2024シーズンは、白星スタート! 山田にアクシデントもシーズンは待ってくれない。

2024試合結果


ヤクルト7-4中日

毎回書いているのだが、ファンにとって開幕戦の勝利は格別である。山田がアクシデントでゲームを離れ、試合の流れ的にも、中日ペースのゲームになっており、8回松山、9回マルティネス相手に1点が重いと感じていたのだが、8回に中日のミスに付け込む形で逆転に成功し、そのまま逃げ切ってみせた。正直山田の状態が気になってしまうのだが、それでも代わりに出場した武岡の気持ちのこもったプレーもあり、逆転勝利に繋げてみせた。昨シーズンは、山田の離脱からチームが勢いを失ってしまった印象があるのだが、今シーズンは、もし山田が離脱となってしまっても他のメンバーで踏ん張らなければならない。山田という球史に名を残すようなプレーヤーと同じような数字を期待することは難しいのだが、代役の選手は代役の選手なりに自分のプレーでチームに貢献してもらいたい。
そして9回0アウト満塁の場面で飛び出したレフト西川のファインプレーは、シチュエーション的にも最大級の評価をしたいプレーとなった。


開幕投手を任されたサイスニードは、初回に高橋周にタイムリー2ベースを浴びて先制を許してしまったのだが、高めのストレートと低めのスプリットの組み合わせを上手く使った「らしい」投球は見せてくれていた。5回に2アウトランナーなしから中田に勝ち越しのソロホームランを許してしまったことは、もったいなかったのだが、それでも5回で96球を投げ、被安打5(被本塁打1)、与四死球3の2失点という数字は、開幕投手という初の大役のプレッシャーを考えれば、まずまずだったのではないだろうか?ピンチも多く招いてしまい、苦しい投球ではあったのだが、よく粘ってくれた。
おそらく今シーズンも今日のような形で早めにリリーフ陣がマウンドに上がる場面は増えると思うのだが、リリーフ陣も9回のマウンドを任された田口以外は、ボール自体の走りは悪くなかったように思う。7回を任された嘉弥真は、高橋周に勝ち越しタイムリーを許してしまい、仕事が出来たとは言えないのだが、ボール自体のキレは悪くなかったように思う。開幕戦で失点してしまい、メンタル的には明日以降難しい部分もあるかもしれないが、ベテランらしく淡々と仕事をしてもらいたい。
気になるのは、田口である。7-3と4点リードした9回のマウンドを任されたのだが、ボールの威力、コントロールともに本調子ではなく、0アウト満塁から中田にあわや同点満塁ホームランになるのではないか?というあたりを浴びてしまった。ここは、レフト西川のスーパープレーで難を逃れたのだが、明日以降どのような起用法になるのか気になる所である。本調子でなくとものらりくらりと交わすテクニックも持っている投手だけに登板を重ねながら状態を上げていってもらいたい。リリーフ時に見せる躍動感あふれる田口の姿をまた見てみたい。

注目された先発オーダーは、1番センター塩見、2番ライト西川、3番ファーストオスナ、4番サード村上、5番セカンド山田、6番レフトサンタナ、7番キャッチャー中村、8番ショート長岡、9番ピッチャーサイスニードというオーダーになった。
新戦力は、2番ライトに入った西川のみなのだが、打順の並びとしては、5番に山田が入るなど新鮮さを感じるオーダーとなった。
初回、2回と先頭打者が出塁しながらも得点が出来ず、このまま柳に抑え込まれて行ってしまう不安もよぎったのだが、3回に1アウトからヒットで出た塩見が、盗塁と相手のエラーで3塁まで進むと、続く西川の犠牲フライで同点に追い付いてみせた。その後オスナ、村上の連打でチャンスを広げたのだが、ここで今日5番に入った山田に代打が送られ、代わって登場した武岡はレフトフライに倒れてしまった。

