両チームにとって狙い通りの試合展開ではあったが…

2023試合結果


ヤクルト1-2西武

ヤクルト高津監督、西武松井監督共に今日のゲームはロースコアの競り合いに持ち込みたいというイメージは持っていたのではないだろうか?現在の両チームの戦力とチーム状態を考えれば、そういった展開に持ち込んで1点でもリードを奪い、勝ちパターンのリリーフ陣で逃げ切るのが最も勝てる可能性が高くなると思われる。最終的に理想的な展開にも持ち込んだのは、西武だった。おそらく西武にとっては「これしかない。」と言った展開に持ち込むことが出来たのではないだろうか?
ヤクルトはヤクルトで初回に速攻で先制点を奪い、先発ピーターズも粘っていたし、スタメンマスクとなった古賀の好守もあり、しっかりロースコアの展開に持ち込めたのだが、今シーズンは一旦リードを奪われてしまうと、中々追い付くことが出来ないゲームが続いている。昨シーズンであれば、こういった展開に持ち込むことが出来れば、歴史に残るスタッツを記録した村上を中心に相手チームにプレッシャーを掛け、最終的には勝ちゲームに持ち込むことも数多く見られたのだが、今シーズンはその村上が昨シーズンに比べて数字を落としていることもあり、終盤に山場を作れないゲームも多くなっている。今日もそんなゲームになってしまった。

ヤクルト先発のピーターズは中5日でのマウンドとなったのだが、今日も粘り強く試合を作ってくれた。前回の登板では味方打線の援護にも恵まれ、5回4失点で勝ち投手になったのだが、今日もヒットでランナーを許す場面は目立っていた。この辺りは打たせて取るタイプの投手だけにある程度は想定の範囲内ではないだろうか?2回の長谷川の同点弾、源田の逆転打については、抑えてもらいたい場面ではあったのだが、ピーターズを責めるような内容ではなかったことは確かである。今日は、その後キャッチャー古賀の好守にも助けられ、6回1/3で88球を投げ、被安打7(被本塁打1)、与四死球1の2失点で降板となった。被安打が多くなりながらも球数は多くならず、7回1アウトまで投げてくれたため、先発としての役割はある程度果たしてくれたと思われる。現状西武打線も迫力不足であるため、その辺りは割引いて考えなければならないのだが、中5日でこれだけの投球を披露してくれたことは、今後の先発陣を考えた時にチームにとって大きなプラスになりそうである。
リリーフ陣は、7回1アウトからマウンドに上がった大西がこの回をしっかり無失点で抑えると、今日は1点ビハインドという競り合いの8回に丸山翔を起用してきた。この辺りの起用法は、改めて高津監督流だと感じる。先日のロッテ戦では、大量リードの9回のマウンドを任されたのだが、結果を残す中で徐々に投げるポジションが変化してきている。今日もピンチを招いたように安定感には欠けるのだが、少しずつ首脳陣からの評価を勝ち取ってきている印象がある。丸山翔にとっては支配下契約を勝ち取って以降、プレッシャーを感じながらも充実した日々を送っているのではないだろうか?今後も今日のような僅差のビハインドゲームのマウンドを任せられるようになれば、リリーフ陣の起用法の幅が広がりそうである。

西武の先発は、サウスポーの隅田だったのだが、ヤクルトのスターティングオーダーは、1番セカンド山田、2番レフト青木、3番DH川端、4番サード村上、5番ライトサンタナ、6番センター内山、7番ファーストオスナ、8番ショート三ツ俣、9番キャッチャー古賀というオーダーとなった。センター内山、ショート三ツ俣については、本来はこのポジションでスタメン起用されるべき選手ではないと感じる部分もあるのだが、チームが波に乗り切れない中で、苦肉の策的に起用された印象がある。このオーダーを見て感じたことは、やはりまずはしっかり守って、ロースコアの展開をモノにしたいのではないか?ということである。
そんな中初回に先頭の山田がいきなりフェンス直撃の3ベースを放ち、続く青木に先制タイムリーヒットが飛び出るという最高のスタートとなった。隅田の状態を確認する前にすでに先制点を奪う、電光石火の先取点となった。この勢いのままに隅田を崩し、試合の主導権をがっちり掴みたかったのだが、ここから打線が停滞してしまう。初回は、その後クリーンアップで得点できず、1点のみに終わってしまうと、2回以降は徐々に立ち直ってきた隅田を捉えきれず、変化球にバットが空を切る場面も目立ってしまった。ピーターズが何とか2失点で粘っていただけに早く追いつきたかったのだが、その1点が遠かった。6回以降は、西武のリリーフ陣、森脇ー平井ー佐藤隼ー増田にきっちり抑え込まれてしまった。終わってみれば、西武の勝ちパターンに嵌められた印象のゲームとなってしまった。

記事のタイトルにもした通り、今日は両チームともにある程度想定内のゲーム展開の中で試合が推移していったと思うのだが、ピーターズー隅田というマッチアップだっただけに勝たなければならなかったのはヤクルト側だったと感じる。西武の先発は明日が高橋、明後日はおそらく平良だと思うのだが、この2人よりは組し易いのが隅田だったはずである。そのゲームで打線が沈黙してしまったことは、明日以降にも影響してしまいそうで不安になる。もう1試合1試合大事に戦っていく他ないのだが、本来であれば今日のようなゲームでは、勝ちを拾わなければならない。

P.S 今日のゲームでホームランを放った西武の長谷川は、まだ高卒3年目の選手ですね。先日サヨナラホームランを放っていたのですが、身体能力が高く、バットスイングにも力強さを感じる楽しみな選手ですね。身体能力の高さを早くも野球という競技にアジャストさせてきている印象があるので、近い将来日本代表に入るような選手になるかもしれませんね。秋山幸二タイプの選手ですかね?




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コメント

  1. sabo より:

    三ツ俣はショート守るのは厳しそうですね。かと言って打つ方も…。西浦は怪我でしょうか?
    古賀のマスクは意外でしたが守備面でしっかり結果を出しましたね(ヒットもでましたね)

    隅田に対しては初回にもう一点取らないといけなかったと思います。

    長谷川は育成出身なんですね。二年目で支配下。三年目で一軍のスタメンとは順調にステップアップしてますね
    ウチの丸山はファームで結果を残せたわけでもないですけど一軍で投げることによって成長してますね。開き直りなのかアドバイスがあったのか分かりませんが。丸山にとって大きな一年になりそうです

    • fiys より:

      saboさんへ

      三ツ俣はショートも守れるユーティリティプレーヤーとして貴重な存在だと思います。しかしショートが厳しいと感じるくらい長岡の守備が安定しているということも言えると思います。
      初回に追加点を奪わなければならないゲームでしたね。

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