ヤクルトも中日もどっちもどっちの乱打戦

ヤクルト10x-9中日(延長11回)

内容的には下位に沈んでいるチーム同士の大味な試合となったのだが、どんな内容でも勝ちは勝ちである。5点差を追いついての逆転勝ちということで素直に喜びたいと思う。バレンティンの2本塁打7打点の活躍も凄かったのだが、やはり山田が復帰したことによって相手にプレッシャーを掛けることが出来ている。今日の乱打戦を制した要因の1つが山田の存在だと感じる。

先発の館山は、今日もコントロールに苦しんだ。今シーズンは手術明け、昨シーズンのゲームよりはボールを引っ掛けてしまうような大きなコントロールの乱れはなくなってきたかな?と感じていたのだが、今日は思ったところに制球する事が出来なかった。それでも中日の拙攻にも助けられて4回までは1失点で切り抜けていたのだが、5回に先頭のジョーダンにヒットを許したのをきっかけに一気に崩れてしまった。1アウト1,2塁から平田に四球を与えてピンチを広げると続く森野に押し出し死球を与えてしまい、1点差に詰め寄られると続く福田に2点タイムリーヒットを浴びて、あっさり逆転されてしまう。結局ヤクルトベンチはここで館山を諦め、岩橋にスイッチするのだが、その岩橋も高橋に2点タイムリーを浴びると堂上に2ランホームランを浴びてしまい、中日打線の勢いを止めることが出来なかった。この5回だけで7点を奪われてしまい、試合が大きく崩れてしまった。
館山に関しては、おそらく今後も同じような投球が続くのではないだろうか?おそらくフォームに違和感を感じながらも投手としての経験値を頼りに何とか相手打者と対峙していると思われる。今後も綱渡りのような投球となりそうだが、劇的にフィジカル面が改善されるということはおそらくないことだと思うだけに館山は苦しいピッチングを余儀なくされそうである。

6回以降は、中澤ー松岡ールーキと無失点で繋ぎ、味方打線の反撃もあって逆転に成功するのだが、9回に秋吉が高橋に犠牲フライを浴び、同点に追いつかれてしまう。正直9回で試合を決めたかったのだが、秋吉が踏ん張りきれなかった。それでもその後のピンチを何とか凌ぐと続投となった10回も無失点で切り抜けて見せた。今日の秋吉の投球は褒められるものではないが、同点に追いつかれた後のピンチを凌いだことと、メンタル的にもきつかったであろう10回を無失点で抑えたことは評価できると思う。よく粘ってくれた。
11回は平井がしっかり抑えるとその裏に幸運なサヨナラシーンが訪れ、平井に勝ち星が転がり込んだ。長いリハビリ生活を頑張ってきた平井にとっては大きな白星となったのではないだろうか?

打線は昨日とほぼ同様のオーダーとなったのだが、捕手は西田に代えて中村を起用してきた。しかしその中村は2打数ノーヒットに終わり、5回には大量失点を喫してしまい、6回からは西田にマスクを譲ることとなった。今日も中村にとっては厳しいゲームとなったが、腐らずに今チームにとってプラスになることをこつこつと続けていってもらいたい。不調によって控え捕手に回った経験もいつか活きてくるはずである。

ヤクルトは初回に山田の2ベースとバレンティンの2ランホームランで3点を奪う幸先の良い立ち上がりとなったのだが、その後逆転され、かなり苦しい展開になったのだが、6回に荒木、山田の連打で作ったチャンスでバレンティンに今日2本目となる3ランホームランが飛び出し、息を吹き返すと7回には2アウトランナーなしから坂口、荒木の連打と山田の四球で満塁のチャンスを作るとここでもバレンティンに2点タイムリーヒットが飛び出し、同点に追いつくことに成功する。イケイケの雰囲気の中で打席に入った鵜久森にもタイムリーが飛び出し逆転することに成功した。
その後9回に追いつかれたものの11回に中日の福のワイルドピッチによってサヨナラ勝ちとなった。

