先日新人王も発表されたため、毎年行っているドラフト即戦力予想の答え合わせの記事を書いていきたい。今日はセリーグ編である。
投手
ヤクルト1位 中村 優斗 愛工大 4試合1勝2敗0S 16回1/3 防御率5.51
中日1位 金丸 夢斗 関西大 15試合2勝6敗0S 96回2/3 防御率2.61
広島2位 佐藤 柳之介 富士大 5試合1勝2敗0S 25回 防御率3.60
上位指名を受けた上記3投手のレベルはかなり高いと見ていたのだが、中村優、佐藤柳は、1軍で結果を残すには至らなかった。金丸に関しては、打線の援護に恵まれなかったこともあり、2勝6敗という数字に終わってしまったのだが、プロの世界でも十分通用するだけのものを見せてくれた。
新人王を獲得した荘司(ヤクルト)や伊原(阪神)、岡本(広島)、竹田(DeNA)らの投手が前評判以上の結果を残す中でドラフト時に比べれば中村優、金丸、佐藤柳の印象は多少薄れてしまっただろうか?
中村優に関しては、キャンプ前にコンディション不良があり、デビューまでに時間がかかってしまった。ストレートの球速表示自体は、まずまずの数値を記録していたのだが、ストレートも変化球もバラつきが目立ち、大学時代に投げ込んでいたようなキレのあるボールは影を潜めてしまった。コンディションを戻す中でメカニックの部分で何らかのズレが生じてしまった可能性が高いだろうか?それでも初登板となったゲームやプロ初勝利を上げたゲームでは、調子が良くない中でも何とか試合を作ってみせた。こういったところに中村優の非凡さを見たような気がする。しかし、今シーズンのような投球内容では、ごまかし続けることは難しい。来シーズン開幕前までには、是非大学時代のようなボールのキレを取り戻してもらいたい。大学時代の投球が出来るようであれば、プロの世界でも十分通用するはずである。来シーズンの新人王を狙ってもらいたいものである。
金丸に関しては、大学4年の秋に腰痛で登板出来ていなかったことが気になっていたのだが、じっくりと調整した中でしっかり実力を発揮していたように感じる。打線の援護に恵まれなかったこともあり、2勝6敗という数字だけを見ると「イマイチ」にも感じるのだが、ボールのキレ、コントロールでプロの打者をしっかり抑えてみせた。中村優とは違って、コンディションを整える過程で、投球フォームもしっかり作り上げることが出来たのではないだろうか?来シーズン以降も大いに期待できる投手である。
佐藤柳に関しては、1軍では6試合の登板に留まったが、大崩れする試合は少なく、佐藤柳らしい安定感、投手としての総合力という部分については、多少なりとも通用する部分もあったように感じる。出所を隠すような小さなテイクバックに特徴があるのだが、ストレートでプロの打者を差し込む場面もあり、今後、この頻度を高めていくことが出来れば、自然と結果は付いてくるのではないだろうか?佐藤柳に関しても、来シーズン以降が楽しみである。
野手
該当者なし
野手に関しては、名前を挙げようか迷っていると書かせてもらった石伊(中日)がルーキー捕手として85試合出場し、結果を残してみせた。守備でも打撃でも野球巧者の一面を見せてくれる場面がたびたびあり、今後中日を引っ張るような存在になるかもしれないと感じた。
その他では佐々木(広島)がシーズン後半から出場機会を増やし、パンチ力のある打撃を披露してくれた。来シーズンはプロ初ホームランを放ってもらいたい。
全体を見渡すとやはり今年のセリーグは、ルーキー投手が結果を残すシーズンとなった。荘司の投げる能力の高さ、伊原の先発でもリリーフでも結果を残した職人ぶり、大学4年次に一気に評価を高めた岡本の奮闘、シーズン後半に巻き返したドラ1竹田などが印象的だった。
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