とりあえずいい形でオールスターブレイクに入れますね。

ヤクルト4-2広島

コロナクラスターに苦しんだヤクルトだが、オールスター前最後のゲームで、塩見、山田、中村、長岡とコロナで離脱した選手4名がスタメンに名を連ね、しっかり勝利することが出来た。コロナクラスターにより阪神戦が中止になり、試合が再開した中日戦以降のゲームを何とか3勝7敗で乗り切ることが出来た。最初の中日2連戦で連敗してしまい、かなり厳しい状況になったのだが、0勝10敗もあり得る中で3つ勝てたと捉えたい。
選手も徐々に戻ってくる中で、とりあえずいい形で後半戦を迎えられそうである。


今日のスタメンは、1番センター塩見、2番レフト山崎、3番セカンド山田、4番サード村上、5番ライトサンタナ、6番キャッチャー中村、7番ファーストオスナ、8番ショート長岡、9番ピッチャーサイスニードというほぼベストメンバーに近い並びとなった。オールスター前最後のゲームということで今日から1軍登録された山田を始め、塩見、中村辺りは無理をさせないのでは?と考えていたのだが、高津監督は3人ともスタメンで起用してきた。おそらく3人ともにそれだけの状態に戻してきたということなのだろう。コロナクラスター当初のスタメンは、とにかく村上に依存する他ない打線だったのだが、やはりこれだけのメンバーがスタメンに名を連ねるとそれだけで心強いものである。
今日は広島先発九里を始めとする投手陣を相手に、打線が繋がった訳ではないのだが、ソロホームラン4発による4点で勝ち切ってみせた。長打が期待できる打者が数多くいることは、やはり現在のヤクルト打線の武器の一つである。口火を切ったのは、5番に入ったサンタナの特大ホームランだった。春先の好調そのままに、膝の手術明け後のゲームでも結果を残し続けている。村上の後ろの打者が固定出来そうという事実は、非常に大きなことだと感じる。サンタナは印象よりも低めのボール球に手を出さないため、相手バッテリーからすると村上、サンタナの並びは非常に組し辛さを感じているのではないだろうか?今日のゲームでの豪快な一発は、後半戦に繋がる一発になるはずである。
同点に追い付かれた後は、膠着状態となっていたのだが、その状況を打破したのは、長岡の一発だった。5回1アウトから打席に入ると初球のインコースへのシュートを強引にすくい上げると打球はライトスタンドギリギリに飛び込む勝ち越しソロホームランとなった。長岡のホームランは、こういった多少強引にフルスイングをしてライトスタンドに持っていくものが目立ち、個人的には、タイプ的にもここまで強引にフルスイングする必要があるのかな?と感じることもあるのだが、これも技術の1つということなのだろう。シチュエーションによって打席で打撃スタイルを変える辺りに、長岡のクレバーさを感じることが出来る。
長岡の勝ち越しホームランの直後に一旦は追い付かれてしまったのだが、その裏に勝ち越し弾を放ったのは、今日戻ってきたばかりの山田だった。復帰初戦ということで、身体のキレが気になったのだが、打席でも守備でも大きな問題は感じさせなかった。この回のホームランは、九里のインコース低めへの変化球を狙ったように捌いてレフトポール際に運んだ山田らしい一発となった。復帰初戦で殊勲打を放つ辺りは流石山田哲人である。
7回には、オスナも代わったばかりの中崎からソロホームランを放ち、投手陣へ1点をプレゼントしてみせた。ソロホームラン4本での4得点という結果は決して褒められることばかりではないと思うのだが、先程も触れた通り、長打が期待できる打者が打線の中に満遍なくいることは、ヤクルト打線の強みだと思う。その強みが出たゲームになったのではないだろうか?

野手のメンバーがほぼ出そろった中で、投手陣は勇気を貰ったのではないだろうか?先発のサイスニードは、味方打線が得点した直後に失点してしまうという、投手としてやってはいけない失点が2度続いてしまったのだが、ボールの威力自体は、まずまず良かったのではないだろうか?コントロールが多少アバウトでもストライクゾーンの中で勝負するサイスニードらしい投球に終始してくれた。安定感という意味ではまだまだ不安が残る投手ではあるのだが、自分のパターンをしっかり作れているところ、しっかりローテを守ってくれているところは、サイスニードの強みである。
リリーフ陣はまだ投手が戻ってきていないため、不安もあったのだが、今日は7回今野、8回梅野、9回マクガフとパーフェクトリレーで僅差のゲームを逃げ切ってみせた。昨日、一昨日と掴まっていた広島打線相手に秋山が不在だったとはいえ、完璧に抑えきったことには多少驚いた。今野も梅野もマクガフも今日は、武器であるストレートがある程度走っているように感じた。今日で前半戦が終了になるということもあり、しっかり出力を上げて投球することが出来ていたのではないだろうか?

まだまだ何が起こるか分からないシーズンであることを今回のコロナクラスターで思い知らされることとなった。後半戦は、しっかり実力を発揮し始めた、2位阪神との甲子園での3連戦から再開である。開幕カードのお返しをされないように、これ以上阪神を勢い付かせないために、しっかり勝ち星を重ねたい所である。後半戦最初のカードが後半戦を占うようなゲームになりそうである。

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コメント

  1. 超匿名 より:

     サイドスニードは良し悪しが見事に交互に来ており、今回は良い方の順番だったので期待してました。ということは次回はどうなのかが懸念ですね。
     両助っ人はともかく復帰して即結果を出す山田は流石ですね。そして長岡の長打が少なくないのが意外ですね。池山以来の攻撃なショートになるのでしょうか。
     スタメンを張る野手はほぼ戻ってきた一方、二軍の試合が無い影響を受けているせいか、投手は誰も復帰しませんでした。この流れからすると、後半戦に復帰が見込まれた奥川も遅れてしまいそうですね。来月は連戦が詰まっているので先発の枚数も多く欲しいところです。
     今季はヤクルト以外のどこが優勝しても、歴史に残る大逆転になってしまうので、このまましっかりと優勝してもらいたいですね。コロナ次第でどうにでもなりそうな気配もありますが、2011年を上回る屈辱は勘弁です。

  2. sabo より:

    広島3連戦強力な先発陣からある程度得点出来たのは良いですね
    特にサンタナの存在はやはり大きい
    長く5番がいない問題も解決といえるでしょう

    前半戦最後の試合。私も塩見山田中村は代打くらいかなと思ってましたがスタメンでしたね。山田たちの状態がどこまでか不安でしたがこの1試合が負けられない重要な試合だという気持ちも伝わりました。
    野手はほぼフルメンバーでどこからでも得点が入りそうな楽しみがあります
    あとは投手ですね
    先発もリリーフもうまく調整したいところです

  3. FIYS より:

    超匿名さんへ

    今の所、野手陣は離脱組も上手く調整して戻って来てくれている印象ですよね。投手陣も同じような形で戻ってきてくれるのであれば、チームにとっては、大きいですよね。

  4. FIYS より:

    saboさんへ

    やはり離脱組が戻ってくると、名前を見るだけでも打線の厚みが増しますよね。

    投手陣も同じように上手く調整して戻ってきてくれると良いですよね。

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