我慢強く戦っていく他ない

2025試合結果


ヤクルト1-2広島

昨日の吉村、今日の奥川と先発投手はある程度役割を果たしてくれた。攻撃陣も昨日、今日と迫力に欠ける打線の中でも大事にしてもらいたい初回に先制点を上げることに成功しており、今のヤクルトにとっては、悪くないゲーム展開に持ち込むことが出来ていた。それでも勝てないということは「弱い」ということなのだが、昨日や今日のようなゲーム展開の試合を増やして、1つで勝ちを拾っていってもらいたい。今のチームの戦力を考えれば、残念ながら「よく頑張った」ゲームということになると思う。

ヤクルト先発の奥川は、久々の1軍マウンドとなった前回のロッテ戦でも打ち込まれてしまい、中々状態を上げることが出来なかった。そんな中での今日の先発マウンドとなったのだが、今日は、コントロールが安定していた。ストレートの球速こそ普段より遅めではあったのだが、スライダー、フォーク、カーブとコントロール良く投げ込めていたため、安定感があった。いわゆる奥川らしい大怪我をしない投球が出来ていると感じた。しかし、1点リードの3回に中村奨に甘く入ったスライダーを捉えられ、打球はレフトスタンドに飛び込む逆転2ランホームランとなってしまった。コースも甘かったし、実際に中村奨にホームランにされてしまったのだから失投ということになるのだろう。終わってみれば、このホームランが決勝点ということで、奥川にとっては悔いの残る一球になったのではないだろうか?
それでも今日の奥川は、6回で80球を投げ被安打4(被本塁打1)、与四球1の2失点としっかり試合を作ってくれた。ある程度意図したボールを投げ込めたという意味では、もしかすると開幕戦以上の投球内容だったかもしれない。
今シーズンの高津監督の起用法から行くと、もう1イニングは奥川に投げさせると思ったのだが、今日は6回80球で継投に入った。この起用法は意外だった。昨日のゲームが延長12回引き分けとなり、リリーフ陣も多く継ぎ込んでいたただけに、本来であれば奥川に1イニングでも多く投げてもらいたかったはずである。それでも6回でスパッと代えたということは、次回以降の登板も見据えているのだと思う。中6日でどれ程投げられるか?という部分を試されることになりそうである。

打線は、初回、並木に先頭打者ホームランが飛び出した。今シーズン3本目のホームランであり、着実にパワーアップしているところを見せてくれた。先日は阪神村上から、今日は広島大瀬良からということで、エース格の投手からホームランを放っている。並木と言えば、何と言ってもその圧倒的なスピードが武器なのだが、5年間のプロ野球生活を送る中で着実に打撃面でもレベルアップしてきているところに好感が持てる。これだけ結果を出し始めているのだから、もうレギュラーとしてチームに貢献出来るプレーヤーになることを明確な目標に据えてもらいたい。塩見が不在でもチーム力を落とさないために並木の成長は不可欠である。
その初回、2番の岩田が2ベースで続き、もう1点追加するチャンスを迎えたのだが、このチャンスで内山、オスナ、山田のクリーンアップが凡退してしまい、追加点のチャンスを逸してしまった。昨日のゲームでもあったのだが、もう1点追加したい場面で一本を出すことが出来なかった。今日も結局、得点は初回の並木のホームランによる1点のみと得点力不足は続いている。
今日のゲームでは、9回1アウト1塁の場面で一塁走者の赤羽がカウント0-2から盗塁を決める場面があった。初球のバスターエンドランがファールとなり、その後北村拓が追い込まれてしまったのだが、このカウントからよくスタートが切れたと思う。赤羽は特段足が速いというイメージはないのだが、盗塁の際のスタートの上手さはチーム内ではトップクラスなのではないだろうか?カウント的にTHISBALLで仕掛ける場面ではないと思うため、おそらくはグリーンライトの中で赤羽自身が成功できると踏んで仕掛けたのではないだろうか(実際には一球速報を追っているだけなので分かりませんが…)?盗塁に関しては昨シーズン成功率10割だった岩田が今シーズンは失敗の数が増えてしまうなど、簡単に決められるものではなく、リスクがある策である。しかし、現在のメンバーで戦う中では、ギャンブル的に仕掛けなければならない場面も出てきてしまう。送りバントを基本線にしながら、場合によっては今日のような仕掛けは必要になってくる。興味深い1シーンだった。

開幕から今日まで、とにかく勝ち筋が少ない中で戦い続けることをしいられている。他球団との戦力差、実力差を明確に感じる中で、ヤクルト自体は、我慢強く戦っていく他ない状況である。良い野球、良い試合展開に持ち込めて初めて勝負論が語れるような状況である。チームもファンも我慢強く戦っていく他ない。




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