ソフトバンク4勝ー阪神1勝
今年の日本シリーズは、セ・パともにリーグ優勝チーム同士の頂上決戦となった。戦前から基本的にはロースコアの競り合いの中でどう勝利を手繰り寄せることが出来るか?という部分がポイントとなるシリーズになると考えられていたのだが、第2戦以外は全てロースコアでの1点差ゲームということで予想通りのシリーズとなった。ソフトバンクの4勝1敗という数字だけを見れば、ソフトバンクが明確に阪神を上回って日本一になったのかな?と見ることが出来ると思うのだが、試合内容を見れば、実力が拮抗したチーム同士の紙一重の勝負だったと感じたファンの方も多いのではないだろうか?私は全試合をリアルタイムで追えた訳ではないのだが、やはりハイレベルで最後まで分からない素晴らしい日本シリーズだったと思っている。
おそらく阪神は、しっかり自分たちの土俵に持ち込んでソフトバンクと戦うことが出来ていたと思う。ロースコアの展開に持ち込み、少ないチャンスでもクリーンアップが仕事をすることで得点を重ね、最終的には勝ち切るというゲームプランはあったと思う。そして試合展開的にはまずまず阪神の思惑通りに試合を進めることが出来ていたと思う。
しかし4つの勝利を重ねたのはソフトバンクだった。1試合1試合のゲームの中での強さも感じることが出来たのだが、ソフトバンクは、やはりチーム作りという部分で他球団よりも一歩先を進んでいる印象である。選手の補強、育成を融合させ、巨大戦力を作り上げ、その中で「勝利」というものに首脳陣、選手がしっかりフォーカスした中で戦うことが出来ている。ドラフト上位の選手、下位の選手、育成ドラフト出身選手、高卒プロ入りの選手、大社からプロ入りの選手、他球団からの移籍組、助っ人外国人選手と様々なバックボーンを持った選手が激しい競争を経て支配下登録、1軍登録、ベンチ登録、スタメンを勝ち取り、勝利というチームとして最大の目標に向けてプレーすることが出来ている。このブログを書き綴り始めてから10年以上書き続けているような気がするのだが、ソフトバンクはただの金満球団ではない。お金をチーム強化のために的確に使う中で常勝軍団を作り上げている。選手個々のスキルアップという部分でも他球団に比べて頭一つ抜けている印象がある。より高みを目指したいと考えるアマチュア選手などから憧れられるチームになっているように感じる。
このソフトバンクに勝つために努力を続け、チームを強化しているのがパリーグの各球団という印象がある。セリーグの各球団も一時に比べればパリーグとの実力差は縮まってきていると感じるのだが、それでも今年の日本シリーズを見るとやはり「ソフトバンクはちょっと強さの質が違うな。」と感じる部分がある。
ヤクルトは二軍施設が守谷に移転後、選手の育成という部分で少しでもソフトバンクの背中を追えるようになりたいという思いはあるのではないだろうか?今のヤクルトは、設備面でもソフトバンクをはじめとする他球団に遅れを取っている。この遅れを少しでも解消することで選手個々のレベルアップに繋がるはずである。お手本に出来そうな部分はお手本にしなければならない。
最後になりましたが、ソフトバンクホークスの関係者の皆さん、ファンの皆さん、日本一おめでとうございます。
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