ヤクルト2-3DeNA
試合前から「荒れ球の剛腕」藤浪とどう対峙するか?という部分に注目が集まった。DeNAに入団後、これまでに登板した2試合は、どちらも相手が中日だったのだが、井上監督は、藤浪の抜け球が味方選手の怪我に繋がることを不安視した中で、ベストオーダーを避け、左打者を並べるオーダーで対抗した。今日のヤクルトは、山田がスタメンを外れた以外は、特に左打者偏重というオーダーではなく、スタメン9人の内6人が右打者というほぼいつも通りのメンバーで戦うことを選択した。このメンバーで藤浪を崩しにかかったのだが、今日の藤浪は中々崩れてくれなかった。そんなゲーム展開の中でもったいない失点もあり、最終的にはDeNAの前に力負けしてしまった。
VS藤浪という部分に関しては、どうしても余計な不安が付きまとってしまうことは事実である。私は、2018年の4月にこんな記事を書いている。→「藤浪晋太郎とどう対峙する? | ヤクルトファンの日記」
この記事の中で「13日のゲームに本当に藤浪が先発するのであれば、ヤクルトはどう対峙すれば良いのだろうか?これは中々難しい問題である。オープン戦では主力を温存し、左打者を並べて対応したのだが、公式戦でそこまで思い切った起用法に舵を切るのは難しいと考えられる。しかし一昨年好調だった谷内が藤浪から死球をもらい、骨折し長期離脱したようにアクシデントが起きる可能性が高い事もまた事実である。先日は川端が頭部死球で脳震盪を起こし、登録抹消されてしまったように怪我の不安が付き纏う。正直今の藤浪にはヤクルト戦では投げてもらいたくないな…という気持ちもあるのだが、そう言うわけにも行かないだろう。今の藤浪は死球を気を付けて投げたとしてもコントロールが定まらない状況にあると思われるため、打者も危険と隣り合わせである。そんな投手とどう戦えば良いのだろうか?普段のゲームとはまた違った胸騒ぎがするのは私だけではないはずである。
私は正直主力を休ませて左打者を並べるというオープン戦のようなオーダーを組んでも良いような気がしている。それぐらい今の藤浪の投球内容は危険である。」
と書かせてもらっている。この2018年の段階では、私は中日の井上監督が取った策と同じようなことを推奨している。この当時は、それくらい藤浪自身がボールをコントロールできない状況にあった。その後藤浪は、試合で結果を残すことが出来なくなり、長い間苦しい時間を過ごすこととなる。正直今この段階でもおそらく藤浪は苦しい日々を続けていると考えられる。自分の能力の半分も出せないような状況で投球を続けているのではないだろうか?
そんな藤浪に対して、今日は先頭打者の濱田がしっかり踏み込んだ中で強いスイングを掛け、気持ちの強さを見せると、2回には藤浪の抜けたインコースへの変化球をオスナがしっかり捉えると打球はレフトスタンドに飛び込む先制ソロホームランとなった。プロの打者であっても長身でリーチの長い藤浪のボールが身体に向かってくるのではないか?という恐怖心はあると思うのだが、そんな中でも強いスイングを掛ける姿に「プロだな。」という思いを持つことが出来た。
藤浪は、右打者に関しては、基本外角しか投げられないような状況であるため、右打者の外角へ逃げていくカットボール、スライダーに関しては、目付がしやすく、見逃しやすい状況にある。今日は、そんな投球内容でも打ち崩すことが出来なかったのだが、今後に関しては、藤浪の弱点をしっかりあぶりだすことが出来たように感じている。7回の中村悠の打席でコントロールが乱れ、四球を与えた所で降板となったのだが、ヤクルト陣営は次回以降の対戦に向けて手応えは感じたのではないだろうか?
そして代わった森原からヤクルトの代打の切り札宮本が同点タイムリーヒットを放ち、試合を振り出しに戻してみせた。しかし、2アウト満塁という場面で代打で登場した山田は、レフトファールフライに打ち取られてしまい、勝ち越し点を奪うには至らなかった。今シーズンはこういったチャンスの場面で山田が代打で登場したり、打席が回った時に、「もう確実に打ってくれるのではないか?」というような球場の雰囲気になっているのだが、この雰囲気があっても中々結果に繋げることが出来ていない。これが今の山田の現状なのだと思う。
打線が中々追加点を奪えず、ロースコアのゲームとなったのだが、ヤクルト先発の小川は、良い投球を見せてくれたと思う。初回こそボールが多少バラついているようにも見えたのだが、筒香の打席で三振ゲッツーを奪うと、そこからは、落ち着きを取り戻したように見えた。それだけに4回2アウトからショート長岡とレフト内山とのお見合いでビシエドに出塁を許した後に佐野に同点タイムリー2ベースを打たれてしまった場面が非常にもったいなかった。今シーズンは2人が交錯してしまうプレーもあったため、おそらく捕球直前に長岡は、その場面を思い出したと思うのだが、咄嗟に捕球を内山に任せてしまった。内山が懸命にダイビングキャッチを試みるも、グラブは届かず、ヒットとしてしまった。この辺りの連携は長岡、内山両選手にとっての課題である。
また佐野のタイムリー2ベースに関してもライトの濱田がしっかり処理していれば、2アウト2,3塁で止めることが出来た場面だと感じた。難しい打球ではあったのだが、少しクッションの処理に戸惑ってしまったことが失点に繋がってしまった。
6回の桑原のホームラン、8回に大西がビシエドに許した勝ち越しタイムリーヒットに関しては、仕方ない部分もあったのだが、それでも勝ちたい試合だった。
P.S 藤浪は表情豊かにプレーするようになりましたね。おそらくメンタルコントロールという意味合いもある中で感情を表出させながらプレーしていると思うのですが、2016年後半辺りから本当に苦悩していますからね。現場の選手、首脳陣だけではなくファンからも「荒れ球」という部分ばかり注目されてしまい、メンタル的にも非常に苦しい思いをしていると思うのですが、一野球ファンとして藤浪には何とかもう一度楽しんで野球をする姿を見たいと思っていたので、表情豊かにプレーする姿を見て少しホッとした部分もあります。
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