山田は、第1打席でいきなりセンターオーバーの2ベースヒットで出塁すると続くサンタナのライナー性の浅いセンターフライでタッチアップし、3塁を陥れた。身体のキレを感じるようなプレーだったのだが、どうやらこのタッチアップの際に何らかのアクシデントがあったと思われる。3回表の守備には就いたのだが、3回裏の打席に入ることが出来なかったということで、おそらく軽傷という訳には行かない可能性が高い。積極的な走塁を試みることが出来る程、状態は良かったと思うのだが、思わぬところに落とし穴が待っていた。本人にとっても非常に苦しいと感じるし、チームにとっても大きな痛手となってしまった。今日の開幕戦を白星で飾れたことは嬉しいのだが、どうしても山田の状態が気になってしまう。
山田はヤクルトの顔の一人であり、代えの利かないプレーヤーである。山田が離脱となってしまうとゲームマネジメントという部分でも修正が求められる。山田を欠く中で守備に難のあるサンタナも途中交代となると打線の迫力は目に見えて失われることとなる。今日のゲームのように早めに川端や青木と言ったカードを切らなければならない場面も増えてくることが予想される。マイナス面の方が大きくなってしまうことは間違いないだろう。しかしここ数年に渡って山田は、コンディション不良に悩んできた。昨シーズンは長期離脱も経験している。シーズン完走することは、簡単なことではない。そこで他のメンバーが出来る限りバックアップしなければならない。今日のゲームでは、武岡が打席で守備でも走塁でも必死のプレーを見せてくれた。赤羽や北村拓らにも言えることなのだが、山田にはなれなくても、自分の特徴を大いに発揮してもらいたい。山田が不在でもシーズンは進んでいくのである。その中で何とか踏みとどまってもらいたい。武岡の守備、走塁には正直危うさも感じたのだが、強い気持ちでゲームに入っていることは伝わってきた。今の武岡に求めたいのはそういった気持ちの部分である。

話しが逸れてしまったが、6回にサンタナに同点犠牲フライが飛び出した後の1アウト満塁のチャンスで代打川端、青木が凡退してしまい、7回に勝ち越し点を許した地点で負けを覚悟したのだが、それでも8回にロドリゲスの落球からチャンスを広げるとサンタナのライトフェンス直撃のタイムリーヒットで同点に追い付き、その後中村の打席で松山のワイルドピッチがあり、武岡の思い切った走塁もあり逆転に成功すると、西田の犠牲フライ、西川の2点タイムリー2ベースでこの回一挙に5点を奪い、試合を決めてみせた。相手のミス絡みではあったのだが、山田を欠き、川端、青木という切り札をすでに使い切っていた中で、積極的な走塁も絡めて奪った5得点は価値のあるものとなった。

山田のアクシデントがあまりにも大きな出来事であり、開幕戦勝利も手放しでは喜べないのだが、積極的な走塁は、チーム単位で意識していることが伝わってきた。8回の西田の犠牲フライで見せた並木の走塁は、並木の長所であるスピードが最も活きた場面である。あの場面に関しては、もしアウトになっていたとしても、今後も勝負してもらいたいシチュエーションだった。逆にその前の場面でワイルドピッチでホームを陥れた武岡の走塁は暴走と紙一重の走塁に感じた。先程も書いた通り、武岡の強い気持ちは感じたのだが、守備、走塁の質は今後も高めていってもらいたい。
開幕戦から総力戦となったのだが、とにかく1つ勝利出来たことを喜びたい。おそらく明日以降も苦しいゲームが続くと思うのだが、どれだけ勝ちを拾っていけるだろうか?

P.S 開幕直後ではありますが、明日はブログの更新が滞ります。ご承知おきください。




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コメント

  1. 超匿名 より:

     負傷の山田は抹消でしたね。素人目線では何でもなさそうなプレーで故障してしまったのが残念です。同じく抹消されたのが田口。こちらは調整が理由みたいですが、1試合の状態を見ただけで思い切りましたね。これは投手出身の監督の判断を信じたいところです。

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      山田、田口の登録抹消は痛いですね。山田本人もここまである程度のコンディションを作ってきながらいきなり離脱となってしまったため、苦しい状況でしょうね。

  2. アーム より:

    更新お疲れ様です!
    何とか勝てて良かったです

    が、不安が残る開幕戦でしたね

    ヤクルトらしいと言えばヤクルトらしいですが

    今年こそ山田の次を任せられる若手が出てくることを祈ります

    自分は赤羽に期待しています

    • fiys より:

      アームさんへ

      山田の不在は痛いですね。武岡、赤羽、北村拓、北村恵辺りでどこまで踏ん張れますかね?

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