ロマンのナックル

最近ちょこちょこ目にする面白い記事。新外国人投手ロマンが新球ナックルを投げているという記事だ。獲得した時にはナックルを投げるという情報は全くなかったと思う。日本で成功するために密かに練習していたということだ。実戦で使えるボールなのかどうかはまだ分からないが、やはりナックルという球種には他の球種にはない夢がある。
ナックルボールと聞いて皆さんはどのようなイメージを抱くだろうか?またどのような選手を思い浮かべるだろうか?
ナックルボールは非常に特殊なボールである。時速100キロほどの遅いボール、無回転のため投げた本人もどのような変化をするか分からない。テレビで見ている限りではキャッチャーの捕球の仕方が不自然だとは感じるが、ただの遅いボールにも見える。しかしプロのバッターがその遅いボールを捉えられない。何とも不思議なボールである。そしてもしかしたら自分でも投げられるのではないだろうか…などと変な妄想を膨らませてしまうことまである。私にとってはそれほど魅力的なボールである。
日本ではこのナックルボールを滅多に見ることはできない。私が知る限りでは、ヤクルトの投手でこの球種を操った投手は皆無である。私の記憶にある日本球界でナックルを操った投手は、元ロッテ、中日、巨人で活躍した前田、元近鉄のマットソン、元広島のフェルナンデスくらいである。マットソンの非常に遅いナックルや、生粋のナックルボーラーフェルナンデスは、しっかり記憶に残っている。しかし両投手ともに日本球界で大活躍はできなかった。
メジャーリーグに目を移すと、レッドソックスのウェイクフィールド、ドジャースで野茂とチームメイトだったキャンディオッティ辺りが有名であり、大活躍をしている。私より年上のオールドファンであればニークロ兄弟などを連想する人もいるだろう。
ロマンの場合、純粋なナックルボーラーではないが、前田幸長氏のように打者のタイミングをずらすボールとして上手く使えれば、投球の幅が広がるだろう。
ロマンの実戦デビューを期待せずに待ちたいと思う。

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