ヤクルト7-2広島
奥川が粘り、長岡、内山が猛打賞、村上が豪快な3ランと投打が噛み合い、ビジターマツダスタジアムでの今カードを2勝1敗で勝ち越してみせた。やはり村上が復帰したことで目に見えて得点力はアップしたし、得点期待値も上がっている。長岡の復帰、内山の成長も相まって面白い打線になり始めている。
奥川に関しては、ピンチを招いたところで降板してしまうなど、被安打11を浴びてしまったのだが、それでも2失点にまとめて勝ち投手になる辺りは、これはこれで奥川らしさである。
奥川は前回の阪神戦では4回0/3で被安打10、今日は、6回1/3で被安打11と相手打線に対応されてしまっている。それでもシチュエーションに応じて大怪我をしないように自分の投球を組み立てられる所は流石である。中6日での登板を続ける中で、しっかりイニングを投げられるようになってきていることに成長を感じる。投球内容自体は、星稜高校3年次や2021年シーズンと比べると劣っている印象もあるのだが、今ある能力の中で相手打線と対峙し、試合を作る能力は素晴らしいものがあると思っている。中6日で100球程の球数を投げ続け、安定して6回以上を投げてくれる奥川を見るのは初めてであるため、それだけで感慨深いものを感じてしまう。
今日のゲームでは、広島の1~3番、中村奨、ファビアン、小園に2度に渡って3連打を浴びるなど、この3人に11打数9安打(与四球1)と滅多打ちにあってしまった。7回の場面に関しては、この3連打で降板となってしまい、大西の好リリーフに助けられた形になったのだが、それにしても1番~3番にこれだけ打ち込まれながらも6回1/3を2失点という数字にまとめてしまうことに驚いてしまう。
今日の奥川は、ストレートの球速が思うように出ていないかな?と感じる部分があり、その分相手打者を圧倒することは出来なかった。先程も書いたように中6日でこれだけの球数、イニングを投げるのはプロに入ってからは初めてのこととなるため、コンディションを整えることだけでも難しいものがあると思うのだが、その中で試合を作る能力はプロの中でもピカイチだと感じる。そろそろ登録抹消しても良いのかな?という気持ちもなくはないのだが、その反面、こういう経験を重ねることで強くなってもらいたい気持ちも持っている。24日の阪神戦のマウンドに上がるのかどうか注目してみたい。
7-2と5点のリードを奪いながらも7回は奥川が3連打を浴び、1アウト満塁という大ピンチを迎えてしまった。ここでマウンドに上がったのは大西だった。元々便利屋的に使われてきた投手だけにこういったピンチでのマウンドもそれ程気にならないと思うのだが、5点リードの場面で起用は多少意外であった。大西は、そんな私の不安をかき消すように末包、坂倉を抑えてみせた。こういったリリーバーがチームにいることは非常に大きなことである。
打線は1点を追う3回に長岡、内山の連続2ベースヒットで同点に追い付くと、オスナの犠牲フライで勝ち越しに成功してみせた。4回には、1アウトから奥川のヒットを皮切りに太田、長岡、内山の4連打で2点を追加すると、続く村上が代わったルーキー岡本から3ランホームランを放ち、この回一挙5得点のビッグイニングを作ってみせた。
村上のホームランに関しては、代わった岡本の低めのストレートを豪快にすくい上げる「気持ちの良い」ホームランとなった。この一打を見た子ども達が「こういう風にホームランを打ってみたいな。」と感じるような素晴らしい一発となった。打たれた岡本に関しては、プロの厳しさを感じるホームランになったのではないだろうか?
村上の前を打つ長岡、内山の2,3番も猛打賞と結果を残してみせた。個人的には2番長岡は、打線を繋げていくための策として有効だと感じているため、今日のようにチャンスメイクをしてくれるとありがいたいし、チャンスで結果を残してくれる内山の存在も心強い。村上が柱であることに違いはないのだが、その中で若くして実績を残している長岡、売り出し中の内山が結果を残してくれた。村上は今シーズンでヤクルトを去ることになるが、それだけにこの2番~4番までの3選手の活躍を目に焼き付けたいと思っている。
これで2カード連続の勝ち越しである。大勝ちをすることは難しいかもしれないが、1試合1試合勝ちにこだわって戦ってもらいたい。
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