野球ってこんなに点が入らないのですね…世にも不思議な1-1…

2026試合結果


ヤクルト1-1中日(延長10回降雨コールド)

中日が初回に福永の先頭打者ホームランで先制するとヤクルトはその裏西村のプロ初ホームランとなる同点ソロホームランで追い付いた。その後は両チームともにチャンスを作り、場合によっては一方的なゲームになりそうな場面もあったのだが、ヤクルトも中日もその1点が全く奪えず、最終的には、10回裏のヤクルトの攻撃が終わったとたんにグラウンドコンディション不良のためコールドゲームが宣告され、突如として試合が終わってしまった。1-1というスコアだけを見れば投手戦なのだが、実際は残塁祭りであり、9回終了地点ですでに4時間半近くが経過する長いゲームとなった。最終的には4時間57分で試合が終了となったのだが、両チームともに勝ちたかったゲームであろう。それにしてもここまで得点が入らないゲームも珍しいのではないだろうか?そして雨での中断を挟まずして、突然試合終了が宣告されたことにも驚いた。こういったことは過去にどの程度あるのだろうか?

5回表、6回裏、7回表、7回裏、9回表、9回裏、この合計6イニングで、両チームともに1点も奪うことが出来ないというのはちょっと信じられない。全く同じシチュエーションでこの6イニングで1点も入らない確率というのはかなり低い確率のように感じる。5回表、6回裏、7回表、7回裏は大量得点で試合が決する可能性もあったイニングである。
5回表は、今日怪我から復帰して久々の登板となった高梨が2アウト満塁のピンチを招き、サノーを迎える場面だった。スライダーが甘く入ったのだが、サノーがミスショットし、滞空時間の長いレフトフライとなった。満塁ホームランが飛び出していてもおかしくないシーンだった。
6回裏は、古賀死球、内山四球、代打山田四球で2アウト満塁のチャンスを作り、高橋宏の球数は、125球を数えていた。ここで長岡がセンターへ鋭い打球を弾き返すのだが、センター岡林の守備位置の良さ、打球判断の良さの前に阻まれてしまう。
7回表は、この回からマウンドに上がった廣澤がコントロールに苦しみ、3つの四球で1アウト満塁のピンチを招いてしまい、ここでヤクルトベンチは阪口にスイッチせざるを得ない状況に追い込まれてしまう。細川、サノーを抑えることは決して簡単なことではなかったのだが、ここで阪口が細川をセカンドファールフライ、サノーをセカンドゴロに打ち取り、勝ち越し点を許さなかった。
その裏のヤクルトは、西村四球、増田が今日4本目となるヒットで0アウト1,3塁のチャンスを作るのだが、オスナ、古賀、岩田と倒れ、1点すら奪うことが出来ない。オスナの大ファールはあったのだが、その後の失投気味のボールを捉えることが出来なかった。
9回表は、並木のエラーから1アウト2塁とピンチを招き、2アウトとなった後村松にレフト前ヒットを許すのだが、ホームを狙った田中を刺し、勝ち越し点を許さない。
その裏のヤクルトは、代走のモンテルが盗塁を仕掛け、石伊の送球が逸れた間に寺内サードコーチャーの判断でモンテルが一気にホームを狙ったのだが、ここもホームでタッチアウトとなってしまい、サヨナラ勝利とはならなかった。
本当にちょっと信じられないくらい得点が入らなかった。
ヤクルト目線で言うと、6回は岡林の見事なプレーに阻まれたため、致し方ないと切り替えることが出来るのだが、7回裏、9回裏に関しては、無得点で終わってはならなかった。特に7回裏は、代わった森博を攻めて、0アウト1,3塁、並木の盗塁が決まって0アウト2,3塁という場面を作っていただけにどんな形でも1点が欲しかった。オスナが失投を捉えられなかったことが痛かったが、その後の古賀、岩田の所で何とかしたかった。
9回裏に関しては、寺内コーチャーとモンテルの意思疎通が上手くいっていなかったのかもしれない。寺内コーチのサードコーチャーとしての手腕は高く評価されるべきだとは思っているのだが、今日は、モンテルがサードベース手前でスピードを緩めたように感じた。そこから寺内コーチャーの腕を回すゼスチャーを見て、ホームへ突入したのだが、一旦スピードを緩め多分加速しきれなかった印象である。これまでもこういった場面でモンテルに勝負させることはあったため、寺内コーチャーの判断もなくはないのだが、1アウト3塁、打者古賀、カウント3-0から1点を奪いに行く野球をしても良かったように感じる。相手投手が中日が誇る守護神松山だっただけにギャンブル的にも勝負を掛けた方が勝てる可能性が高いという判断もあったのかもしれないが、ちょっともったいないプレーだった。
逆に言うと9回表の村松のレフト前ヒットでホームを狙った田中を刺した場面に関しては、並木が村松の打球を上手く処理したと感じた。並木自身のエラーでピンチを招き、メンタル的にも多少なりともダメージがあったと思われるのだが、雨が降りしきる中で非常に難しい打球が並木の前に飛んでいった。この打球をファンブルしないよう丁寧に捕球すると冷静にカットまで正確に送球してみせた。スーパープレーという類のプレーではないが、捕球、送球という一連の動きが非常に丁寧だった。野球少年のお手本になるようなプレーだったように感じる。

どちらにしても両チームともに悔いが残るゲームになったのではないだろうか?

