2019年キャンプのポイント

2019年の春季キャンプの1,2軍の振り分けが発表されたため気になる部分を簡単に書き留めておきたいと思う。
昨年の記事はこちらから→「2018年キャンプのポイント

1軍キャンプメンバーは次の通り

投手(22名)
石山泰稚、中尾輝、高梨裕稔、大下佑馬、原樹理、清水昇、寺島成輝、石川雅規、近藤一樹、蔵本治孝、星知弥、ブキャナン、小川泰弘、寺原隼人、マクガフ、梅野雄吾、ハフ、高橋奎二、五十嵐亮太、田川賢吾、風張蓮、スアレス

捕手(3名)
西田明央、松本直樹、中村悠平

内野手(9名)
奥村展征、山田哲人、西浦直亨、荒木貴裕、廣岡大志、宮本丈、太田賢吾、村上宗隆、吉田大成

外野手(8名)
バレンティン、塩見泰隆、青木宣親、山崎晃大朗、雄平、坂口智隆、渡邉大樹、上田剛史

今回はポイントと言うよりも1,2軍の振り分けを見て気になるところに触れていきたい。

①ルーキーの1軍抜擢は2名のみ。
ドラフトで獲得したルーキーで1軍キャンプに名を連ねたのは、1位の清水と8位の吉田の2名のみとなった。中山、坂本、久保辺りの大学、社会人出の選手達は2軍スタートとなった。これは多少なりとも若手の選手層が厚くなってきているからこその現象ではないだろうか?決して悪い事ではないと思う。
清水に関してはアマチュアレベルでは「よくまとまった好投手」という評価なのだが、プロの1軍レベルで今の実力がどの程度通じるのか注目してみたい。実戦を重ねる中で見えてくるものもあるはずである。
そしてドラフト8位の吉田もキャンプは1軍スタートとなった。まずは守備で現有戦力と渡り合えるだけのレベルにあるか?という部分がポイントになりそうである。首脳陣はある程度評価している事が伺える。

②寺島、蔵本、高橋、田川の中で開幕1軍切符を掴む投手は現れるか?
・1軍実績がほとんどない、この4人の投手が1軍キャンプに振り分けられた。高橋に関しては、昨シーズン後半に1軍で結果を残し、今シーズンは是非先発ローテを担ってもらいたい。
その他の3人はキャンプ、オープン戦で結果を残したいところだ。寺島は高校時代から完成度の高さが評判だった投手だけに今シーズンはそろそろ結果が求められる。
蔵本、田川については、1軍キャンプに抜擢されたと言う事は首脳陣がその潜在能力の高さに注目しているということだと思う。1人でも2人でも飛び出してくれる選手がいると良いのだが…

③ドラフト以外の新戦力は皆1軍キャンプへ
・トレードで獲得した高梨、太田、新外国人のマクガフ、スアレス、戦力外から獲得した寺原、五十嵐は皆1軍キャンプに顔を揃える事となった。地味な補強ではあったのだが、足りない部分を的確に補強したということなのだろう。後はフロントの期待に選手がどの程度応えてくれるか?という部分がポイントになってきそうである。ファンにとっても重要なチェックポイントである。

④若手野手のサバイバルレース
・昨シーズンベテランが結果を残した事で若手野手が入り込める枠は多くはない。その中で内野手であれば奥村、廣岡、宮本、太田、村上、吉田。外野手であれば塩見、山崎、渡邉辺りが激しく火花を散らしそうである。山崎、渡邉、吉田辺りは2軍スタートでも不思議ではなかった選手だと思うのだが、ここで1軍キャンプを勝ち取ったということで1日でも長く1軍で過ごしたい事だろう。首脳陣にアピール出来る選手はどれくらいいるだろうか?

⑤2軍スタートのベテランは開幕に向けてどの程度コンディションを作れるか?
投手なら館山、村中、中澤、山中辺り。野手なら川端、畠山、大引辺りがどの程度上手く調整できるか?という部分も気になるところである。若手に簡単に1軍の枠を奪われるわけには行かないだろう。

1,2軍の振り分けを見て感じた事を箇条書きにして見た。以前より選手の底上げが進んでおり、競争が激化してきている。チームにとっては良い事である。今年のキャンプ、オープン戦も楽しみである。

にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村








コメント

  1. k より:

    キャンプの一軍と二軍の振り分けで首脳陣の期待と考え方が分かりますよね。
    新人では8位の吉田でしょうね、おそらく守備が良いとの事で宮本ヘッドから推薦でもあったのかなと思ってしまいますね(サードが村上で考えると内野の守備固め要因として戦力になれるかですね)
    他では蔵本ですかね、即戦力で入団してるので彼がリリーフの1枚に入るとかなり厚みが出るのですがケガ持ちなのでオープン戦で離脱するようなら期待外れになりそうですかね。
    あと新戦力に関しては新外国人投手二人がオープン戦で結果を残すとシーズンでも面白いかなと(新外国人の野手はオープン戦の結果は関係ないと思ってるのですが投手はオープン戦の結果が実力として反映される事が多いので)
    全体的にはヤクルトはキャンプで主力にケガするとシーズンも悪いので厳しい練習に耐えて無傷でシーズン迎えられるかですね(畠山・大引・館山・川端のベテラン勢は首脳陣の信頼が無くなりつつあって誰かが離脱しないとチャンスは少なくなりますかね)

  2. FIYS より:

    > kさんへ

    ルーキーの吉田と2年目の蔵本。キャンプでは注目してみたい選手の筆頭格ですね。

  3. sabo より:

    私もほとんど同じ感想を抱いてます
    このメンバーと一部のベテランで開幕メンバーを決めるのでしょう
    新人投手の坂本、久保が入らなかったのはこれが首脳陣の評価ということでしょう。ただこれで左のリリーフはハフと中尾だけで少ないですね。本人としてもチームとしても中沢はちょっと頑張らないと厳しいですね

    キャッチャーは井野が入ってないのは井野は二軍投手を活かせての井野ってことでしょうか

    一番の驚きは川端と大引が入ってないことです。サードのレギュラーはあくまで川端(大引)でその壁を若手が越えられるか、という風にとらえていましたが、首脳陣の考えは違ったかもしれません
    本気で開幕スタメンで村上起用なんじゃないでしょうか。そして若手内野手全員でサード争いでしょう
    想像以上に若手の出番は試合でも多く与えられる気がします

    吉田大成が入ったのは納得です。だってまともにショート守れてるのが西浦しかいないですからね(汗
    吉田がプロのショートとして合格点かはこれからわかることですが、肩の強さだけは間違いないのでそこは安心です。右投手を苦手の西浦と左打ちの吉田というのもバランスはいいです

  4. FIYS より:

    > saboさんへ

    川端、大引に関しては身体の状態と相談しながらという部分もありますかね?去年の廣岡のこともあるので村上を開幕サードで起用することもあり得ない事ではないですよね。
    吉田は注目してみたいですね。

タイトルとURLをコピーしました