ヤクルト4xー3中日
24日の阪神戦から27日の中日戦まで4試合連続で雨天中止となり、5日ぶりのゲームとなった。非常にレアなシチュエーションでのゲームとなったのだが、今思えば、23日の阪神戦に勝てていて良かったものである。チーム全体として多少は余裕を持って今日のゲームに入ることが出来たのではないだろうか?
6回に一旦は逆転を許してしまったのだが、その裏に追い付き、その後は押せ押せの展開に持ち込めていたのだが、中々勝ち越し点を奪うことが出来ないでいた。9回もチャンスは作ったものの2アウトとなってしまい、「ここで決められないと嫌な雰囲気になるな…。」と感じていたのだが、最後は古賀がサヨナラタイムリーヒットを放ち、試合を決めてみせた。古賀は、交流戦初戦の西武戦で同じような2アウト満塁のシチュエーションで一本出すことが出来ず、その後試合を落としてしまうということがあったため、多少なりとも精神的にプレッシャーが掛かったと思うのだが、今日は古賀らしいミート力を発揮し、藤嶋の変化球を上手く捉えてみせた。
雨天中止が4試合続き、今日も雨中のゲームだったのだが、最後に熱くなる瞬間を見させてもらった。
7回、8回と勝ち越しのチャンスを逃してしまい、ジリジリするような試合展開になっていたのだが、9回に先頭のルーキー石井が2ベースヒットを放って、神宮球場の雰囲気が変わり始めた。今日のゲームでは、同じルーキーの松下がプロ第1号となる先制ソロホームランを放っていたため、ドラフト6位とは言え、年齢的には松下より年上となる石井にも奮起するものがあったのではないだろうか?2軍では打撃面でもある程度数字を残しているのだが、1軍では壁にぶつかってしまっており、今日もそれまでは4タコという状況だったのだが、そんな中でも大事な場面で仕事をしてみせた。この生命力が石井の武器なのかもしれない。その後塩見が申告敬遠で歩かされた後、ヤクルトベンチは中村悠を代打に送った。これはピンチバンターとしての起用であり、中村悠に求められたのは、1アウト2,3塁を作るということだったのだが、ここで送ることが出来ず、結局は三振に倒れることになってしまった。今シーズンは出場機会が限られる中で、今日のような場面で送りバントを求められ、ここまで結果を残してきたのだが、相手からバントで来ることを警戒された中でフォースプレーとなる0アウト1,2塁での送りバントは非常に難しい場面だったことに違いはない。決めていれば、最高だったし、中村悠もチームもノッて行ける場面だったのだが、簡単には送らせてもらえなかった。
続く岩田も倒れた後、オスナが四球で歩き、2アウト満塁で古賀に打席が回ってきた。2アウト満塁ということで打つしかない場面であり、古賀もおそらくは頭はクリアな状態で打席に入れたのではないだろうか?冒頭にも書いた通り、西武戦では似たシチュエーションで試合を決めることが出来なかったのだが、今日はカウント1-1からの藤嶋のスプリットをキレイにミートし、打球はセンター前へ運ぶサヨナラヒットとなった。古賀のミート力の高さが如何なく発揮されたサヨナラヒットだった。古賀に関しては、まだまだ打撃の印象は強くないのだが、昨シーズン辺りから大事な場面で結果を残せるようになってきている。今日放ったプロ入り初のサヨナラヒットも古賀自身の成長に繋がるはずである。チームの主力として良い仕事をしてくれた。
そして、今日はドラ1ルーキー松下にプロ第1号となる先制ソロホームランが飛び出した。8番サードでスタメン出場となった松下は、0-0と投手戦が続く5回の先頭打者として打席に入ると、金丸のチェンジアップにタイミングを崩されてしまったのだが、下半身で粘り、ヘッドを走らせると、打球は思いのほか飛距離が出て、レフトスタンドにそのまま飛び込んでしまった。パワーと迫力という意味では、阪神のドラ1立石に軍配が上がったからこそ、松下はヤクルトが一本釣り出来たということなのだと思うのだが、ボールに角度を付けて巧く運ぶ技術では松下も高いレベルにあることを感じさせてくれるような一発だった。内山が脱臼で離脱し、山田もコンディション不良が続く中で、松下にはルーキーながらバットでの貢献が期待される。
ここまでのヤクルトの快進撃を支えているのは、投手陣だと思っているが、今日の試合を見ても分かるように、ここから夏場にかけては、打者有利のゲームが増えてくることが予想される。そうなると野手陣の奮起が欠かせなくなる。ロースコアに持ち込むこと自体、春先よりも難しくなってくるはずである。
投手陣では、先発の吉村が今日も安定した投球を見せてくれていた。それだけに1点を先制してもらった後の6回の3失点が痛かった。板山、村松、細川に3連打を浴びてしまい、逆転を許すと石川昂にもタイムリー2ベースを浴びてしまい、この回3点を失ってしまった。それまでは、散発の2安打に中日打線を抑え、5回の四球と長岡のエラーで招いた0アウト1,2塁のピンチも凌いでいたため、ある程度長いイニングを投げてくれることも期待したのだが、6回に5安打を集中されてしまった。上手く打たれてしまったと感じる場面もあったのだが、吉村にとっては6回が痛恨のイニングとなってしまった。
それでも5日ぶりのゲームとなったことがリリーフ運用という意味では追い風となった。7回清水、8回星、9回キハダと今現在の基本の勝ちパターンの投手を同点の7回から惜しげもなく投入し、中日打線を抑えることに成功したことがサヨナラ勝利に結びついた。特に全球ストレートで押しまくったキハダの投球が印象に残った。前回の阪神戦、今日の中日戦と以前の姿に戻りつつある。
来週も巨人との東北での2連戦など、イレギュラーな日程ではあり、難しいところもあると思うのだが、何とか粘りの野球でペナントレースを盛り上げてもらいたい。
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