プロ初ホームランを放った西村は、打席の内容が非常に良かった。高橋宏のストレートを右中間スタンドに運んだホームランは、西村の成長を実感することが出来た。バッター有利のカウントを作った中で甘いストレートをしっかり捉えてみせた。西村は、このボールを掴む感覚が独特のものを持っているように感じる。素人の感想であるダメ的外れかもしれないが、ボールとバットが接地している時間が他の打者より長く感じる。コースは甘かったとしてもNPBを代表する本格派右腕の高橋宏のストレートを引っ張ってホームランにした価値は高い。その他の打席もボールの見極めがよく出来ており、打席の内容が非常に良かった。これまでプロの世界の壁にぶつかり、心配していたのだが、一気にブレイクする雰囲気が出てきた。ここから突き抜けてもらいたい。

皆さんは、今日のゲームにどんな感想を抱いたでしょうか?私は、タイトルにもした通り「野球ってこんなに点が入らないんだ…」という感想です。まあ17残塁は多過ぎますが…




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コメント

  1. ツバメひとすじ より:

    両軍、得点チャンスを逃し続けて、1-1のスコアからは想像もつかない長時間の戦いの末 引き分け。

    スワローズに 絶好の得点機で点が入らないのは お約束の恒例行事のような気もしますが、
    この試合は、相手チームもそれに付き合って、スペシャル特番のようでした。
    9回は両軍の ホームベース上のクロスプレーがあり、面白かったですが。
    審判による、唐突な「試合終了」のアナウンスも あっけにとられ、解説をしていた両氏も不思議がっていました。

    7月ごろまで、登板すると嫌な予感しか しなかった阪口投手が 廣澤投手の3連続四球による満塁の場面で 見事な火消しをしたのが、この試合で一番良かった場面でした。球速は出るが よく痛打されていたストレートではなく、スライダーの連投で制球よく 抑えたのは 素晴らしかったです。

    西村選手は、ドラフト2位入団直後から、注目していた選手で 長らく芽が全く出なかったのですが、やっと一軍初ホームランが出て嬉しいです。バッターボックスでの構えに雰囲気があり、できれば長距離砲として大成してほしいです。

    • ツバメひとすじ より:

      fiys さんが、西村選手のバッティングについて「ボールとバットが接地している時間が他の打者より長く感じる」と述べられましたが、私も そのように見えます。

      ドラフト前後だったと思いますが、どなたかが、「彼は、王貞治とイチローの良いところを兼ね備えた選手だ」と コメントしていて、それが本当ならば、(三冠王を獲った)村上宗隆を越えなければ なりませんが、ちょっと過大評価かもしれませんね。

      でも、王貞治も バットにボールを乗せて運ぶのが巧みな選手で、王さんのバッティングも「ボールとバットが接地している時間が他の打者より長く感じる」ように見えたのは確かです。
      たしか 西村選手も、王貞治のバッティング・フォームは 高校時代に研究していたように思います。

      • fiys より:

        ツバメひとすじさんへ

        西村は高校時代の打撃フォームは確かにどこはかとなく王貞治氏の雰囲気がありましたよね。
        ボールとバットが接地している時間の長さについては、私以外にもそう感じている方がいるのですね。ちょっと独特なボールの掴まえ方をしますよね。

    • fiys より:

      ツバメひとすじさんへ

      9回については、両チームともにサードコーチャーが勝負を掛けましたが、田中もモンテルも三塁ベース手前で一度スピードが緩んでいるように感じました。意思疎通の問題だったのか、グラウンドコンディションによるものなのかは分かりませんでしたが…。

  2. 超匿名 より:

     両チームの今季の相性からしたら、負けなくて良かったというところでしょうか。
     同期の澤井や北村も1シーズンの一定期間で活躍したことはあるので、西村は次のシーズンに結果を出せるかが注目です。そろそろ3人の内から誰かは1軍に定着してもらいたいですね。

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      私は、西村は大丈夫だと思っています。それ程までにこれまでの打席との内容に差があります。突き抜けてくれることを期待します。

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