてだいぶ力が落ちていると見て間違いなさそうだ。FAでのヤクルト入りが決まった時は、昨シーズンも稀に好投することがあったため、環境が変わることで復調する可能性もあるのではないか?と感じていたのだが、今の姿を見ると正直難しいと言わざるを得ない。ごまかしのピッチングでのらりくらりと交わしていくしかないのではないだろうか?
今シーズンのヤクルトの先発投手初勝利となったが、首脳陣には、現在先発ローテに入れていない他の先発候補の状態と成瀬の状態をしっかりと見比べて冷静な判断を下してもらいたい。

ヤクルトが逆転した後の6回からは徳山ー秋吉ーバーネットと3人で繋いで勝利を手繰り寄せた。3人ともにピンチを招いてしまったが、良く無失点で切り抜けたと思う。
徳山はおそらくヤクルトが逆転しようがしまいが6回からの登板が予定されていたと思うのだが、こういう僅差で勝っているゲームに登板したことを良い経験にしてもらいたい。結果を残し続ければ7,8回辺りの重要なイニングを任せられる可能性もあるかもしれない。
先日の開幕戦で小川の白星を消してしまった秋吉は、今日は7回のピンチでのマウンドとなったが、ゴメスを併殺打に仕留めて役割を果たすと8回は2つの四死球でピンチを招いたものの最後は気迫のストレートで代打関本を三振に斬って取って見せた。コントロールのアバウトさは相変わらずだが、気持ちのこもった良い投球だったと思う。
9回を任されたバーネットは大引のエラーで先頭打者に出塁を許してしまったが、その後の打者をしっかり抑えて今シーズン初セーブをあげた。気性の荒いバーネットだけにエラーでランナーを出してしまったとにどこまで普段通りのピッチングが出来るか心配だったが、今日は落ち着いて投げれていたと思う。やはりボール自体は素晴らしいものを持っている。ナイスピッチングだった。
プレッシャーの掛かる展開の中で3人ともによく投げてくれたと思う。今日はリリーフ陣の勝利である。

打線もミレッジを欠く中でいきなり3点のビハインドを背負うという厳しい立ち上がりとなったが、雄平、畠山の4,5番コンビが良い仕事をして逆転に繋げて見せた。雄平が今シーズンチーム第1号となるホームランで反撃ののろしを上げると5回には2アウト1,3塁という場面で雄平がしぶとくレフト戦に運ぶタイムリー2ベースを放ち、続く畠山もセンターへの2点タイムリー2ベースを放ち逆転に成功して見せた。雄平も畠山も今日はクリーンアップの仕事をきっちりこなしてくれた。もしかすると明日以降もミレッジが試合に出場できない可能性があるため、この2人にかかる期待は大きくなりそうである。

ミレッジがそのまま試合に出場できれば良いのだが、難しい場合は打線の組み替えが必要になってくることが考えられる。ここはシンプルに1番山田2番上田3番川端4番雄平5番畠山6番飯原7番大引8番中村9番ピッチャーという並びで良いのではないだろうか?ミレッジ不在の場合に真中監督がどんなオーダーを組むのかも注目ポイントである。

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コメント

  1. パンダ より:

    勝てて良かったです。ミレッジがダメならオープン戦調子よかった藤井君使って欲しいです。もう少しチャンスもらえてもいいかと思いませんか?

  2. sabo より:

    いやー何故成瀬が3失点で済んだのか不思議なくらいでしたね
    テレビの解説もストレートか変化球か分からないくらい球速も変化も無かったように見えます
    それにしても雄平は凄かった。あのバックスクリーンへの一発で空気が変わりましたね。5回のタイムリーでもあのあたりで2塁まで好走塁したおかげで逆転できたというのもあったはず。

    大引がライト線のあたりをファインプレーでアウトにされたのはかわいそうでしたね。自慢のスローイングでエラーというのも心配です。

    成瀬に代わる先発は2軍で8回2失点にまとめた八木が上がってくるのでは?

  3. K より:

    試合を見てましたが成瀬に関しては、のらりくらりという言い方がピッタリだと思いますね。ただ初回は上本の時にヒットエンドランがかかり空振りして鳥谷が2塁手前で余裕のアウトが中村の送球が高くそれてタッチ出来ずにアウトが取れなかったのが失点に繋がってしまったと思います。(能見の方が球威もあったのに打たれたのは成瀬の方が相手を打ち取る技術があるのかなと)
    あと気になったはバーネットは固いマウンドが合うのかコントロールミスがあまりなくキレのあるボールを投げ込んでいたので今年はセーブを重ねるかなと感じます。
    あと秋吉が去年より球威がないのが今後が不安ですね。
    この試合の勝敗には関係ないですけど上田の打撃フォームが去年と同じだったのでオフの改造は失敗したんですね(ミレッジいないので上田2番も期待したいですけど今日の見ると田中浩の方がいいかなと思いますね)

  4. かわ より:

    飯原はオープン戦から調子悪いので二軍に落としたほうがいいと思います。荒木のほうが期待出来そう。二番上田はちょっと止めてほしい。藤井がいいと思います。

  5. 久保田 より:

    成瀬が2回以降をおさえたのは評価していいような気もします。もう一度は先発させてみたいです。まだ4戦目ですが、チーム防御率がいいですね。徳山・バーネットには、この好調な結果を維持してほしいです。ミレッジは心配です。明日、スタメンに名前が出ているように願っています。大引には、とにかく早くヒットが出てほしいです。2番・川端を変えるのは、早すぎでしょう。真中野球を信じたいです。2番・川端を変えるのは、真中野球の否定になるように思います。

  6. FIYS より:

    > saboさんへ

    成瀬に関しては、内容が悪かったですがとりあえず勝ち投手となったので結果を残せなくてもまだ数回は先発として投げるのではないでしょうか?
    それでも首脳陣にはしっかりと見極めをしてもらいたいですね。

  7. FIYS より:

    > kさんへ

    初回の鳥谷の盗塁はヒットエンドランだったのですね。一球速報を追っての記事となりますので、細かい部分まで分からない中での更新となりますがご了承ください。
    バーネットに合ったマウンドだとするとボールの威力自体はあるだけに期待できますかね。
    上田の打撃はあまり期待できませんかね?

  8. FIYS より:

    > かわさんへ

    上田は、レギュラー奪取のチャンスを逃してしまいファンの信用も失ってしまいましたかね?

    確かに藤井はせっかく開幕1軍入りを果たしたのに起用されませんね。少し気になります。

  9. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    そうですね。成瀬は勝ち投手となったのでまだ数回は先発としてチャンスがありそうですね。

    確かに山田、川端の1,2番コンビはここまでの真中ヤクルトの象徴ですからね。しかしバレンティン、ミレッジが不在となるともう一度オーダーを考え直しても良いように感じます。

  10. FIYS より:

    > パンダさんへ

    確かにオープン戦で結果を残した藤井が全く使われないのは少し不思議ですね。

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