冒頭にも書いた通り内容的にはどっちもどっちの何とも大味なゲームとなったのだが、山田が戻ってきたことによって打線に迫力が出てきており、相手が嫌がっていることは感じることが出来ている。今日は山田が出塁した後でバレンティンが4番の仕事をして見せた。最終的にはヒーローになり損ねる形となったのだが、やはりバレンティンが打つと得点力は確実にアップする。山田、バレンティンで相手投手陣にプレッシャーを掛けていきたい。

明日からの阪神との3連戦も何とか勝ち越したいところである。まずは前回好投したデイビーズに期待したい。

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コメント

  1. 久保田 より:

    すべてに同感です。こういう展開になってしまった試合を勝てたことは大きいです!
    やはり山田選手・バレンティン選手と並ぶと相手投手は怖いでしょう。あとはなんとか川端選手に戻ってきてほしいです。
    館山投手は、今季はもうファーム調整のほうがいい気もします。館山投手を登録&抹消するたびに、ほかの選手も登録&抹消になるのはあまり良いことではないように思いますし。
    残り25試合ですか? この阪神戦の結果次第で3位もあり得ますから、全選手の最後の奮起を期待します。

  2. k より:

    館山は復帰してから、ずっと同じ内容で制球に苦しんでますね(WHIPも2.0くらいありますしね)今シーズンは先発させても結果は出ないと思うので残りは他の人にチャンスを与えて欲しいですね(杉浦はケガなので成瀬くらいしかいませんが)
    それと急に中村の先発起用はなんでしょうね?この試合は館山の責任ですが皮肉なもので西田に変わったら逆転しましたね、今年の中村は勝てない捕手になっていますので、結果が全てのプロ野球ですから彼も今シーズンのスタメンは無しでしょうね。
    試合は勝ちましたが、この内容では打線が復調してきた阪神に勝てるか疑問ですね。
    デイビーズは広い甲子園なので試合は作ってくれると思いますが。それと今年は左投手に強いので、阪神三連戦も岩崎・岩貞なので何とか打線の援護して欲しいですね。
    あとバレンティンは30本100打点いけば間違いなく残留でしょうけど、緩慢なプレーさえなければいいんですが・・・・難しい契約交渉になりそうですね。
    来週には川端と雄平が戻ってきたら勢いも出るのですが。

  3. sabo より:

    バレ凄すぎですね
    しかし今のヤクルトリリーフ陣では1点リードで代走or守備固めが正しいのか悩ましいということがはっきりしました
    野手もガンガンと変えていきましたがスタメンがいなくなると延長戦で点を取るのがこんなに難しいとは……

    やはり順位の浮上には川端雄平の復帰が必須ですね

  4. まるふく より:

    山田やバレンティンもすごいですが、FIYSさんの要点をまとめて人にわかりやすく伝える文章力もすごいと思っています。

    去年の優勝の後でなんとなくスワローズブログめぐりをしましたが、その後継続的に読み続けているのはここだけです。

    いつもありがとうございます。

  5. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    セリーグは広島の一人勝ち状態ですね。DeNA、阪神、ヤクルト、中日に関してはかなり低いレベルでのCS争いになっているように感じます。阪神との3連戦はどうしても勝ち越したいところですね。

  6. FIYS より:

    > kさんへ

    阪神との3連戦は何とか勝ち越してCS争いに踏みとどまってもらいたいですね。川端、雄平が戻ってきてからが最後の勝負となりそうなのですが、その前にこれ以上はなされてしまうと厳しいですからね。

  7. FIYS より:

    > saboさんへ

    このメンバーだと途中からバレンティンがベンチに下がってしまうと得点力は大幅に落ちますよね。序盤に出来るだけリードを広げておきたいところですね。

  8. FIYS より:

    > まるふくさんへ

    お褒めの言葉ありがとうございます。ブログを書く上での励みになります。しかし私は毎日ゲームが視聴できる環境にないため、ブログ記事もしっかり観戦している方からするとズレを感じる部分も多くあるかと思っています。その辺りはご了解いただいて読んでいただけると助かります。

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