手応え感じる価値ある1勝。やっと戦える…

ヤクルト５－１DeNA

結果として7連勝となったのだが、これまでの6連勝に関しては、全てホーム神宮でのゲーム、ロースコアの競り合いもしくは、ミラクルな勝利が重なった中での6連勝ということで、勝っているからこそチームがよく見え始めている状態と捉えていた。それだけに今日のビジター横浜スタジアムでのDeNA戦については、良い意味でも悪い意味でも注目していたのだが、復帰戦となった村上が1打席目でDeNAのエース東からホームランを放つなど、常に優位にゲームを進めてしっかり5－1というスコアで快勝してみせた。私自身、今シーズンに関しては、開幕直後から戦力的に厳しいこと、勝ち筋があまりにも少ないことを書き続けてきており、他球団と勝負論を語ることさえ憚られるような状態だと感じていた。しかし、徐々に若手が1軍のゲームにアジャストし、リリーフ陣も曲がりなりにも勝ちパターンが確立され始め、主砲村上が復活したことにより、開幕86試合目でようやく他球団と戦える状態が整ったように感じている。
もちろん連勝がいつまでも続くわけではなく、明日以降も勝ったり負けたりの繰り返しになると思うのだが、1試合ごとに「勝負論」を語っても良い雰囲気は出てきていると思う。多くの主力が欠けていることは事実なのだが、村上が戻ってきて結果を残してくれたことはチームとして大きな出来事である。

村上は、4月17日以来の1軍のゲームとなったのだが、4番サードでスタメン出場を果たし、2回に回ってきた復帰最初の打席で、2球で追い込まれた後、3球勝負に出た東の外角ストレートをレフトスタンドに運ぶ今季第1号となるホームランで先制点を上げてみせた。
初球からしっかり強いスイングをしていたため、状態は戻ってきていると感じたのだが、東のキレのあるストレートを村上らしくレフトスタンドへ運ぶパワーと技術は流石だった。今シーズンは、阪神の佐藤輝が素晴らしい打撃を見せてくれているが、こういった逆方向へのホームランは村上ならではなのではないだろうか？おそらく打たれた東もそこまで失投という意識はなかったのではないだろうか？打たれて改めて村上への警戒度を高める必要があると感じたはずである。
この村上の復帰の一発がヤクルト打線に火を点ける役割を果たしたのか、この回2アウトから古賀、伊藤、ランバート、岩田の4連打で更に2点を追加してみせた。伊藤のヒットはラッキーヒットだったのだが、状態は悪くないように見えた東相手に2アウトから下位打線＋岩田で奪った2点は、試合を優位に進めるために非常に大きな2点となった。
その後6回にはオスナのソロホームラン、8回はヒットで出塁した村上の代走で出場した丸山和の見事な三盗が山田の犠牲フライに繋がり、良い形で追加点を奪ってみせた。大技、小技で奪った5得点は価値のある5得点となった。明日以降、相手チームにプレッシャーを掛けられるだけの打線になり始めたのではないだろうか？
先発メンバーで唯一ノーヒットだった赤羽が9回の最終打席に11試合連続となるヒットを放ったことも明日に繋がりそうである。

ここ2試合メンタル面のコントロールに苦労したランバートは、今日はいつもバラついてしまうコントロールを逆手に取り、威力のあるボールをゾーンに投げ込むことでDeNA打線を抑え込んでみせた。6回で86球を投げ、被安打7、無四球の1失点ということで、しっかり試合を作った中で勝ち星を手に入れてみせた。
無四球だったとは言え、ボールのバラつきはあり、古賀の構えたミットにビシバシとボールを投げ込めた訳ではないのだが、ストレートも変化球も多少バラつくことが今日は、プラスに働いたのではないだろうか？ランバートー古賀のバッテリー、首脳陣が試合前にどのようなミーティングを行ったのかは分からないのだが、今日の投球内容は、これからのランバートにとってヒントになるような投球内容になったのではないだろうか？逆球含め多少バラついてもボールの威力とキレがあれば、ゾーンに集めてアウトを重ねることが出来る。そうすれば自然とイニングも喰えるようになるのではないだろうか？打線の援護も見込めるようになれば、もう少し勝ち星が増えそうである。
リリーフ陣は、7回から荘司－木澤ー矢崎のリレーで無失点に抑えてみせた。4点差の8回、9回を木澤、矢崎に任せ、しっかり無失点で抑えたことが明日以降に繋がりそうである。

P．S　村上はやはりモノが違いますよね。来シーズンはメジャーに挑戦ということで、村上の一挙手一投足を目に焼き付けておきたいと思います。