村上という強い光がヤクルトをNPBを発展させる

ヤクルト6-2広島

久々の連勝はまさかのマツダスタジアムとなった。両チームの状態の悪さが目立つゲームでもあったのだが、そんな中で満塁ホームランを含む5打点でヒーローになったのが19歳の4番打者村上だった。彼の存在は特別である。ちょっと大袈裟なタイトルかもしれないが、村上のような強い光を放つ選手が現われると他の選手への影響も大きくなる。同世代の奮起、野球少年への影響含め野球界を発展させるだけのものを持った選手だと感じる。

村上はここまで全試合に出場し、打率.230、本塁打20本、打点61という数字を残している。打率が低く、三振も多く、守備もまだまだ勉強が必要なのだが、高卒2年目の10代の選手のオールスター前の数字としては驚異的である。ここ数試合結果を残せず、このまま苦しむ可能性もあるかな?と思っていたのだが、3日の広島戦では第1打席で先制タイムリーを放つと第3打席ではローレンスのチェンジアップを完璧に捉える第20号満塁ホームランを放ってみせた。ローレンスがコントロールに苦しむ中で難しい部分もあったと思うのだが、チェンジアップを見事に捉えてみせた。
ミスをしても結果が出ない日が続いても自分の長所を忘れずにしっかりスイングする姿は並の10代選手ではないと感じさせてくれる。この日結果を残したことでまた1つ壁を打ち破ったように感じる。4日以降のゲームが楽しみになってきた。

この村上の存在がヤクルトの若手野手に与える影響は大きいのではないだろうか?高卒2年目のシーズンでこれだけの数字を残せるのだから他の若手も発奮するはずである。このゲームでは村上の他に廣岡、中山、吉田がスタメン出場を果たし、その他にも太田、奥村辺りが必死に1軍定着を目指して奮闘している。太田は怪我により2軍調整中だが、その2軍には渡邉や宮本、高卒ルーキーの濱田らもいる。ここに山崎、塩見らが絡んでくると将来的にも面白いメンバーが揃いそうである。
そう期待させるのも村上の存在があるからこそと言えるのかもしれない。もし村上がまだ1軍で結果を残していなくても明るい未来を想像することは可能だったと思うのだが、村上が1軍でこれだけの数字を残したことによって、その想像がより現実的に捉える事が出来るようになってきた印象である。

強い光を放つ選手の存在が周りの力を引き出すことはどのスポーツでもよくあることである。野球界では松坂大輔というスーパースターの存在が周りのレベルを引き上げたと言われる、いわゆる「松坂世代」が有名だろうか。村上の世代には清宮幸太郎というスーパースターが存在している。その清宮と高校時代から切磋琢磨していたのが村上でありロッテの安田だったりする。村上の活躍によって清宮、安田も闘志に火が点いているのではないだろうか?そしてプロ野球界がアマチュアの長距離打者を見る視点、目線も変わってくるはずである。高卒2年目での20本塁打以上という数字は史上5人目の記録ということであり、相当珍しいことではあるのだが、近い将来この記録に肩を並べる選手が現われる可能性は決して低くないと予想する。村上の活躍が野球界に与える影響はそれほどまでに大きいものだと思う。

村上のことばかり書いてきたが、先発の谷間で寺原が登板となった試合で、5回終了時点でリードを奪い、近藤ーハフーマクガフー石山と確実に繋いで1つ勝ちを拾えたことはプラス材料である。勝てる試合をしっかり拾っていく他ないのである。

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コメント

  1. 超匿名 より:

     村上はこれで新人王当確じゃないでしょうかね?松井の名前が引き合いに出されることが多くなってきましたが、彼は伊藤智仁が突出した成績を残していたために新人王を逃しました。その点では松井を上回れそうですね。
     今日の高橋がいいピッチングができれば投手陣にも楽しみが増えますがどうなるでしょうかね。

  2. k より:

    久しぶりの連勝とカード勝ち越しは良かったですが今の広島だから勝てたのかもしれませんね、チーム状態の良し悪しで結果も変わってくるのは勢いというのは現在のプロ野球では大事になってくるんですね。
    村上は歴史に名を刻みましたかね、打点が多いのは評価されていいですよね(もう少し逆方向への当たりが欲しいですかね)
    あとは梅雨明けして夏本番になって成績が上がるかですね、一流の選手は暑くなってから体が動いていきますからAS明けが注目ですね。
    あと寺原は広島打線の悪さに助けられましたがマツダで2勝してるのは今後も限定的に使えそうですよね(しっかりクイックもしてましたしね)
    気になったのは吉田と広岡の守備が良かったですね(広岡は打撃より守備力の方が上がりましたかね)二人とも肩が強いので併殺が取れるし三遊間の安定はゲームが崩れない証拠ですね(吉田はサードの方が向いてますかね、速い打球やフェンスを恐れないので)
    今の広島打線を見ると全体的に調子落ちてるので高橋の真っ直ぐを捉えるのは難しいと感じますね(四球から崩れなければQSは可能かなと)
    相手はジョンソンですが立ちあがりの攻めとヤクルト側のバントミスが多いので、しっかり走ってスモールベースボール出来るかですね。7・8・9回は形が出来てきたのでそれまでにリードすれば勝てるチャンスはあると見てます(あとは監督が余計な無茶な投手交代をしないことですね、ランナー出たらバントしてシンプルな采配をしてもらいたい)

  3. タラちゃん より:

    寺原は何だかんだでゲームつくり、マツダ限定投手になるとはね。
    それにしても今年のマツダスタジアムでの強さにはいろいろな面で驚かされますね。

    村上は、ヒット3本のうち1本はホームランの計算で、
    30本超えてほしいものです。
    バレンティン帰ってきたら、中山も使いたい。とかあるので、そろそろサード村上を解禁してもらいたいが、送球の不安がどれくらい出るかでしょうね。打撃まで影響しそうですし。
    村上ってファームで2桁盗塁した足もある選手なんで、おいらも岩村に近い感じかと思ってはいます。
    昨日はセンター起用もアリって言っていたけど、それはサードではもう無理っていう段階での話ね。仮定で。
    山田哲人が他チームへ移籍決めた場合、セカンド空くので1塁に近いのもあるので、村上セカンドで楽天の浅村みたいにってフト考えてしまったところです。もちろん、サードで成功してくれたらそれでOKなんですけどね。

    なんとか、せっかくの3タテチャンス。
    高橋の球威でカープ打線封じ込めてほしいものです。

  4. FIYS より:

    > 超匿名さんへ

    ルーキーイヤーの松井の数字では新人王まではちょっと厳しかったですよね。高卒ルーキーとしては素晴らしい数字でしたが…

    今年の新人王争いは中々ハイレベルですね。 

  5. FIYS より:

    > kさんへ

    村上はこのまま長いスランプに陥ってしまう可能性もあるかな?と感じていましたが、ここで結果を残せたことは大きいですよね。どこまで粘れますかね?

  6. FIYS より:

    > タラちゃんさんへ

    村上はすでに主力となってしまったので、シーズン中にもう一度サードで起用することは首脳陣も躊躇うでしょうね。それでも中山との併用も念頭に置きながらシーズン中にサード再転向あり得ますかね?

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