小川と山田

ヤクルト3-0阪神

投打の主役2人が活躍し、勝利を手にしてみせた。ホーム神宮でのカード勝ち越しは嬉しい限りである。

小川はここの所安定感抜群の投球を見せてくれている。やはりストレートを軸に組み立てられるときの小川は、見ていて安心感がある。これが本来の小川の姿なのだと思う。元々引き出しの多い投手ではあり、ストレートが走らないならば走らないなりの投球も出来る投手ではあるのだが、やはりごまかしの投球はプロの世界では通用しない部分もある。今シーズン序盤の小川の投球はまさにごまかしのピッチングであり、中々結果も付いてこなかったのだが、フォームを微調整し、ストレートの威力が戻ってからは、見事な投球を披露してくれている。打者からすると対小川というものを考えた時に、ストレートが邪魔になる球種であるかどうか?という部分によって対処方法が変わってくるのだと思う。今日の小川のストレートは打者にとって意識せざるを得ない球種になっていたはずである。そこにチェンジアップやフォーク、スライダー、カーブを効果的に配することで、阪神打線から凡打の山を築いていった。ストレートが走っている時は、おそらく捕手もリードしやすいのではないだろうか?今日は小川ー中村のバッテリーで見事に阪神打線を抑え込んでみせた。
リリーフ陣も8回今野、9回マクガフと無失点で阪神打線を抑え込み、継投での完封勝利を演出してみせた。マクガフの陰に隠れる形にはなっているのだが、コロナで出遅れた今野が、昨シーズン同様キレのあるストレートで三振を奪えていることが非常に心強い。

打者では、山田が昨日に続く猛打賞と結果を残し、チームの勝利に貢献してくれた。山田に関しては、やはり14年、15年、16年シーズンの前半の姿が脳裏に強く焼き付いているため、その後の山田の姿はどこか物足りなさを感じてしまう部分はある。また4番村上というスーパースターが誕生したこともあり、私自身このブログで山田に触れることが減っていたと感じる。ここ数年の山田はボールをじっくり見て、一振りで仕留めにかかるような打撃スタイルの印象があるのだが、早いカウントで甘いボールに手が出なかったり、逆に甘いボールを打ちに行ってミスショットをしてしまう機会も増えていたように感じる。結果が出ても、「本調子ではないな。」と感じることばかりだったのだが、昨日、今日については、内容もある打席が続いていると感じる。5回にガンケルから放った左中間フェンス直撃の先制タイムリー2ベースも7回に加治屋から放ったタイムリー2ベースもしっかりボールを捉えることが出来ていた。今シーズンは盗塁を含めた走塁面でも積極的な姿が見られている。身体の状態は良くなっているのかもしれない。本人の中でもまだまだトリプルスリーを諦めたくない気持ちもあるのではないだろうか?

エースが抑えて、チームの顔が打つ!理想的な展開で勝利することが出来たゲームである。

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コメント

  1. 超匿名 より:

     小川は阪神に強いですね。今野とマクガフは頼もしすぎて言うことなし。正直守り勝ちを続けるヤクルトの姿に、未だ良い意味でとまどいを隠せないません。
     連夜の猛打賞の山田は打率が上がってきました。四年ぶりのシーズン三割を狙えそうですね。

  2. sabo より:

    投打でチームの柱である2人が活躍しての勝利は理想的な形の一つですね
    小川は良い部分の「らしさ」を取り戻しましたね
    球威のあるストレート。カウント球に使える豊富な球種。対角線を使えるコントロール。総合力の高さを見せてくれました

    ネットではストライクゾーンの狭い判定だったと見ましたが、その中でロースコアの投手戦になったのは小川ガンケルともに制球の良い投手だからこそですね

    中村は攻守で光ってますよね。守備だけでなく5番の問題があるので内山壮古賀を起用するのに躊躇しそうですが高津監督の采配はどうするのか?

    山田も「らしさ」が出たと思います
    外角を芯を外してもあわやホームランのフェンス直撃まで飛ばすパワーバッティングから器用にバットを内から出して右打ちのツーベースも山田らしい
    今年は盗塁もしているしゾーンに入ればトリプルスリーもありえます
    プロ野球ニュースでも言われてましたが下半身が安定していると感じます

    そして塩見と山崎の働きも大きかったですね
    塩見は調子は良くは無いんでしょうけど出塁率はいいし足がありますからね

  3. FIYS より:

    超匿名さんへ

    一時阪神打線に捉えられ続けたこともありましたが、今シーズンは阪神戦で安定した投球を披露してくれていますよね。

    山田の状態はこのまま上がれば良いのですが…どうでしょうね?

  4. FIYS より:

    saboさんへ

    山田の先制タイムリー2ベースは、バットを上手くボールの下側に入れ、スピンをかけて打球を飛ばしたイメージですかね?このまま状態が上がってくることを期待したいですよね。

    塩見は全力疾走できる状態になっていて安心しました。

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