185勝185敗

2023試合結果


ヤクルト6×ー5中日

試合の流れ的には完全に負け試合の流れだったのだが、8回にサンタナの2ランホームランと相手のバッテリーミスで同点に追い付くと、9回は、オスナにサヨナラタイムリーヒットが飛び出し、勝利を手にしてみせた。この勝利によって、先発の石川の負けは消え、石川の通算成績も185勝185敗で踏みとどまることとなった。200勝を目指している石川にとって、自身の勝ち星、負け星というものは意識しているはずである。1年1年現役生活を続けていく中で負け数ばかりが増えていくことは許されない。来シーズンは、石川の勝ち数が負け数を上回ることを期待したい。

今年の中日は歴史的な得点力不足に陥っている。しかし石川は、今シーズンその中日相手に結果が残せていない。開幕直後も中日打線に打ち込まれることがあり、心配したのだが、シーズン最終盤でも中日打線に掴まってしまった。
初回は、1アウトから加藤翔に内野安打を許すと、続くカリステにレフトスタンドに飛び込む先制2ランホームランを浴びてしまった。石川は、ここの所立ち上がりに失点してしまうことが続いている。前々回はデビッドソンに、前回のDeNa戦では知野にホームランを浴びてしまったのが、今日はカリステに一発を浴びてしまった。どの選手もまだNPBでしっかり結果を残している打者ではなく、こういった打者をきっちり料理することで試合を作ってきた、これまでの石川を思うと、少し気になる失点の仕方だと感じる。今日は味方打線が同点に追い付いた後の4回にもカリステに勝ち越しとなるソロホームランを浴びると、ここから踏ん張ることが出来ず、2本のヒットと四球で1アウト満塁のピンチを作ってしまうと、龍空に2点タイムリーヒットを浴びてしまい、ここで降板となってしまった。3回1/3で5失点ということで、今日に関しては擁護の出来ない投球内容となってしまった。
その後マウンドに上がった大西、高梨、田口がいずれも中日打線を無失点で抑えた所を見ても、やはり石川の投球が中日打線に通用していない部分は気になってしまう。石川は来シーズンプロ23年目のシーズンを44歳という年齢で迎える。今シーズンは13試合に登板し、2勝5敗、防御率3.98という数字が残っている。投げたイニングは63回1/3である。優勝チームのローテの中で中10日ほどの間隔でこれだけの数字を残したのであれば、多少評価も変わってくると思うのだが、今シーズンのヤクルトは、5位に沈んでしまっている。そうなると石川もイニングが喰えない先発投手としてチームの低迷を招いてしまった原因の1つと捉えられてしまう可能性もある。200勝という部分を目標とするのであれば、来シーズンは踏ん張りどころのシーズンとなる。今シーズンの開幕直後、調子が上がらない石川の姿を見て、嫌な胸騒ぎがしたのだが、今日も同じような気持ちになってしまった。久々に先発としての責任イニングを投げ切れずに降板となってしまったのだが、現役続行という意味では、ギリギリの成績になってきてしまっていると感じる。来シーズンもう一度復調する姿を見ることが出来るのだろか?
リリーフ陣は、大西が2回2/3、高梨が2回と回跨ぎでの起用にしっかり応えてみせた。今シーズンタイトな起用が続いた大西と後半戦になってようやく働き場所を得た高梨が来シーズン以降に向けて結果を残してくれた。同点の9回を任された田口も危なげない投球で結果的に勝ち投手となった。今日はリリーフ陣が良く投げてくれた。

打線は、塩見のタイムリー、オスナの内野ゴロで一旦は同点に追い付いたのだが、不安定だった中日先発メヒアを打ち崩すことが出来ず、5回まで投げ切られてしまった。今日の出来であれば、もう少し得点を重ねて、早めにマウンドから引きずり下ろしたかったのではないだろうか?
6回、7回は勝野、藤嶋に完璧に抑え込まれてしまい、敗戦濃厚なゲーム展開となっていたのだが、8回からマウンドに上がったフェリスから先頭の村上がヒットで出塁すると続くサンタナが右中間スタンドに飛び込む2ランホームランを放ち、1点差に詰め寄ると、その後も2つの死球でチャンスを作り、フェリス、福の後を継いだ松山のワイルドピッチの間に2塁走者だった古賀が一気にホームを陥れ同点に追い付いてみせた。
9回には続投となった松山を攻め立て、1アウト満塁のチャンスを作ると、最後はオスナがレフトへサヨナラタイムリーヒットを放ち、試合を決めてみせた。正直8回、9回については、今の中日相手だったからこその逆転劇だと感じた。4位から大きく離され、最下位争いをしているヤクルトと中日だからこそと言われてしまっても仕方ないようなレベルのゲームになってしまった。私はヤクルトファンであるため、サヨナラ勝利はもちろん嬉しいのだが、お世辞にも好ゲームとは言えないゲームになってしまった。喜びを感じる一方で寂しさのようなものも感じるゲームだった(一昨年、昨年と日本シリーズで激闘を繰り返したオリックスがリーグ3連覇を達成したことも、私の中で何らかの影響があったのかもしれませんが…)。




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コメント

  1. 超匿名 より:

     チーム自体は今季中日には勝てているのに石川は勝てませんね。勝ち星を増やしていくためには特定の相手にやられるのは来季が心配になります。
     ドラフトで有利という意見もありますが、やはり最下位は不名誉なので避けてもらいたい。今年は特にリーグ連覇直後なのであまりにも格好が付かないので。直接対決で1つ勝てたことで最下位で終わることはほぼなくなったと見ています。

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      私もドラフトよりもシーズンを優先してもらいたいと思っています。最後までしっかり勝利を目指して戦ってもらいたいと思います。

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