布啓一郎監督解任

サッカー

J2松本山雅FCは25日、同日付で布啓一郎監督(59)と羽田憲司コーチ(38)を解任し、新監督にクラブの編成部部長だった柴田峡氏(54)、U-18監督だった西ケ谷隆之氏(47)がコーチに就任することを発表した。柴田新監督は25日の練習から指揮を執る。
(日刊スポーツ引用)

恐れていた事態が現実となってしまった。
反町監督あっての松本山雅。Jリーグに昇格して以降の松本山雅は間違いなく反町監督の下で力を付けていったチームである。その反町監督がいなくなって以降のチーム作りは間違いなく茨の道になるということは、反町監督が辞任した時にこのブログでも書かせてもらった。→「反町監督辞任
「反町監督が山雅から離れるときは、新しい山雅像を作るときであり、チームもサポーターも試されることになると感じている。」とも書かせてもらった。
反町監督の後任に就いたのは市立船橋高校で一時代を築き、その後プロチームの指揮も執るようになった布監督だった。若手の育成という部分も考えての起用だったと思うのだが、今シーズンはここまで4勝7引き分け10敗という数字が残り、順位も20位に低迷していた。先日の琉球戦での大敗もショッキングではあったのだが、私は今回の解任には反対である。確かに今シーズンのここまでの成績は、昨シーズンJ1で戦っていたチームとしては、あまりにも不甲斐ない成績ではある。しかし長期政権後のチーム作りというものはどのチームでも難しいものであり、特に松本山雅のような予算規模の小さいチームは、有力選手の確保も簡単ではなく、J2に降格した中で本当に一からチームを作り直していく必要があった。そこにコロナウイルスの感染拡大も重なってしまい、チーム作りに遅れが出てしまった部分は間違いなくあったと思う。布監督を始めとする首脳陣にとっては非常に難しいマネジメントを要求されることになってしまったと思う。確かに今シーズンは結果も出ていないし、下位に低迷してからは目先の勝利を優先するのか理想のサッカーを追求していくのか揺れている部分が見られていた。しかし今シーズンに関しては、降格もないのだから、フロント陣には来シーズン以降も見据えた中で布監督に任せるというくらいどっしりと構えてもらいたかったというのが私の意見である。
反町監督の下で「いい夢を見過ぎてしまった。」という部分はないだろうか?自分たちの足許をしっかり見つめ直さなければ、松本山雅は今後迷走してしまう可能性がある。布監督に課せられた課題の1つであった「若手の育成」という部分は、反町監督でも中々成果を上げれられなかった部分である。フロントはこの部分を布監督に期待したはずである。それならばある程度の我慢は必要だったはずである。冷静に他のクラブとの戦力差を比べれば、1年でのJ1復帰は元々厳しかったはずである。フロントは今シーズンの山雅に何を期待していたのだろうか?このまま行くとチームは混迷を深めそうである。コロナ禍の影響で熱狂的なサポーターが今どんな状況にあるのか見えてこない部分もあるのだが、サポーターが離れていってしまうこともあり得そうである。布監督、羽田コーチを評価するにはあまりにも短い期間だったと感じている。

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コメント

  1. タラちゃん より:

    J2は見れていないから何とも言えないが、
    布氏だと若手をしごくっていうかそういうやり方で基本を叩き込むようなやり方なら良いけど、勝負師っていう感じじゃあし、
    今年は降格はない。
    ならば我慢してもって思うが、見てないので評価は難しいと。
    反町氏みたいな勝負師タイプと言う監督と違う監督を呼んだチームのミスとも思えるし、そのあたりどうなんでしょうね。

  2. JEF九郎 より:

    ご無沙汰です。最近かなり忙しくなり、野球はダイジェストくらいしか追えなくなっていたのですが、布氏の解任は同じJ2を闘うライバルとして気になっていたので一言コメさせてください。

    結論から言うと、松本の今年の真の目標がどこに定めていたか次第かと思います。

    もし昇格を目指していたなら当然の解任ですが、だとしても正直長期政権からの切り替えの年で、更にJ1でコテンパにやられて降格して迎えたシーズンの中で、チームづくりしながら昇格を目指すには、失礼ながら松本の経済基盤と抱える選手層では無理があり過ぎると言わざるおえないかと…。

    布監督招聘の背景は、中長期的な視点で若手を鍛えて基盤を作ることかと思ってましたが、もし狙いが昇格ではなく基盤づくりだとしたら、いくらJ3降格の危機とはいえ、少し判断が早過ぎだと感じます。

    私はハンネのとおり千葉サポでもありますが、あんまり過去の栄光に囚われてその場凌ぎな策でいくと、今のJリーグは野球の数倍新陳代謝が激しいので、泥沼にハマってしまうと思います。(うちがその悪い最たる例なので….。)

    山雅は昔からJ昇格前からJFLの雄として、ハードワークと勝負強さで礎を築いてきましたが、細かい戦術はさておき、是非自分を見失わずJ有数のチームとしてこれからも君臨して欲しいものです。(願わくば、いつか共にJ1へ….。)

  3. FIYS より:

    タラちゃんさんへ

    若手を育成するために布監督に白羽の矢を立てたはずなんですけどね…

    育成タイプの布監督、勝負師タイプの反町監督というのはおそらくその通りなのだと思います。ここで解任するのであれば責められるのは布監督だけではなく、フロントの責任も大きいと思います。

  4. FIYS より:

    JEF九郎さんへ

    反町監督の手腕によってあまりにもトントン拍子でJ1まで駆け上がり、J2では常に上位争いが出来るチームになっていたため、「いい夢を見過ぎた」部分はあったと思います。このままだとおそらく迷走することになると思います。J1昇格は簡単ではないことを忘れてはいけないと思います。

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