9連戦を8勝1敗

ヤクルト3-1広島

大事な大事な9連戦を8勝1敗という好成績で切り抜けた。投手が踏ん張り、勝利を手繰り寄せる試合運びがようやくできてきた。金曜日からの巨人との3連戦をどう戦うか楽しみになってきた。

ヤクルトの先発は赤川、広島はプロ初先発となる中崎。宮崎県のファンの方ならたまらないカードとなっただろう。この中崎の兄は、現西武ライオンズの中崎投手である。ソフトバンクの育成選手有馬投手とともに日南学園を支えたダブルエースである。この二人のライバルが今日先発の赤川だった訳である。ある意味因縁の一戦である。
ヤクルトのスタメンは、昨日と同じメンバーで臨んだ。

試合は、初回に赤川がいきなり梵にホームランを浴び、先制されてしまう。それでもその後は、赤川が赤川らしくムービング系のボールを上手く使い、広島打線を抑え込んでいく。早めに逆転したい打線だったのだが、中崎を後一歩のところで捉えきれない。
しかし赤川も追加点を与えない素晴らしい投球を見せる。こうなるとヤクルトにもチャンスは訪れる。7回武内が打撃妨害で出塁すると、続く中村の打席で中崎が頭部に死球を与えてしまい、危険球で退場となってしまった。相手からもらったチャンスに代打三輪がバントヒットで続くと、雄平の渋いタイムリーヒットで同点。続く田中浩の内野ゴロの間に1点を勝ち越し、2-1と逆転する。決して見栄えの良い得点ではなかったものの、ロースコアのゲームに持ち込めれば、こういう得点が効いてくる。9回にも雄平のヒットなどでチャンスを作ると、代打森岡のタイムリーが飛び出し、1点を追加する。最後はバーネットが3人で仕留め、ゲームセット。3-1で勝利し、連勝を6に伸ばすとともに、4位広島とのゲーム差を6に広げた。

ここのところ苦しいピッチングが続いていた赤川は、久しぶりに良いピッチングを見せてくれた。初回の2アウトからの梵の一発はもったいなかったが、その後は丁寧に投げ続けてくれた。打順の巡り合わせもあり、6回で降板となってしまったが、7回に打線が逆転してくれたため、白星も転がり込んできた。今日の投球ができれば大崩れすることはないはずだ。CSに向けて投手陣の状態が上がってきた。今後に期待が持てそうだ。
リリーフ陣も7回押本、8回山本哲、9回バーネットときっちり抑え込んでくれた。この9連戦は、先発、リリーフ陣ともによく投げてくれた。昨日の館山の完投もあり、酷使と言われる程登板過多になった投手もいなかったと思う。非常に良い形で巨人戦に入っていける。

打線はこの9連戦中も苦しみ続けた。ヒットが出るものの得点が中々奪えない様は、今までと何ら変わっていない。それでも脇役陣の活躍もあり、勝利を重ねることができた。特に印象に残ったのは、1,2番コンビの活躍ぶりである。比屋根、田中浩。雄平、田中浩。ともに機能した。ミレッジ、畠山を欠く中でこの1,2番が機能したことは大きい。特に雄平は、何度も書くように1番タイプではないと思うのだが、我武者羅さ、必死さは伝わってきた。アピールするべきバッティングでもきっちり結果を残せた。サウスポー相手でも対応できており、もう少し見てみたいと思わせる活躍ぶりだった。今日の試合でも同点タイムリーにチャンスを広げる内野安打としぶとい部分も見せてくれた。
そして2番田中浩もこの9連戦は素晴らしい活躍をしてくれた。得点が欲しい場面でのタイムリー、当たり前のように決める送りバント。この2番田中浩は固定しても良さそうだ。
1,2番がこれだけチャンスメイクできれば、ビッグイニングのチャンスも出てくるはずだ。とりあえず、優勝に王手をかけた巨人との3連戦に注目したい。あえて注目選手を上げるならば、5番に座る川端である。バレンティンが徹底マークされるであろう中、次打者の川端に掛かる期待、責任は大きい。川端が打てば面白い展開になるのではないだろうか?

打てなくても勝つ!これが今シーズン前に私が想像していたヤクルトの姿だ。これを巨人相手にもできたら本物だ!

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