1勝2敗を良しとしなければならないチーム状況

2025試合結果


ヤクルト0-6阪神

哀しいかな、今回の神宮での阪神戦は、1つ勝てたことを良しとしなければならない。両チームの実力差だけを考えれば、普通に3連敗もあり得たと思う。その中で1つ勝ちを拾えたことをポジティブに捉えなければならない。今日は中盤にビッグイニングを献上してしまったのだが、今のヤクルトでは、こういった展開を跳ね返すだけの力はない。「神宮は最後まで分からない。」と言われてはいるが、今のヤクルトでは、5点のビハインドは致命的である。打って崩す他ない展開で伊藤将のようなコントロールの良い投手と対峙することは非常に難しいと言わざるを得ない。だからこそ、村上相手に3点のビハインドを跳ね返した初戦の勝利を喜ぶべきなのだろう。一ファンとしての理想は、143勝0敗なのだが、客観的にヤクルトと阪神のチーム状況を見れば、やはり1勝2敗は「良し」としなければならない。

ヤクルト先発のアビラは、初めて体験するであろう日本の猛暑の中での登板となった。そのアビラは、初回に簡単に2アウトを取ったものの、3番の森下に甘くなったスライダーを捉えられ、打球は左中間スタンドに飛び込む先制ソロホームランとなってしまった。上手く立ち上がれていただけに、そのまま乗っていきたかったのだが、現在セリーグの首位を走る阪神は、そう簡単に流れを手渡してはくれなかった。その後、2~4回は、危なげない投球を披露し、そのまま粘って長いイニングを投げてくれることを期待したのだが、5回に大山、前川の連打で0アウト1,3塁のピンチを背負うと、ここで坂本に左中間フェンス直撃のタイムリー2ベースを打たれて、1点を追加されてしまった。高めのストレートにインサイドアウトの基本に忠実なスイングで弾き返した坂本を褒めるべきなのかもしれないが、追い込んでいただけに配球でもう一工夫できなかったかな?ということも感じることが出来る場面となった。アビラは、その後1アウト2,3塁の場面でピッチャー伊藤将にスクイズを決められると、ホームへの送球が逸れる間に2塁ランナーにも生還を許してしまう。中野にも犠牲フライを許し、この回だけで4点を失い、0-5とリードを広げられてしまった。
森下の一発はあったものの4回までは、この暑さの中で悪くない投球をしてくれていると感じたのだが、この回は阪神打線に掴まってしまった。伊藤将のスクイズに関しては、カウントを悪くしてしまったのも勿体なかったし、ホームへの悪送球も勿体なかった。投手正面へのバントに対してアビラは素手で捕り、そのままホームへ送球するというプレーを選択したのだが、送球が大きく逸れてしまった。決して簡単なプレーではないのだが、普段からベアハンドキャッチを試みるアビラにとっては、おそらくそれほど難しいプレーではなかったはずである。そこで3塁ランナーの生還だけでなく、2塁ランナーの生還まで許してしまったことは、残念だった。
結局アビラは、5回5失点で負け投手になってしまったのだが、昨年在籍していたサイスニードやヤフーレと比べても全く遜色ないレベルの投手だと感じる。特に左打者のインコースへ投げ込むカットボールは対左という部分では大きな武器となっている。今日は5回に崩れてしまったが、コントロールが安定すればもっと数字が残せる投手だと感じる。

打線に関しては、交流戦後サンタナも登録抹消になってしまった中で、どうしても迫力に欠けてしまっている。1番並木、2番赤羽、3番内山、4番オスナ、5番増田、6番山田、7番古賀、8番伊藤、9番アビラとサウスポーの伊藤将相手に右打者を揃えたのだが、全く打ち崩すことが出来なかった。
初回に唯一のチャンスと言っても良い2アウト1,2塁のチャンスを作ったのだが、ここで阪神のサインプレーによる一塁牽制でオスナが刺されてしまい、同点のチャンスを逃してしまった。一塁ランナーのオスナは、おそらく、阪神のサインプレーも頭の片隅には入れていたと思われ、上手く反応したようにも見えたのだが、伊藤将、大山のコンビプレーが抜群のタイミングだった。このプレーに関しては、ヤクルト側から見ればあってはならないプレーなのだが、今日に関しては、伊藤将、大山のプレーを褒める他ないように感じる。
その後は、凡打の山を築いてしまい、結局ヒットは初回の赤羽、2回の古賀による単打2本に抑え込まれてしまった。今のヤクルト打線では、伊藤将の状態がどの程度までに戻っているか確かめることすら出来ないと感じるのだが、この暑さの中で9回を投げ切って完封し、守備面や打席でも仕事を果たした伊藤将の職人ぶりには拍手を送りたいと思う。

今のヤクルト打線には、27日のようなゲーム展開を期待することは出来ない。やはり先発投手が試合を作る中でロースコアの競り合いに持ち込み、その中で1つでも多く白星を拾うしかないだろ。ずっと同じような状態が続いているのだが、そういった試合展開に持ち込まなければ、1つの勝ちを拾うことすら難しくなってしまう。




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