来シーズンは今日のようなゲームを沢山見たい

ヤクルト8-0阪神

小川が完封勝利を飾り、打線は若手、主軸が噛み合い8得点ということで最下位が決定しているのだが、来シーズンのことを考えると数多くの希望が見えるゲームとなった。

小川は最後の最後まで同じような登板を繰り返してしまうのかな?と思っていたのだが、最後の最後でようやく「らしい」投球を見せてくれた。9回で145球を投げ、被安打9無四球での完封勝ちということで、エースの意地を見せてくれた。今シーズンの小川は私のような素人にはどうして突如として崩れてしまうのか分からなかった。ボール自体は走っていると感じていたのだが、ランナーを出すと大量失点に繋がってしまうことが多かった印象が残っている。
今日は、9本のヒットを許したのだが、ランナーを出してもコントロールが乱れる事がなく、粘り強く無失点投球を続けてみせた。無四球で完封勝利を飾ったところに小川の真骨頂を見た気がした。
しかしいくら何でも遅すぎる。すでに最下位が確定した後のゲームで完封しても完封の価値は下がってしまう。今日の投球にケチを付けるつもりはないが、今シーズンの投球に関してはしっかり振り返りを行ない、来シーズンに繋げなければならない。

打線は相手先発がサウスポーの高橋遥ということで、またしても1番廣岡、2番塩見という1,2番コンビを見る事が出来たのだが、今日も2人が伸び伸びとバットを振ってくれた。廣岡は2ベースを含む2安打で2得点、塩見はプロ入り初ホームランを含む、3安打4得点と2人揃って1,2番としての役割を果たしてくれた。前回の高橋遥との対戦時にも書かせてもらったのだが、個人的には廣岡、塩見の1,2番コンビは嫌いではない。スケールが大きく夢を描ける1,2番コンビである。
塩見のホームランはボール球の高目のストレートをバックスクリーン左に低い弾道で突き刺す豪快な一打となった。高橋遥の力のあるストレートをあれだけ力強く打ち返すのだからリストの強さや使い方の上手さを感じさせてくれる。うろ覚えではあるのだが、ルーキーイヤーの練習試合で大野雄大から放ったホームランもこんな感じだったのではないだろうか?廣岡にしろ塩見にしろ決して器用な選手ではないため、とにかく自分の長所を1軍の舞台でぶつけるスタンスで試合に出場してもらいたい。
この2人の他にもルーキー中山が6番ライトで起用され、2点タイムリーを含む2安打、スタメンマスクの松本直が小川の完封をアシストと若手が1軍の舞台で結果を残してみせた。今は目の前のことで精一杯かもしれないが、この経験を来シーズン以降に活かしてもらいたい。

若手がこれだけ奮闘し、山田哲、バレンティンも結果を残し、小川が完封するのだから最下位に沈んでいても悲壮感は感じない。面白いチームが出来上がりつつあるのではないだろうか?

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コメント

  1. 超匿名 より:

     順位決定後のシーズン最終盤ですが小川の完封は無四球だっだので、なかなかできることではないので評価しない訳にはいきませんね。
     廣岡は右打ちの職人でも目指すのかというくらいに、ライト方向に当たりが出ていますね。こちらに活路を見出したのでしょうか。見たいと思っていた塩見にもホームランが出たので嬉しいですね。2人が前半戦に打てずに終盤戦に打てるようになったのは慣れなのか、順位争いの重圧が無いからでしょうか。来年のペナント争いの中でこの試合の結果が残せるようならば本物ですね。
     

  2. k より:

    廣岡・塩見・中山の活躍で勝ったのは前回の広島と一緒で、この3人が将来的に村上の前後を打つようになるかですね。
    残り5試合は青木・雄平も規定に乗ってますし状態も良くないから相手が右でも三人ともスタメン固定で経験を積ませればいいと思いますけどね。
    廣岡はショート・塩見はセンター・中山はライトで来年本当に1年通しで我慢できるか首脳陣の覚悟にかかってきますかね(村上もサードで行くのか守備を目をつむりロマンある打線を組んでいくのか気になるところですね)
    小川の完封は手放しで褒められないですかね、阪神も福留外して3番に近本だと迫力不足ですしね(もっと早く完封してもらいたかったですね)
    来年、小川が復活できるかは個人的には新人王の時のようにフォークで三振を取る姿が必要かなと感じますね。
    それと松本が前日に近本に盗塁を決められましたが、この日はモーション大きい小川の時に刺しましたのは評価ですね。スローイングが速いので送球が逸れなければ盗塁阻止率は高くなりそうかなと(中村よりスローイングは上と見てます)
    ブキャナンも抹消され小川もおそらく抹消されると思うので清水や寺島の先発チャンス与えて内容を見たいですね。

  3. タラちゃん より:

    野手は面白い人材でてきたが、
    守備力がおおいに不満。
    練習だけでは解決できないのか?教える人材の問題か気になるところ。

    ただ、
    バレンティンは正直移籍でしょうし、哲人もあと何年いることやら。で、
    チームつくりはやり直しなんでしょうね。

    個人的にはルーキーの濱田を見てみたい。
    上手く育てて、内川みたいな安打製造機。中距離打者、3番打者目指す形で、村上をはさむ感じで廣岡か中山あたりでクリンナップ組む形で行けたら、面白いかと。

    投手いない問題あるけど、
    毎年右腕の即戦力投手はドラフトで高卒から社会人、独立リーガーまで毎年でてくるので、野手からつくる方針は昔のダイエーホークスっぽくて賛成ね。

    小川は、
    まずは今年の疲労をとって、投球フォームの問題をキャンプで解決しようとする突貫工事しないで、
    FAの交渉で複数年で高額年俸ゲットできるようにしてほしい。
    カネやんじゃないけど、走り込み。ダッシュ系を増やして、体のキレ重視したらと。

  4. FIYS より:

    > 超匿名さんへ

    廣岡、塩見に関してはまだまだ参考記録のようなものですからね。プレッシャーのかかる中で結果を残せるか?という部分は来シーズンを見なければ分かりませんよね。 

  5. FIYS より:

    > kさんへ

    ヤクルトにとっては消化試合とはいえ、若手の活躍で勝利を手にするということはファンにとっては非常に嬉しいものですよね。

  6. FIYS より:

    > タラちゃんさんへ

    これだけ若手野手に飛び出す気配があることはチームにとって非常に良いことですよね。

    最後に濱田上がってきますかね?

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