森岡引退

選手

ヤクルトは26日、森岡良介内野手(32)が今季限りで引退すると発表した。

 明徳義塾(高知)時代の02年夏の甲子園で同校の初優勝に貢献。同年ドラフト1位で中日に入団。08年オフに戦力外通告を受けたが、09年にヤクルトに入団した。

 14年から昨季まで選手会長。通算556試合で290安打、7本塁打。「前球団を6年間で戦力外となり、そこからヤクルトで8年間もお世話になり、選手会長までさせていただきました。15年のリーグ優勝が一番の思い出です。本当に温かいご声援、ありがとうございました」と球団を通じてコメントした。
(日刊スポーツ引用)

過去記事はこちらから→「ヤクルトの甲子園の星

何となくではあるのだが、森岡はもっと現役に執着するタイプの生粋の「野球小僧」ではないかと思っていたので、このタイミングでスパッと引退するとは思わなかった。個人的にはちょっと意外な引退のニュースだった。

森岡については、上記の過去記事で触れているのだが、同世代の高校球児憧れの的だった。私は森岡の2学年上の年齢にあたるのだが、高校野球を引退した直後の甲子園で名門明徳義塾で1年生からレギュラーを張っている森岡の姿をテレビで見て、ただただ「凄い選手もいるものだな…。」と感じたことを覚えている。三拍子揃った超高校級のスタープレーヤーだった。3年の夏には全国制覇を果たして、間違いなくこの世代の中心的なプレーヤーとなっていた。
ドラフトでも中日に1巡目で指名され、同タイプの「立浪2世」として期待されていたのだが、中日時代は不動のレギュラー、井端、荒木の厚い壁を跳ね返すことが出来ず、6年で戦力外となってしまった。

それでもヤクルトに拾われると、そこから徐々に頭角を表し、自分の居場所を確立していった印象である。以前に記事でも書いたのだが、守備と走塁の技術がもう少し高ければレギュラー定着の可能性もあったと思うのだが、そこが入団当初から比べられてきた立浪との大きな差だったように感じる。バッティングはいわゆる「センス」のある選手だったように感じる。パワー不足の面は否めなかったのだが、しっかり振り切ることが出来て、強い打球を広角に放つことが出来る選手だった。打撃だけなら私は立浪と同等のセンスを持っていたのでは?と感じている(数字的には雲泥の差がありますが…)。

高校時代はスタープレーヤーだったのだが、プロでは20代中盤での戦力外を経験し、ヤクルトでも脇役として自分の居場所を見つけ出して見せた。守備も決して上手いという印象はないし、小技が上手いという印象もないのだが、泥臭くチームのためにプレーしていた姿が印象に残っている。様々な経験を積んで来た中で森岡という選手の人間力のようなものが培われてきたように感じる。これからどんな道を歩むのか分からないのだが、今後の人生も森岡の活躍の場は様々な所にありそうである。兄貴分的な存在のコーチになる可能性もありそうである。

個人的には2014年シーズンのバッティングを見て、もしかするとこれからそのバッティングセンスが開花するのでは?と感じていただけにこのタイミングでの引退は少し寂しく感じている。

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コメント

  1. k より:

    正直、森岡の引退は少し早いかなという印象です。明徳での初の全国制覇や中日でドラフト一位なのに上司との衝突し解雇されヤクルトに移籍して最後は優勝と、ここまで波瀾万丈な野球人生は他にないように思いますね。
    残念なのは今年に限ってはバットを長く持って長打狙いに変えたのは何故なのか気になりますし、最初から今年で引退と思っていたのでは?と感じてしまいますね。
    バット短く現役長くで代打で生きる勝負強い晩年を見たかったですね。

  2. つばくろまて より:

    今年もこの時期になると寂しい話題が出てきますね(涙)
    確か4月にマツスタであわや同点タイムリー…ってところを新井さんのFinePlayで終わったことがモリスケにとっての運命だったのかな?
    11年CSでスベッタのか盛り上がったのかいまいち分からなかった人生2回目のヒーイン!
    チームが不振の中神っていた14年のバッティング!
    一番の適任者、チーム内で彼しか似合わなかったであろう昨年ビールかけでの掛け声!
    でも私が一番印象に残っているモリスケの姿は…凡退に倒れてしまったけど昨年優勝決定試合の時の代打で出た時かな?あの時はやってくれると思い、テレビの前で大好きなモリスケの応援歌を熱唱してましたよ!
    こ~の打席でぇ決~め~る、君が主役なぁんだ~、勝利のおた~けびぃを~、聞~かせてくれ良介~♪(涙)
    第2の人生も持ち前の明るさとガッツがあれば君は大丈夫!頑張って下さい。

  3. FIYS より:

    > kさんへ

    球場の雰囲気を変えられる選手だけに代打の切り札などで面白い存在になれる可能性もありましたよね。

  4. FIYS より:

    > つばくろまてさんへ

    11年CSのヒーローインタビューは印象的ですよね。あのインタビューで森岡のキャラクターが定着してきた印象がありますね。

    波乱万丈の野球人生を送った森岡なので第2の人生も素晴らしいものになるのではないでしょうか?

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