石川雅規5回完封(コールド)で23年連続勝利達成

2024試合結果


ヤクルト4-0楽天(5回裏終了時降雨コールド)

雨の仙台で石川がプロ入りから23年連続勝利を達成してみせた。昨日のブログでも書いた通り、石川自身崖っぷちに追い込まれた中での先発登板だったはずである。今日のゲームで結果を残せなければ、次回の登板がどうなるのかさえ分からない状況だったはずである。そしてチームは引き分け2試合を挟む中で5連敗中と非常に苦しい状況にあった。私自身は、石川の登板に関しては、楽しみと不安の割合が3:7程度と書かせてもらったのが、それが偽りのない正直な気持ちだった。そんな中での登板となった石川だが、雨が降りしきる難しいコンディションの中でもしっかり「らしさ」を発揮して、5回まで楽天打線を無失点で封じ、39歳岸とのベテラン対決を制してみせた。この1勝であまりに喜んでしまうのは、石川の衰えを認めることになってしまいそうで、石川に対して失礼になってしまいそうなのだが、それでもファンの一人としてこの1勝は、特別なのである。通算186勝目、おめでとうございます。

今シーズンの石川は、1つのアウトを奪うのに球数を掛けなければならない投球が続いており、前回の阪神戦では、4回を投げ切れずに降板し、負け投手となっていた。石川にとってプロ23年目のシーズンにして、最大のピンチに陥っているように感じた。だからこそ、私は、今日の試合を迎えるのに怖さを感じていた。石川の登板前にこういった気持ちになることは、これまでにもあったのだが、これまでの不安と比べても、私の中では最も不安に感じていた。
そんな中で、まずは、打線が石川を援護してみせた。先頭の西川が2ベースで出塁すると、続く長岡も先制タイムリーとなる2ベースで続き、試合開始からわずか3球で先制することに成功すると、今日3番で起用された村上が岸のスライダーを右中間スタンドへ運ぶ2ランホームランを放ち、電光石火の如き速攻で3点を奪ってみせた。この3点は石川をそしてヤクルトファンを大いに勇気付ける3点となった。

3点の援護をもらってマウンドに上がった石川は、小郷、村林、辰巳を三者凡退で仕留める完璧な立ち上がりを見せた。2回は、先日代打逆転サヨナラホームランを打たれたフランコに2ベースヒットを許し、2アウト2,3塁のピンチを招いたのだが、太田を打ち取り、2回も無失点で切り抜けてみせた。3回以降も雨の降りしきる非常に難しいコンディションでのゲームとなったのだが、ここからは、ベテランらしく、そして石川らしく、ボールを内外角へ散らして、アウトを重ねていった。
4回には中村にタイムリーヒットが飛び出し、4点差とし、後は雨が強まってのノーゲームだけが怖かったのだが、雨が強まる中試合成立の5回まで石川がきっちり投げ切ってみせた。結局石川は、5回で65球を投げ、被安打4、無四球の完封勝利を飾ってみせた。21年シーズンの交流戦でも降雨コールドゲームで石川が完投勝利を収めたことがあったのだが、今回の雨のゲームでの勝利も石川にとって、ヤクルトにとって恵みの雨となった。
それにしても、これだけの悪コンディションの中でもしっかりボールをコントロールをし、アウトを重ねていく石川の姿には感動してしまった。体格に恵まれなくても、剛速球が投げられなくても、厳しいプロの世界でこれだけ長きに渡って結果を残すことが出来ることを証明し続けてくれている。石川の存在は、私達ファンにとっても特別である。私は、アラフォー世代のヤクルトファンであるため、ルーキーイヤーからずっと石川の投球を見続けているのだが、ヤクルトファン歴の短い若いヤクルトファンの中にも石川の記憶はしっかり刻まれることとなる。私が幼少期に最晩年の若松を見た時と同じように。そのことで、石川は、世代を超えてヤクルトファンを繋げてくれている。年上のヤクルトファンとも年下のヤクルトファンとも石川の話題で盛り上がることが出来る。それだけでも石川の偉大さを感じることが出来るのではないだろうか?
今日の勝利でヤクルトは、19勝29敗4引き分けの借金10となった。今日の1勝はたかが1勝ということになるのかもしれないが、石川の1勝は特別である。この1勝を2勝分にも3勝分にもするために、来週のゲームを戦ってもらいたい。石川の1勝でチームの流れが大きく変わることを願いたい。

石川投手プロ通算186勝目、プロ入りから23年連続勝利、交流戦29勝目、今シーズン初勝利、おめでとうございます!




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コメント

  1. 超匿名 より:

     石川は交流戦での成績が良く期待していました。雨に助けられた側面はありましたが、五イニングをきっちり抑えたので十分に勝ち投手になる権利があります。贔屓チームにプロ野球の記録でトップに立つ選手がいるのは誇らしく嬉しくもあります。

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