サンタナの満塁ホームランも空砲に…

ヤクルト4-7巨人

決して状態が良いとは言えない巨人にホーム神宮で3連敗を喫してしまったこと自体に、ヤクルトの状態の悪さを感じる。幸いなことに村上はPCR検査で陰性ということで、この日の試合から復帰したのだが、それでも勝利を掴むことは出来なかった。巨人戦ではここの所、オスナの満塁ホームランが勝利に繋がらないことが続いていたのだが、この日はサンタナの一時は逆転となる満塁ホームランも空砲に終わってしまった。どの選手も強い気持ちでプレーしている姿は伝わってくるのだが、投手陣も野手陣も中々状態が上向いてこない。やはり簡単には勝たせてもらえないことを実感する日々が続いている。

ヤクルトの先発原は、初回に簡単に2アウトを取ったのだが、その後丸、岡本和に連続ホームランを浴び、2点を失ってしまった。上手く立ち上がれたかな?と感じた直後の2被弾はもったいなかった。2回以降もランナーを許す投球が続き、いつ試合を壊してしまってもおかしくない内容だったのだが、3回の連続四球で招いたピンチは岡本和をダブルプレーに斬って取るなど、何とか粘り、5回2失点でまとめてみせた。コロナクラスターに見舞われて以降、前半戦の快進撃を支えていたリリーフ陣の状態が全体的に落ちているため、本来であれももう1イニングは投げてもらいたかったのだが、今の原にそこまで期待することは酷だろうか?ギリギリ合格点を与えられるかどうか?といった内容の投球となった。
リリーフ陣では、6回を任された久保が巨人のクリーンアップをきっちり抑え、試合の流れをがっちり掴んだように見えたのだが、7回のマウンドを任された梅野が踏ん張り切れなかった。1アウトから大城に浴びたソロホームランは、高めに浮いた変化球を捉えられたものであり、いわゆる失投と言って良いボールだった。その後もヒットとワイルドピッチ、死球と投球が荒れてしまい、ここで田口にスイッチすることとなった。その田口が吉川に逆転を許すタイムリー3ベースを浴びると、代打ウォーカーにもタイムリーを浴び、スコアは4-6となってしまい、完全に試合の流れを失ってしまった。
リリーフ陣は、前半戦から非常に上手く機能していたのだが、コロナクラスターで主力が離脱して以降、完璧に抑えるゲームが目に見えて減って来ている。2位とのゲーム差も大きく縮まり始めている中で、今後のゲームでは今まで以上に精神的にプレッシャーを感じながらマウンドに上がることになると思われる。そこで結果を残すことが出来るだろうか?正念場を迎えている。

打線は、3回まで全く元気がなかったのだが、4回に巨人先発のシューメーカーが突如崩れ、3連続四死球で0アウト満塁のチャンスを作り、村上に打席が回った。その村上はサードフライに倒れ、一旦は嫌な空気になりかけたのだが、その空気を吹き飛ばしてくれたのは、ここの所絶好調のサンタナだった。低めのツーシームを完璧に捉えると、打った瞬間ホームランと分かるグランドスラムとなり、試合をひっくり返してみせた。サンタナは元々メジャーでの実績もある選手であり、期待値は高かったのだが、怪我の状態や三振の多さ、守備面での課題など、不安要素もあった選手である。実際守備面での不安は付き纏うし、今シーズンは怪我での長期離脱も経験しているのだが、打撃に関しては、昨シーズン以上にNPBの投手のボールにアジャストしてきている。低めの変化球にバットが止まる場面が多く、相手バッテリーの術中にハマらない強さがある。もちろん今はボールが良く見えている絶好調の状態であり、これから徐々に落ちてくるのかもしれないが、これだか打てる打者が村上の後ろに控えていることは、チームにとっては大きなことである。山田の不調、村上の体調不良がある中で、ポイントゲッターとしての役割を果たしてくれている。
しかし打線は、結局サンタナの満塁ホームランによる4点以外は、得点を奪うことが出来なかった。巨人のリリーフ陣もヤクルトのリリーフ陣同様、決して状態が良いとは言えないと思うのだが、その巨人のリリーフ陣相手に得点を奪えなかったということは、やはり打線も状態が良くないということなのだろう。コロナ感染により離脱した選手が戻ってきており、名前的には良い打線が組めているように感じるのだが、実際にはまだまだ本調子ではないのだろう。

個人的には、想定外の同一カード3連敗となってしまった。

P.S 長岡は、左手首かどこかに違和感を感じていますかね?試合に出続けているため、私の私の勘違いであれば良いのですが、スイングする際に左手で押し込めない(フォロースルーで左手が離れてしまう)ように感じる場面が目立っているように見えます。少し心配です。

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コメント

  1. 超匿名 より:

     率直に書かせてもらうと「三タテされてんじゃねーよ!」というチコちゃんの様な怒りを抱きました。ボーっとプレイしているとは思いませんが、菅野・戸郷・メルセデスに当たらず、コロナ明けのチーム相手にこの結果には唖然としています。これではこちらが下位に低迷しているかの様です。
     活躍する選手が村上と両助っ人にほぼ限定されているんですよね。クラスター発生からそろそろ一月経つので、そろそろコロナ罹患組もなんとかして欲しいものです。ヤクルトより多くの感染者を出した巨人はコロナ明け六戦で四(連)勝です。巨人に出来ることが何故ヤクルトに出来ないのでしょう?涼しいドームと猛暑の野外の違い?休息期間の長さの違い?この結果に納得できない自分がいます。

  2. FIYS より:

    超匿名さんへ

    現状の巨人にカード3タテをくらわされるとは思っていませんでした。正直言えば、今のチーム力はセリーグでも下位に値すると思います。ここから立て直すことは想像以上に難しいかもしれませんね。

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