小澤完封!山田3ラン!長岡3ラン!

2023試合結果


ヤクルト6x-0巨人(7回表雨天コールド)

昨日の秋田でのゲームが雨で中止となっていたのだが、今日の盛岡でのゲームは何とか開催された。しかし試合途中からかなり激しい雨となり、最終的には7回表雨天コールドゲームとなった。序盤に得点を重ねていたヤクルトにとっては、恵みの雨となった。投げては小澤がコールドゲームながらプロ初完投、初完封勝利を記録し、打ってはここまで調子が上がらなかった山田、長岡の2本の3ランホームランできっちり得点を重ねるという理想的なゲームとなった。

ヤクルト先発の小澤は、先発に配置転換後4試合目の登板となったのだが、投球スタイルが先発仕様に変化してきていることを感じさせてくれた。データを確認した訳ではないのだが、リリーフ時にはストレート、スライダー、フォークを軸に目一杯投げ込む投球が印象的だったのだが、今日は緩いチェンジアップ、カーブの割合を増やして、巨人打線のタイミングを外していった。ストレートの球速は、リリーフ時に比べれば抑え気味だと思うのだが、100キロ台のチェンジアップとカーブでしっかりストライクを取れるため、上手く緩急を使って投球することが出来ていた印象である。元々日大三島高校時代は150キロを超えるストレートが魅力の本格派オーバーハンドだったのだが、ヤクルトに移籍してからサイドスローにフォームを変更し、技巧派としての姿が定着し始めている。サイドスローに転向してまだ2年足らずだと思うのだが、フォームの違和感はほぼなくなっている。昨シーズン支配下登録され、1軍のマウンドに上がった時にも想像以上にサイドスローのフォームが安定しており、驚いたのだが、今シーズンは緩い変化球でいつでもストライクを取れるようになったため、一段と投球に安定感を感じられるようになった。シーズン中にリリーフから先発に配置転換となることは決して簡単なことではないと思うのだが、小澤はチームが低迷する中でも先発で結果を残し続けている。今日は雨にも恵まれた中での完封勝利だったのだが、ここまで結果を残し続けてきた小澤に野球の神様がプレゼントをしてくれたような勝利となった。昨年の初登板時と比べて目に見えて緩急が使えるようになってきており、成長を感じさせてくれる。

ヤクルト打線は、巨人先発グリフィンから効果的なホームランで得点を重ねてみせた。正直グリフィンに関しては、今年入団した外国人投手の中では非常にレベルの高い投手という印象があり、よく言われるように元広島のクリス・ジョンソンを彷彿とさせる投球スタイルのサウスポーである。今日もツーシームやカットボールのムービング系のボールがしっかりコントロールできていたし、雨の中でもフォームを崩すことなく、やはり良い投手だなと思いながら観戦していたのだが、その中でもヤクルト打線が上手く打ち崩してみせた。
3回は1アウトから今日もトップバッターで起用された並木がヒットで出塁すると、続く山崎が初球をレフト線へ運ぶ2ベースを放ち、1アウト2,3塁とチャンスを広げてみせた。こういったチャンスを活かせず、試合の流れを失ってしまうのが、今シーズンのヤクルトだったのだが、今日はここまで不調が続く3番山田が、フルカウントからのインコース高めのストレートに上手く反応し、腰を回転させながらボールを押し込むと、打球は風にも乗ってレフトスタンドに飛び込む先制3ランホームランとなった。インコースの非常に難しいコースのストレートだったのだが、腕をたたんで捉える非常にテクニカルな一打となった。14年シーズン~16年シーズンくらいまでの山田は、巨人の坂本にも負けず劣らずのインコースの捌きを見せてくれていた。おそらく当時の山田に対しては、相手バッテリーが何を投げたらよいか分からないくらいどんなボールにも対応していた印象がある。しかしその後は、当時見られたようなインコースの捌きは影を潜め、厳しいインコースのボールをスタンドまで運ぶ姿を見る機会は減っていた。しかし今日はその頃を思い出させてくれるようなインコースの捌きを見せてくれた。山田の技術の高さが詰まった一発となった。
6回にはサンタナの内野安打と相手のミス、オスナの四球で2アウト1,3塁のチャンスを作ると、長岡がインコース低めのストレートを巧くすくい上げ、その打球がそのままライトスタンドに飛び込む3ランホームランとなった。見逃せばボールという低めの球だったのだが、素直にバットを出し、ジャストミートしてみせた。今シーズンは打撃で苦しみ続けているのだが、ここの所、毎試合のようにヒットを重ねている。気分的にはだいぶ落ち着いて打席に入れるようになっているのではないだろうか?昨シーズンショートのレギュラーとしてリーグ優勝に貢献した経験値を今後のゲームで活かしてもらいたい。
今日は、並木、山崎の1,2番コンビとなったのだが、並木のスピードを最大限に活かすのであれば、2番に小技の利く左打者を置くことは、1つの理想的な形のように思える。山崎は送りバントに関してはそれ程上手いイメージはないのだが、状況に応じた打撃、自分の役割に徹することが出来る打者である。嫌らしい1,2番コンビでバッテリーにプレッシャーを掛け、クリーンアップに仕事をしやすい環境を作るという意味では面白い1,2番コンビになれそうである。




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コメント

  1. アーム より:

    小澤ナイスピッチング!
    このまま怪我が少ない館山を目指して!!
    打線は神宮に戻ってからも調子をあげていってほしいですね

  2. 超匿名 より:

     先発に回ってからの小澤は実力以上の結果という気がしなくもないですが、巨人キラー誕生となってくれれば、やられっばなしの巨人戦も今後は楽しみが出てきます。
     山田の一発は技ありの一本でした。こういう技術を見せられると打率が低迷しているのがアンバランスに感じられますね。

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      小澤は先発へ配置転換になって以降、上手くゲームを作っていますよね。

      山田の一発は本当に技ありの一発でしたね。

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