マツダスタジアムでの悪夢が蘇る。まさかの逆転サヨナラ負け。

2023試合結果


ヤクルト4-5×広島

広島が3連覇を果たしていた2016年シーズン~2018年シーズン辺りは、本当にマツダスタジアムで勝つことが出来なかった。ゲーム終盤のファンも一体となって相手チームを飲み込んでくるような雰囲気の前に、勝ち切れないゲームが多かったのだが、今日の逆転サヨナラ負けは、当時の嫌な記憶を思い出すようなゲームとなった。
最後の場面だけを切り取れば、秋山の技術と経験に裏打ちされた見事な逆転サヨナラホームランという切り取り方が出来ると思うのだが、今日のゲーム全体を振り返ってみると、「もし勝っていたとしても決して内容の良いゲームではなかった。」と振り返る方が多いのではないだろうか?私もそんなファンの一人である。それでも現在のヤクルトのストロングポイントとなっているリリーフ陣の好投で勝利をものに出来れば良かったのだが、そんな願いも叶わなかった。山田負傷後、3連敗ということで、開幕したばかりではあるのだが、やはり序盤の山場が訪れているような気がする。

先週の登板直前でピーターズにアクシデントが発生してしまったのだが、今日はその穴を埋めるべく、高梨が先発マウンドに上がった。オープン戦で結果を残せていた訳ではなく、不安を抱えての登板だったと思うのだが、今日もコントロールに苦しみ、2回には0アウト満塁のピンチを招くと坂倉のセカンドゴロダブルプレーの間に先制点を失ってしまった。この回は何とか1失点で凌いだのだが、味方が逆転してくれた直後の4回には、西川に同点ホームランを浴びてしまい、結局4回2失点で降板となってしまった。低めの変化球を振らせて三振を奪う場面もあったため、決してボールが走っていなかったということではないと思うのだが、必要以上にボールが暴れてしまい、「投げてみなければ分からない。」という部分が多いのが、高梨の課題である。同僚のサイスニードがゾーン内で勝負出来るようになってから安定感が増した印象があるのだが、高梨にはまだそういった安定感を感じることが出来ない。今日はグランドコンディションの悪さもあり、難しい部分もあったと思われるが、何とか首脳陣の信頼を得られるような投球を見せてもらいたい。高梨ほどの実績のある投手であれば、やはり先発としての責任イニングとなる5回までは投げ切ってもらいたかったという所が本音ではないだろうか?
5回以降は、星ー木澤ー石山ー清水ー田口と1イニングずつのリレーとなった。星、木澤で一旦流れを作ることに成功し、味方打線も勝ち越し点を奪い、4-2というスコアで終盤戦を迎えることが出来たため、何とか逃げ切りを図りたかったのだが、7回に石山が菊地にタイムリーを浴びて、1点差に詰め寄られると、9回はクローザーの田口が2アウトランナーなしから代打堂林をストレートの四球で歩かせると、続く秋山に初球のスライダーをレフトスタンドに運ばれる逆転サヨナラ2ランホームランを浴びてしまい、まさかの結末となってしまった。
攻撃陣も無駄なミスが目立ち、流れは悪いと感じていたのだが、その流れにリリーフ陣が巻き込まれてしまった。ここまでリリーフ陣の奮闘で勝ちを拾ってきたのだが、今日は粘り切れなかった。5回からの継投になっても質、量ともにハイレベルな投手が揃っている印象はあり、このまま逃げ切れれば、「ヒーローはリリーフ陣」と言ったようなタイトルでブログ記事を書きたかったのだが、そう上手くは行かなかった。田口に関しては、代打堂林への四球が痛かった。パンチ力のある打者であり、一発を警戒して投げていることは十分伝わってきたのだが、ここで簡単に歩かせてしまったことが逆転サヨナラ負けに繋がってしまった。正直秋山のホームランについては、四球の後の初球外角へのスライダーを完璧に読み切られてしまったのではないだろうか?秋山の高い打撃技術と経験値がなせるハイレベルの一発だったように感じる。秋山を褒める他ないだろう。
試合後に高津監督が「気持ちは凄くよく分かります。凄く大事な1球をミスしないように、点差であったり、状況であったり、よく理解したピッチングだったと思いますね。」、「全責任を負って、次やり返すしかない。」とのコメントを残していますが、この言葉は現役時代長年に渡ってクローザーを務めてきた高津監督だからこそ発することが出来る言葉だし、高津監督だからこそ選手に響く言葉になったのではないだろうか?田口にとっては次回の登板が大事になる。


打線は、開幕から得点力不足に悩んでいる中で、山田も欠けてしまい、今日は打順も大幅に組み替えてきた。
1番キャッチャー内山、2番セカンド元山、3番ライトサンタナ、4番サード村上、5番ファーストオスナ、6番センター赤羽、7番レフト濱田、8番ショート長岡、9番ピッチャー高梨と組んできた。かなり大胆に組み替えてきた印象である。相手投手がサウスポーの床田ということを考えると個人的には「好み」なオーダーとなった。サンタナ、村上、オスナというクリーンアップを組み、1,2番は若手の内山、元山、長打力のある濱田はバランスを考えて敢えて7番に置き、6番にはオープン戦で結果を残した赤羽を置いてきた。現メンバーでは理にかなったオーダーだったのではないだろうか?
このオーダーが機能した訳ではなかったのだが、4回に相手のミスも絡んだ中で2点を奪い、6回には、赤羽のセーフティスクイズ失敗もありながら、長岡のタイムリーと代打青木の犠牲フライで2点を奪い、勝ち越すことに成功した。相手のミスを活かして得点できたと言えば、その通りなのだが、前述の赤羽のスクイズ失敗や、濱田の送りバント失敗から強攻してのダブルプレー、0アウト2塁、バッター村上という場面で代走に起用された丸山和の三盗失敗など、チグハグな攻撃が目立ってしまったのも事実である。濱田も赤羽も丸山和も実績のある選手ではなく、試合の中で学ばなければならないことも多いのだが、今日はミスが重なってしまい、それが最終的には敗戦にもつながってしまった。
濱田の送りバントも赤羽のセーフティスクイズも丸山和の三盗もベンチワーク含めて色々と考えさせられるものはあるのだが、全て経験である。今日は5度の打席で1度も出塁できなかった内山、元山を含めて「ヤングスワローズ」が苦しむ結果となってしまったが、こういった経験も糧にして成長していってもらいたい。
マツダスタジアムで嫌な形で連敗してしまったのだが、何とか明日のゲームで1つ取り返してもらいたい。

P.S 今日の秋山のホームランは本当に凄いホームランでしたね。田口の得意なボールである外角へのスライダーが多少甘く入ったとは言え、あのボールをレフトスタンドに運べる技術は素晴らしいですね。個人的には2019年4月の神宮球場での中日戦で12回裏2アウトランナーなしからサヨナラホームランを放った青木の一発と重なりました。








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コメント

  1. 超匿名 より:

     七回表の三盗失敗で流れが変わったと感じましたね。スコアリングポジションに行くための二盗を試みるならまだわかるのですが、ベンチの指示か丸山の判断か不明ながら、チームの絶対的四番の打席でそこまで欲張るなら失敗したらダメでしょう。たらればですがオスナでタイムリーだった可能性が高かったし、そうなっていたらサヨナラ負けという結末も変わっていたと思えてなりません。

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      丸山和の三盗は、100%セーフにならなければ、走ってはならない場面でしたよね。開幕カードから足で坂倉を揺さぶろうとする意図があるのかな?という感想は持っていたのですが、痛いプレーになってしまいましたよね。

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